誕生日の子供の年の数だけロウソクを立てる。ハッピーバースデー・トューユーを歌う。子供は願い事を思い浮かべながら(口には出さない)、ロウソクを一息で吹き消す。一息で全部消えれば、願い事がかなう!これが現代の風習だろうと思います。
歴史的には、バースデーケーキにロウソクを立てるのは、ギリシャ時代からという説と、ゲルマン人の風習という説があるようです。ギリシャ時代には、月の女神アルテミスを象徴する、月に見立てた丸型のケーキにロウソクを立て満月のように光り輝かせたと。また、ゲルマン人は、ロウソク作りで有名で、小さなロウソクをたくさん立て始めたのは彼らだそうです。ロウソクを立てる理由は、宗教的なものだという説と、ロウソクの煙が願い事を天にとどかせる、という説などがあるそうです。
ここからは私の推測ですが、ろうそくを吹き消す風習は結構古くからあったのではないでしょうか?
根拠として、まず、お祝い事に "運試し" をするのは、ロウソクを吹き消して願い事を…だけでなく、イギリスではケーキの中にコイン型のものとかキャンディーを仕込んで、あたると幸運が…とかいうのもありますし、一般的な発想なのかもしれません。
そして、もうひとつ、ロウソクの灯ったケーキは、食べる前に必ずロウソクを消さないといけません。パーティの場で、みんなの前でケーキを切り分けるとしたら、ロウソクを消すのがイベント化するのも当然の流れにも思えます。
ちなみに、ハッピーバースデー・トューユーの歌は、1893年にアメリカ人姉妹によってつくられたそうです。ロウソクを吹き消すまでの間を持たせるために、この歌を歌うようになったのでは?などと妄想してしまいます。
お礼
ありがとうございます。 吹き消す前にロウソクを立てて火を灯すんですよね。 その起源については、ばっちり解りました。 吹き消すのはケーキを切り分けて食べるため。 なるほど。納得です。