市街地では一般にヘリやロケットは使わず、今張られている線を使って行います。
鉄塔が2本建っているとします。
最初に鉄塔間に釣り糸のようなものを張ります。釣り糸は人が歩いて行ったり、途中が海であれば船でいったりします。
次に釣り糸にスチールワイヤをつけ、次にワイヤーを太い物に変え、といったようにして最終的に送電線の電線(中にスチールワイヤが入り、外側をアルミニウム線で巻いたもので外径は100mmくらい)に変えます。
電線はドラム(糸巻き)の形になっていて、鉄塔の横にドラム場を設けてエンジンやモーターの力で繰り出していきます。
鉄塔数基(数キロメートルの区間)を一度に張り替えますので、途中の鉄塔では、「がいし」(白い瀬戸物)がついているところをはずして滑車に変えておきます。
メンテでの張替えであれば、今の電線を巻き取るときに最後に釣り糸にしておきます。
山中でもいきなり電線をヘリで掛けるのではなく、最初は細いワイヤーのみを掛けていきます。