TVや雑誌の予測は、結果の後追いになることが多いですね。
ところが、為替の未来はだれもわかりません。
一日先が読めればその人は大金持ちになれます。
さて、現在の円安の原因ですが、
1)米国のインフレ懸念が強まり、金利上昇ペースが速まるとの観測が3月末からあります。この観測を織り込む動きが開始したと言われています。つまり今まで、米ドルは低金利通貨だったのですが、今ユーロを追い越して高金利通貨に入ろうとしています。ドル売りのポジションを持ち続けると金利分負担となります。したがってドルが他通貨に対して高くなる傾向にあります。また、借り入れ資金で他の金融商品に投資することも金利負担によってむずかしくなります。
2)GM社の決算が悪かったことで、GM社社債が暴落し、他の社債金利も上昇しています。この流れをうけて一般にリスク資産からの逃避が始まり、新興国株式・国債から米国への資金還流の動きがあります。還流に伴って他国通貨を売ってドルを買い戻すわけで、ドル高になります。
3)年末・年頭にかけて、外貨準備をドルから一部分をEUROに切り替える動きがありこれが一段落した。
4)中国人民元の切り上げ観測が遠のいたのでアジア通貨が売られやすい展開になった。
5)日本経済の指標が弱く先行き不安がある。
6)ペイオフ解禁で、日本の預貯金が外国債や外貨預金に流れている。
などです。
お礼
明解な解説をありがとう御座います。何んとなく私が考えていたことも同様なことです。より長期的トレンドとしては円高ということでしょうか。