(その1)どうするか。
処理をしなければならないのは、施設の管理者です。普通の公園なら市役所等の公園担当課、道路は設置者(国・都道府県・市町村・公団等)です。
(その2)どのように処分するか。
家庭ゴミ以外は事業系ゴミとなり、産業廃棄物扱いになります。ただし、東京都などでは一般廃棄物としてゴミ処分場で受け入れているようです。ある町では町の産業廃棄物処分場で埋め立て処分していましたが、かさばるため、ゴミ焼却炉を新しくつくった際に、焼却処分するようになりました。
(その3)理想的な処分の仕方
材木として使うためには、街路樹等は太さが不足している上、用材には向かないものが多いので、よほどの銘木でなければ利用しません。また、木は御存じのように紙の原料になりますが、街路樹などの倒木をパルプ化すると処理費や輸送費が莫大になり、採算に合いません。
原生的な林では、倒木を邪魔にならないところにおいて自然に朽ちて土に帰るようにしています。腐る途中でキノコが発生したり、腐性ラン(希少なものが多い)が出現したり、広葉樹であればクワガタの餌木となり、生物の多様性に寄与します。しかし、植林地などで枯れたり倒れたりしたものを放置すると害虫の住みかとなり、他の健全木に被害を及ぼすので搬出しなければなりません。
ところで、最近、注目を浴びている方法としては、伐採したものを細かく砕き(チップ化)、歩道の路盤材として再利用したり、堆肥化して公園樹木等の肥料として用いたりしているようです。