wwwというのは確かにWorld Wide Webの略ですから、ないと海外から見れないというように思われるのも理解は出来ますが、実際にはそんなことはありません。
実際には、URLの最初の部分("http://"と次の"/"に挟まれた部分)は、Webサーバーのホスト名を指し示しています。例えばgooのサーバーのホスト名は
www.goo.ne.jp
ですね。このうち、"goo.ne.jp"は、gooの運営会社であるNTTレゾナント株式会社のドメイン名です。で、問題の"www"の部分ですが、これは、NTTレゾナントの一台のサーバーを特定する部分(ホスト名)になります。例えるなら、ドメイン名が名字、ホスト名が名前ということになるでしょうか。
なお、wwwだけでもホスト名と呼ばれますし、より正確にwww.goo.ne.jpでもホスト名と呼ばれます。例えば「ヒロシ」だけでも名前ですし、より個人を特定するために「鈴木ヒロシ」と呼ぶこともあるのと同様です。後者のような「名字・名前」のセットのことを、ネットワークの世界では特にFQDN(Full Qualified Domain Name)と呼び、FQDNで表記されたホストは全世界のインターネットで唯一の存在であると特定できるようになっています。
本題ですが、ドメインの中で様々なサーバーを運用している場合、ホスト名は運用担当者が直感的に理解できるよう、機能で表すことが多いです。例えばWebサーバーは"www"、FTPサーバーは"ftp"、メールサーバーは"mail"などです。よって、wwwから始まるWebサーバーが多いのは、この慣習に沿っているドメインが多いということですね。
ただ、これはただの慣習ですので、数多くのサーバーを持ち、利用者に対してWebだけでもいろいろなサービスを提供しているドメイン(例えばこのgooも検索、個人ホームページ、ブログ、教えてgooなど様々なサービスがあります)の場合、全てをwwwという一台のサーバーではまかなえませんから、"oshiete1"などさらに機能によって分化することが多いですね。