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タン・ドゥンの「マルコ・ポーロ」のストーリー

輸入廉価盤で入手したのですが、対訳・解説等全くなしで、難儀しています。 この作品のストーリーをご存知の方がいらっしゃいましたら、是非お教えください。

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  • bonruru
  • ベストアンサー率50% (1/2)
回答No.1

ストーリーは旅で、詞はほとんど禅問答・・・ですから、タン・ドゥンの「マルコ・ポーロの創作について」から抜粋を書きますね。 [(略)つまり、地球上のあらゆる関係からの音楽的サウンドの融合が、私にとっての<マルコ・ポーロ>の定義なのです。マルコ・ポーロの旅は実際に起こったのでしょうか?あるいはその旅行が私たちに想像させたものなのでしょうか。荘子は胡蝶なのでしょうか。それとも胡蝶が荘子なのでしょうか。仲間のポールはうまく表現しています「旅行というものは,始まりも終わりもなく永続している夜明けのようだ」と。 マルコ・ポーロはあらゆる人であり、あらゆるものなのです。あなたであり、私であり、それ、であるなです。 <マルコ・ポーロ>を作曲するとき、これは劇中劇ですが、ポールと私は3つの旅行、つまり地域の旅、精神の旅、音楽の旅をかんがえました。 1)地域の旅は、イタリアから中国までの旅行者の物語です。(略) 2)精神の旅は、人間の3状態である過去現在未来、それに自然の循環の反映です。(略)マルコとポーロは最初、旅を共にする2人の登場人物です。(略)この旅程の中で彼らは様々な人物や自然の要素、つまりダンテ、シェイクピア、シェーラザード、李白、マーラー、それに水に出会い、共に近しくなるのです。マルコとフビライハーンだけが現実の人物です。ポーロは記憶。その他は人間を超越した<影と自然>。 3)音楽の旅は、地域、精神のどちらの旅とも密接な関係があります。オペラ1は、時空の書で、東洋(略)オペラ2は西洋オペラの伝統にもとずいていますが、東西2種類の楽器を使用して異なる音楽様式、色彩、言語が融合され、層を成しています。(略)] ・・・・ということです。私はタン・ドゥンの音楽は大好きです。まさに理屈を超えて原初の天地にメルト・ダウンしていけるところが・・・

hermit2005
質問者

お礼

質問がマニア志向の強いもので、何日も回答0件が続き、こりゃダメかなあ、みたいに半ば諦めておりました。ご回答有難うございます。「マルコ・ポーロ」は、多重構造の複雑なプロットで書かれているようですね。やはり舞台映像で字幕でも見ながらでないと、理解は難しいかも知れません。でも、ご回答いただいたところから、少し作者の意図みたいなものが見えてきました。何日か前にCD全曲を聴き通したのですが、ストーリーは不明ながら、いろいろな面白い響きが楽しめました。インドのシタールやら、チベット音楽やら、さらにはモンゴルのホーミーまで出てきますね。タン・ドゥン作品は、BSで「茶経異聞」を観ましたが、近々「ゴースト・オペラ」を聴いてみようかと思っています。有難うございました。

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