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ダックスは去勢すると椎間板ヘルニアになりやすくなる?

♂1歳ダックス(ワイアー)を飼ってます。 去勢の相談に地元の動物病院を訪れたときのこと。 「去勢→テストステロン分泌抑制→筋肉量低下→肥満傾向→ヘルニア」 ということで、最近あまり積極的には去勢を勧めなくなってきており、 6歳くらいまでは去勢しない方が良いとのことでした。 ダックスは胴長でヘルニアになりやすいことからも、ある種説得力のある意見だと思います。 市販されている本を読む限りでは去勢したほうがいいと思っていたので面食らいました。 家に帰ってから早速ネットで去勢に関して調べると、気になる文献が1つ見つかりました。 去勢後の犬の行動変化の聞き取り調査(約100頭)で、体重増加、食欲増加、活動量の低下の副作用が50%以上というものです。 ただ、この文献では椎間板ヘルニアに関しては触れられていませんでした。 メリットがデメリットを上回る限りは去勢したほうがいいと私は考えます。 ただデメリットの部分を知らな過ぎました。 そこで質問です。 ・「去勢→椎間板ヘルニアの危険度UP」は杞憂に過ぎないのか ・去勢するとしたらいつ頃がいいのか ・去勢後の体重増加(活動量低下+食欲増加)の克服法 上記3つの質問に関して(1つでも構いませんので)アドバイスいただけると助かります。 よろしくお願いいたします。

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noname#17364
noname#17364
回答No.3

ふたたびこんにちは。たいへん鋭いご指摘ですね。 私のいう獣医学的な事実とは、「科学的な根拠が、獣医学専門誌において学術報告として示されているかどうか」です。なお最初に念のため申し上げますが、獣医師個々の経験には意味がないとか、そういうことを言っているのではないことをご理解下さい。 医学も獣医学もそうですが、教科書に事実として書かれている事柄の裏には、必ず科学的に事象を確かめた学術論文があり、それを根拠として書かれています。ですので、教科書の各単元の最後には、引用した学術論文のリストが、数ページにわたって連なっています(省略される場合もありますけど)。従って教科書を読んで診療に当たる医師・獣医師の行動は、科学的な裏付けによるものです。 それに対し、単なる個人の経験には科学的な根拠はなく、個人の経験でしかありません。科学的に関連性が示されていれば、つぎに同じことが起こった場合、再び同じことが起こる可能性は非常に高いと言えます。しかし根拠が薄い情報の場合、次にも本当に同じことが起こるのか、誰にも分かりません。逆に出る可能性も十分にあるのです。 今回のトピックの場合、 ・数頭いた、ということだが、何十頭の経験の内の数頭なのか? ・その割合を考えた場合、去勢を行っていない雄と同じ条件で比較した場合、確実性を持って明らかにリスクが増えると言えるのか? ・そもそも筋肉の強度と椎間板ヘルニアの関連性は、犬では証明されていない(人間での事実は、必ずしも犬においては事実ではありません)。犬の筋力をどうやって客観的に測ったのか?そのことと椎間板ヘルニアの発症にはどのような相関があるのか? ・・・・などなど また、そもそも人間の椎間板ヘルニアと犬の椎間板ヘルニアとは発症機序が全く異なります。人間の場合は(実は私自身も患者ですか)多くの場合、腹筋と背筋の筋力のバランスが悪くなることで背骨が反ってしまい、その圧力で椎間板が脱出する、というのがメカニズムとして説明されています。しかし、犬の場合は背骨にはそもそも人間のように体重がかかっていませんから、上記の説明は当てはまりません。そうではなく、犬の場合にみられるほとんどのケースでは、犬種の特性として生まれつき背骨を形成する軟骨の強度が弱く、そのことが原因で椎間板が脱出するのだと説明されています。したがって、犬の場合、筋力と椎間板ヘルニアの発症との間に相関性があるとは、私には考えられません。 このように私の視点から見るとツッコミどころが満載で、やはり少なくとも今の段階では信用に足りる情報であるとはいえません。誤解しないで頂きたいのですが、わたしはその獣医さんを非難したり、そのウデを否定するようなつもりはまったくありません。 私は獣医ですから、私の行動には責任を持たなければなりません。私は出来るだけ信頼性の高い情報に基づき、より安全で確実な獣医療を提供したい。このように考えていますので、今回のような情報は、信頼には足りない、と判断します。 なお、筋力というのは使っていればつくものです。性ホルモンによって単一的に決められているわけではありませんので、その点は誤解無きよう。犬の1歳前後というのは、やはり生涯の内でも非常に活動量が豊富ですから、それに従って筋肉も太くなるでしょう。だんだん活動量が落ち着いてくれば、それに伴う生理的な反応として筋肉が細くなるのは当然のことです。ですから、こうした事柄は私にはごく生理的な一般的なことに見えますので、これを去勢と関連づける十分な理由は無いのではないか?という印象を持ちます。 なお、ミニチュアダックスの場合、やはり運動は適度にしておくべきで、過剰に飛んだり跳ねたり走ったりは、なるべく避けた方が良いですよ。筋力が鍛えられる前に、背骨が悲鳴を上げることになる可能性を常に考えなければなりません。 最後ですが、最終的に去勢手術を行うかどうかは、様々な要素を総合的に考えて、飼い主さんが決めるべきものだと思います。私の今回の回答は純粋にその獣医さんの言葉に対する私の考えを述べただけのもので、それ以上の意味はないことを申し添えておきます。

y0wa0
質問者

お礼

nyanzowさん 素人の私でも理解できる丁寧なご回答ありがとうございました。 モヤモヤ感がスッキリした感じです。 ということで、虚勢手術に踏み切ろうかと思いますが、そこで1つ聞きたいことあります。 新規で掲示板を立てるべきなのかもしれませんが、 nyanzowさんにご回答頂けるのを期待しつつ、 補足欄にまた追加させて頂きたいと思います。 昼休みが間もなく終わってしまうので、 投稿できるのは夜になるかと思います。 虚勢手術にあたっての注意点等に関しての質問です。

y0wa0
質問者

補足

nyanzowさん、こんにちは。 まず、しばしば登場する獣医さんに関してですが、 ここの動物病院は結構繁盛しているようで、 いわゆるウデは確かなのかなと思います。 ただ、去勢に対する考え方はどうやら持論のようです。 筋肉が落ちるというのは豊富な臨床経験から実感したようですが、 去勢しない方が良いという考えには、 ある種の思想的なもの(必要だからついてる物をとってしまうのはよくない的な)も反映されているようです。 よって、この獣医さんは、nyanzowさんのご指摘の通り、科学的根拠に基づいて去勢を勧めていないわけではなさそうです。 さて、そこで質問になるわけですが、 「去勢はとりあえず止めたほうが良いと勧めてきたこの獣医さんの病院で手術してもらっていいものでしょうか?」 というよりは、 「この獣医さんに手術してもらうためには何と言ってお願いするべきでしょうか?」 私は田舎暮らしのため、近隣にあまり動物病院がありません。 基本的にウデは確かだと思うので、ここの獣医さんを邪険にはしたくないのですが、 われわれ素人が専門家に向かって意見するというのは結構抵抗があるものです。 逆に、専門家にしてみれば、素人に意見される(「先生はそうおっしゃいますが、本にはこう書いてありますよ」とか)は、正直むかつくことでしょう。 ちなみにこの獣医さんは決して悪い人ではないんですが、 いわゆる昔ながらの医者タイプ(父権主義的なとでも申しましょうか)です。 ちょっと答えづらい質問だとは思います。 こちらの意図がうまく伝わっていないかもしれませんが、 この文章から汲み取れる範囲でアドバイスして頂けたらと思います。 ちょっと話は逸れるかもしれませんが、 獣医さんの業界ではインフォームドコンセントやセカンドオピニオン等の位置づけはどんなものなのでしょうか? 併せてご回答頂けたらうれしいです。 またまた乱文で恐縮ですが、よろしくお願いいたします。 自分の文章を読み返すと、私って単なる心配性なのかなぁと思えてきました。

その他の回答 (3)

noname#17364
noname#17364
回答No.4

みたびこんにちは。 まず一つ言えることは、獣医に遠慮する必要はないということです。患者さんはお金を払って受診しているんだし、獣医を選ぶのは患者さんです。 可能な選択肢を示し、リスクと利益を説明し、患者さんに選択してもらう、というのが本来のあり方なのだろうと私は思っています。でも獣医も人間ですから、いろいろです。獣医から言わせてもらえば、患者さんもまた色々です。インフォームドコンセントを大切にし、熱心に質問なさる患者さんもある一方で、どちらかというと詳細な説明は望まず、獣医によるリードを期待される方もいらっしゃいます。後者の場合は全く逆で、獣医師が即断しないことを理由に獣医のウデを不審がったりされる場合もあるので、なかなか難しいのです。そのあたりは正直、私も悩むところです。でもポイントは要するにコミュニケーションを良く取ることだと思います。それを遠慮していては、獣医と患者(飼い主)さんとの良好な関係を築くのは遠くなってしまうと思いますので。 それからまあ、言い方一つで角が立ってしまう場合というのもあるのは事実でしょう。真っ向から否定したりせず、やんわりと、希望の方向へ持って行かれればいいのでは?そうですね、「先生のご心配は有り難いのですが、やっぱり通常通りに去勢をお願いしようと思います」なんてどうでしょう(^_^)? あとは、周りの評判は評判として、自分に合う獣医かどうかはそれとして考えて、判断されてはどうでしょうか。

y0wa0
質問者

お礼

nyanzowさん 返答遅れて申し訳ないです。 丁寧なご回答、ありがとうございました。 来月くらいに手術に連れてこうかなと思っております。 その時はnyanzowさんのトーク例、使わせていただきます。 長期にわたってのご回答、本当にありがとうございました。

noname#17364
noname#17364
回答No.2

こんにちは。 全くのデマです。そうした事実は、獣医学的には確認されていません。そもそもミニチュアダックスは犬種特有の体質的な原因で椎間板ヘルニアを発症しやすくなっています。去勢の有無はまったく関係ありません。 去勢の時期には、獣医学的には特別適した時期、というのはありません。4-5ヶ月経過していて、健康に問題がなければ手術を行うことが出来ます。 去勢を行うと体重が増加すると言いますが、これは単に摂取カロリーをきちんとコントロールし、適度な運動を心がけることで防ぐことが出来ます。多くの場合は餌の与えすぎが原因です。給餌量を計量し、体重の増減をチェックしながら調節することで肥満は十分に防げます。 ご質問にある資料がどういったものかは分かりませんが、一般に、犬は1-2才までは非常に活発で運動量も豊富ですが、それを過ぎると少しずつ活動量は落ち着いてくるのがふつうで、ちょうど一般的に去勢が行われる時期にも重なります。ですから、そうした変化が本当に純粋に去勢によるものか、単に生理的な変化を反映しているのか、厳密には分からないのではないでしょうか。

y0wa0
質問者

お礼

nyanzowさん ご回答ありがとうございます。 大変参考になりました。 去勢の時期と活動量に関する指摘は、自分にはなかった視点でなるほどと思いました。 補足欄を設けましたので、よろしければご回答お願いします。

y0wa0
質問者

補足

「椎間板ヘルニアと去勢との因果関係は必ずしも否定できないが、飼い主がケアすることでそのリスクは軽減できる。メリットがデメリットを遥かに上回るのだからできるだけ早く去勢しよう。」 これがたぶん私の最終的な結論になると思います。 ただ、疑問点はクリアしておきたいのでもう少しお付き合いいただければ幸いです。 獣医さんもピンきりでしょうが、去勢とヘルニアの因果関係を指摘したのもまた専門家ということです。 「去勢→筋力低下」は理論的に納得できますし、「ヘルニアの予防には筋力を鍛えるのが1番」というのは人も犬も同じというのもまた然りです。 問題はこれが持論なのか、有力な考え方なのかということです。 最近のダックスブームに伴って臨床データが揃ってきた結果、専門家の中では早期去勢を疑問視する声が上がってきたのかな、とその獣医の話を聴いたときは思ってしまいました。 専門家のnyanzowさんのご回答を拝読した限りでは、この獣医の考えは一般的ではないようです。 ただ、この病院で去勢後、お尻の筋肉が目に見えて落ち、後に椎間板ヘルニアになったダックスが数例いたというのは事実のようです。 うちのダックスは今はムキムキのお尻をしてますが、そのお尻がやせ細ってしまうかブヨブヨになってしまう、そんな姿を想像すると、やはり心配になってしまいます。 でも、杞憂のような気もします。 この文を書いてるうちに、自分の考えもだんだん整理されてきました。 冒頭で述べたように近いうちに去勢手術に連れて行こうと思います。 乱文で失礼しました。

  • mr_rengel
  • ベストアンサー率36% (399/1080)
回答No.1

去勢→椎間板ヘルニアの危険度より階段の上り下りや段差のほうが椎間板ヘルニアの危険性が高いのではないでしょうか? 自分のお世話になっている獣医さんでは、そのように教えてもらって、階段はもちろん散歩のときの玄関の上り下りも抱いています。 去勢については、足を上げてのオシッコ(マーキング)を覚える前が良いと言われました。 生後6ヶ月以内が良いそうです。 体重の増加については、普段の生活や運動量、餌によっても違ってくるようですが、ウチのは特に問題もなく毎月の診断で健康そのものと言われてます。 餌も半生は食べが良いのですがアレルゲンの問題や歯石やアゴのことを考えるとドライタイプがよいとアドバイスもらいました。 その前に通っていた獣医は、部屋の中で犬は飼うな! 外で暮らすことが犬本来の姿と罵声を浴びせられました。 犬もそうですが獣医さんも多種多様です。

y0wa0
質問者

お礼

mr_rengelさん 早速のご回答ありがとうございます。 大変参考になりました。 階段の上り下りが腰に負担がかかること、 ドライタイプの餌のほうが良いことなどは知りませんでした。 去勢の時期は早いほうが良いのかどうかは、もう少しいろいろな人意見を聞いてから決断したいと思います。 獣医選びも犬のためには大切ですね。