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サッカー戦術論 : 素人考えプレスサッカー

僕は高校、大学で本格的なサッカーの経験がないため、チームとしての戦術というものに触れたことがありません。 そこで前々から自分の中で考えていた守備の戦術について意見を伺いたいと思います。 戦術のポイント 1 ディフェンスのラインについては相手にボールが渡った際にある程度下げる。 2 相手の攻撃時に相手の中盤にボールが渡った場合は、相手が縦にドリブルで抜けないことを意識してプレスをかける。 その際に連動してディフェンスもラインをあげる。 3 基本的には相手がボールを縦に入れようとするまでラインを上げ続け、相手のオフサイドをねらう。 と以上文章にしてしまえばそれだけなのですが、このような戦術って、実際にプロも採用しているのでしょうか? 欠点としては、当然裏のスペースが空くのでスルーパスの危険性はあることだと思います。 ただ、個人的にはラインを上げ続ける限りは、相手のFWは下がらざるを得ないため、パスが出た際には相手のスピードを殺すことができるし、パス自体もコーナーフラッグに向かったパスが中心になると思うので、相手の横を切れば決定的なピンチにはならないと思うのですが。 あと難点と思う点は、2列からの飛び出しの対応と、とくにサイドバックのスピードと強さが条件になるのではないかということです。 是非経験者からの意見を伺いたいと思います。 わかりにくい文章かも知れませんがよろしくお願いします。

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  • haru-san
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回答No.5

ラインディフェンスをトルシエが使っていたという点について誤解があるようなので、補足しておきます。 トルシエのフラット3はプレッシングサッカーであり、相手のパス選択肢をなくすようにプレスをかけながらオフサイドを含めたカバーリングで相手ボールを奪うという高等戦術です。現在のジーコの数倍モダンサッカーといっていいでしょう。フラット3がオフサイドをとるための戦術ととられているのは主にマスコミと日本のサッカー解説者の無知によるものです。現在のサッカーは守備の目的は相手ボールを奪うこと、攻撃の目標はシュートを撃つこととはっきりしていますから、そこから戦術を組み立てていくことが必要です。 >僕の理想は、「高い位置でボールを奪い、シンプルに攻撃をする。そして、攻める気がないときは少数でなるべく時間を稼ぐ。」です。< これは質問でオフサイドを取るための戦術とは明らかに違いますね。モダンサッカーのひとつの理想であり、プレッシングサッカーの形です。相手にプレッシャーをかけ続け、パスコースやドリブルのコースを限定して、組織的に囲みこむようにしてボールを奪う。そのためにヨーロッパのクラブのほとんどの監督はリスクマネージメントとリスクチャレンジの重要性をきちんと選手に説明します。 守備のリスクマネージメントの場合、相手ボールホルダーにあたる人間をあらかじめ決めておき、相手のボールをある程度コントロールしながら奪いやすいところでボールを奪う。それが高い位置なら言うことなしです。リスクチャレンジとは任されているマーカーを放り出してでもボールを奪いに行く状況の事で、そのときにはカバーに入る選手を決めておく必要があります。これもリスクマネージメントですね。 サッカーの守備は希望的観測で相手ボールをとりにいったり、オフサイドトラップをかけていたんでは、難点とられるかわかりません。だからこそ、ボールを奪う位置をしっかりと決めておき、そのためのカバーをおくリスクマネージメントという約束事を作るわけです。 たとえば、ユーロ2004で優勝したギリシャは3枚の守備的MFがボールを奪う役目を担い、さらにDFのひとりをスイーパーとして余らせる形で相手ボールがどうこぼれてもリスクが少ないように守備的なチームを作って成功しました。ギリシャの成功は過去の戦術を掘り起こしただけですが、オフサイドトラップという戦術がもう見捨てられつつあるものと見たレーハーゲル監督の先見の明ともいえるわけです。実際オフサイドの判定は年々攻撃側に有利になっていますし、ラインディフェンスだけというのではプロの世界では通用しないでしょう。もし、使っているクラブがあれば、1トップ2シャドーという形で2列目からの飛び出しで簡単に破られることになるはずです。 また、戦術とは関係ないのですが、用語の使い方について。 ボランチというのはポジションではなく、役割のことです。ポルトガル語でボランチ、英語でセントラルMF、イタリア語でレジスタ。いわゆるチームの舵取り役ですから、チームにふたりも三人もはいません。同じ守備的MFというポジションでもバランサーだったり、ダイナモだったり、スイーパーだったりと役割が違うのと一緒ですね。 質問者がカバーに走らせるタイプの守備的MFといえば、ダービッツのようなダイナモタイプか、マケレレのようなスイーパータイプというべきでしょう。 オフト監督によってボランチという言葉が日本に定着しましたが、明らかに本来の意味と違った形で使われているようなので注意してください。

gowasu
質問者

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回答ありがとうございました。 お礼が遅れて申しわけありません。 とても参考になりました。

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noname#14506
noname#14506
回答No.6

みなさん、詳しく説明されていて勉強になります。 私は素人です。素人なりの意見を書いてみます。 1.2については、特に戦術的な感じでなく、個々のプレーのような気がしました。プレスをかけるときは、まず「抜かれない、決定的なパスを出させない、シュートさせない」位置にポジションを取る事が大事だと思います。抜かれないために、相手選手から離れすぎるとプレッシャーが無く決定的なパス、シュートをされるし、闇雲に近づくと抜かれる危険も出てきます。相手と自分とのレベル等によってマークの仕方は変わってくると思います。後は、ボールを奪いに行くタイミングだと思います。 3.については、戦術的な要素だと思いました。 チームがどういった戦術を使うかによって変わってくると思います。相手ボールをどこの位置で奪いにいくチームにするかによって変わってくると思います。

gowasu
質問者

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回答ありがとうございました。 お礼が遅れて申しわけありません。 とても参考になりました。

  • formula_1
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回答No.4

別にラインディフェンスが悪いと言っているわけではありません。 ラインディフェンスだけでは全く意味がありません。 なぜなら、ラインディフェンスはドリブルへの対処を知らないからです。 ラインディフェンスは一時期もてはやされましたが、現在はほとんど使われません。 これは、現代サッカーが「スペースは小さく、スピードが速い」と言う特徴を持つようになっているため、ラインディフェンスを使うための判断がそのスピードについていかないと言うこと、また、スペースが小さいために個人技と組織の高レベルな融合が必要となっていて、個人技に対して極端に弱いラインディフェンスは限定的な利用しか出来なくなってきているためです。 > >FWを殺せてもMFのスピードは殺せない > No.1での答えのとおりボランチにカバーさせてはどうでしょか? それがひとつの対処ですね。 もちろん、ボランチがつり出されてそこにスペースを作られると言うことも考えられます。 > >ダイレクトプレーには極端に弱い > これは確かに弱点な気はします。でもオフサイドをとるためにある程度ラインは深めにしておき、中盤にボールが渡った時点でジワジワ上げていけば、FWがひっかかりませんかね。希望的な観測ですが。 ラインを深くしていたのでは、中盤でのパスの出し手に対するプレスがかかりにくくなります。そうすると、万全の体制で、タイミングを計られてパスを放り込まれるため、ラインディフェンスは無意味になりがちです。また、ラインディフェンスでラインを上げる状況として、出し手が万全であると言うときと言うのはありえませんね。 ラインはジワジワあげるのでは全く意味がありません。パスの受け手を引っ掛けるために、受け手がボールホルダーに目を向けている一瞬の間にラインをあげなければオフサイドには引っかかりませんね。 > >ちょっとでもDFラインにギャップが出来ると、全く意味がない(そのギャップ=スペースとなりますから、そこにボールを入れられると先日のミランvsPSVの1点目みたいになるわけです) > これはDFの統率が乱れるということでしょうか? ラインディフェンスはそれのみでは意味がないというのは前述のとおりです。 マンツーマンディフェンスと組み合わせないと意味がないので、脅威となるFWが近くに来た場合にはラインブレイクをして対処すると言うのが一般的です。そうした場合にラインとブレイクしたDFとの間にスペースが生まれます。もちろん、ラインブレイクをしなければ「DFとDFの間のスペースを突かれる」という、より大きな危険が待っているわけですが。 > プロでも採用しているケースがあり、しかも破った方法もあるわけですね。しかし、洗練されれば、かなり効果があると思うのですが。 ラインディフェンスをメジャーな場で最後まで使っていたのは、トルシエジャパンです。 ディフェンスの個人能力がそう高くない日本では、大きな効果を上げたといえるでしょう。 しかし、個人の能力にかかわらずDFを組織に強引に組み込むわけですから、DFの個人能力が高いチームだと組織によるロスが大きいと思われます。それもあって、使われなくなってきたのではないでしょうか。ただ、限定的には今ももちろん使われています。

gowasu
質問者

お礼

丁寧な回答ありがとうございました。 お礼が遅れて申しわけありません。 とても参考になりました。

  • Jameskusa
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回答No.3

#1です。再度回答します。#2さんへのお礼に >僕の理想は、「高い位置でボールを奪い、シンプルに攻撃をする。そして、攻める気がないときは少数でなるべく時間を稼ぐ。」です。< これこそシンプルで一番得点できる理想だと思います。トルシエはこの考えに近いと思います。あとゾーンプレスを日本で流行語に近いように広めた加茂元日本代表監督はあなたの理想の通りのサッカーを目指したと思います。 私へのお礼に >プロでの判定のラインがいまいち分からないのですが、ホールに関係ない人間がにオフサイド位置にいても、あくまでボールに関係ない人間なので驚異にはならないのではないでしょうか?< とありましたが、オフサイドを取れなくてプレーが続行になったときにその選手はいつでも攻撃に参加できます。ずるがしこさがあるトップレベルのFWはこれを利用します。ロナウドなんかはこういうことを見逃さないでしょう。これはそのときに関係なくても、絶対に脅威です。 >あとサイドの攻撃については、ダブルボランチで、ボランチの1人が、相手の再度の状況を見て流れてはどうかと思うのですがどうでしょうか?< これはボランチの基本の仕事ですが、いつでも対応できるとは限りません。チーム戦術が徹底していても、試合では一つのミスが致命傷になることがあります。ボランチにそこまで信頼しきることは危険です。ラインをむやみに上げる危険性は#2さんが指摘している通りです。そもそもオフサイドトラップを積極的に掛けるプロチームは少ないと思いますよ。リスクが大きいのは、オフサイドの基準が以前より甘くなっているからです。#2さんも私と同じように3についての疑問を持っています。これはチームを率いる監督によって考え方が真っ二つに分かれるのではないでしょうか。私が監督だったらリスクは排除するタイプだと思いますし、あなたはリスクがあっても攻撃を重視するタイプに思います。

gowasu
質問者

お礼

再度の回答ありがとうございます。 確かにちょっと3の部分は表現がまずいかもしれません。 あくまでアマチュアのヘボヘボレベルの話ですが、いつも試合の時に「FWってライン見てねぇ~な。」とよく思ってました。 やはり集まって、いつも練習するようなチームでないので、ラインの統率をとってオフサイドをガンガンねらえるチームではありませんでしたが、相手が中盤でキープしている際に少しラインを下げて、相手が自分がボールをもらうことに集中したときに、相手の死角に入ってからラインを上げれば、すぐオフサイドにかかるなと思ってました。 ま、それを丁度の兼ね合いで意思統一を図るの難しいのですけど… お二人の言うとおり結果が全てのプロでは厳しいかも知れませんね。 僕には機会がありませんでしたが、進学校かなんかで、専門の監督がいなくて、選手同士でお互いに意思統一を図りながら、毎日練習できる環境にあるような人に試してもらって、洗練されたチームを見てみたいものです。

  • formula_1
  • ベストアンサー率60% (163/268)
回答No.2

ここに書かれているのは、「ゾーンプレス」ではなく、「ラインディフェンス」ですね。ラインディフェンスであると解釈すれば、まあおおよそは当たっていると思います。ちょっと違う点は、3ですかね。 3 ラインを上げるのは、基本的に「ボールホルダーがプレスをかけられ、下を向いている時」「ボールを下げた時」です。 (要は、「裏にボールを出そうとしているとき」=「ボールホルダーがノープレッシャーで前を向いているとき」と解釈しているわけです) それ以外はあまりむやみにあげてしまうと、裏を取られやすくなったり、オフサイドをとるスペースがなくなったりします。 > ただ、個人的にはラインを上げ続ける限りは、相手のFWは下がらざるを得ないため、パスが出た際には相手のスピードを殺すことができるし、パス自体もコーナーフラッグに向かったパスが中心になると思うので、相手の横を切れば決定的なピンチにはならないと思うのですが。 ・FWを殺せてもMFのスピードは殺せない ・裏に出されたとき、DFは後ろ向きで、FW/MFは前向きのため、横を切るどころか追いつけないことすら多い ・ダイレクトプレーには極端に弱い ・ちょっとでもDFラインにギャップが出来ると、全く意味がない(そのギャップ=スペースとなりますから、そこにボールを入れられると先日のミランvsPSVの1点目みたいになるわけです) と言うのがラインディフェンスの欠点です。 現に、モナコのデシャン監督は、MFからFWにクサビのパスを入れ、クサビのパスをダイレクトで落とし、ダイレクトで裏に出すと言う一連の動作をオートマティックにすることで、「落としたときにラインを上げる」と言うシステムをことごとく突破してしまい、チャンピオンズリーグ決勝まで上り詰めました。

gowasu
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 >FWを殺せてもMFのスピードは殺せない No.1での答えのとおりボランチにカバーさせてはどうでしょか? >ダイレクトプレーには極端に弱い これは確かに弱点な気はします。でもオフサイドをとるためにある程度ラインは深めにしておき、中盤にボールが渡った時点でジワジワ上げていけば、FWがひっかかりませんかね。希望的な観測ですが。 >ちょっとでもDFラインにギャップが出来ると、全く意味がない(そのギャップ=スペースとなりますから、そこにボールを入れられると先日のミランvsPSVの1点目みたいになるわけです) これはDFの統率が乱れるということでしょうか? 共通のイメージを持つのってむずかしいですよね。確かに。 プロでも採用しているケースがあり、しかも破った方法もあるわけですね。しかし、洗練されれば、かなり効果があると思うのですが。 僕はDF出身なのでどうしても、ディフェンス中心にものを考えてしまうのですが、僕の考えも現実的にはあまり攻撃につながりづらいかなとも思ったりします。 僕の理想は、「高い位置でボールを奪い、シンプルに攻撃をする。そして、攻める気がないときは少数でなるべく時間を稼ぐ。」です。

  • Jameskusa
  • ベストアンサー率31% (229/718)
回答No.1

こんばんわ。ずいぶん詳しいと感心してみていました。 質問にある戦術のうち、3については疑問が残ります。トルシエのフラット3はまさにこの例になると思いますが、指摘の通り2列目の飛び出しに脆い部分があります。ボールに関係ない人間はオフサイドの位置にいてもオフサイドにならないという現在のルールでは、ラインを上げ続けることは非常に危険です。勿論相手のボールを奪ったときにカウンターを仕掛けられるという利点もあります。いわば諸刃の剣です。攻撃的な采配を好む監督は採用すると思いますが、敗戦が自分のクビ関わってくる監督はそのリスクは負わないと思います。 1,2についてはほとんどの監督はそのように試合を組み立てるのではないでしょうか。中盤で自由にボールキープをさせないようにプレスをかけて、苦し紛れにたてにパスを出したときに、DFが連動していれば充分にオフサイドトラップをかけることが出来ます。 しかしこれも2列目にスピードと技術がしっかりした選手がいた場合にはリスクがあります。 自分としてはサイドの選手をいかに攻撃参加できないように守備を組み立てることが重要だと思います。指摘のようにそのためにはサイドバックの役割が重要になります。サイドバックが高い位置でプレーできれば、相手のサイドからの攻撃のオプションは減ります。今の日本代表はそういう意味でアレックスと加地を起用しています。(もっともこの二人の起用については批判が多いですね) 中央のFWは下がらせなくてもそんなに影響ないと思いますが、サイドを攻撃参加できないように中盤で連動した守備が絶対に必要になりますね。このような守備をすれば中央の選手は孤立して脅威は半減します。 長くなって分かりにくくなってしまいましたが、自分なりの見解です。理解できない部分があれば補足してください。

gowasu
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 >ボールに関係ない人間はオフサイドの位置にいてもオフサイドにならないという現在のルールでは、現在のルールでは、ラインを上げ続けることは非常に危険です。 プロでの判定のラインがいまいち分からないのですが、ホールに関係ない人間がにオフサイド位置にいても、あくまでボールに関係ない人間なので驚異にはならないのではないでしょうか? ラインを上げるのと同時に敵の危険な部分を判断し、そちらに絞るようにすればどうかと思います。 あと再度の攻撃については、ダブルボランチで、ボランチの1人が、相手の再度の状況を見て流れてはどうかと思うのですがどうでしょうか?