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産廃最終処分場のビニールシートの寿命とベントナイトのシール機能の有無を教えて!

 現在、鹿児島県国分市では、県内初の産廃管理型最終処分場の設置計画が進められています。県が事業主体で、市が所有する浸出水の多い山手の谷あいを考えており、下流域の地区住民へのPRを行なっています。  それによると、処分場はベントナイトを挟んだ二重のビニールシート(1.5mm厚と予測)を敷くので、絶対に安全と言っています。私が持ち合わせる知識では、とても信用できません。そこで、  (1)ビニールシートの寿命と耐破損性   (2)ベントナイトのシール機能の有無(自動修復すると言ってい      る)  について知りたい。なるべく多くの皆様から多くの情報や実績、データが欲しい。又、ご存知の情報源なども教えてください。何とか計画を撤回させたいのです。

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  • kei533
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回答No.7

どんなプラスチックでも自然環境下では時間と共に強度が低下し、更に分子量が低下して極めて長期間には炭酸ガス、水や塩など無機物にまで分解されるでしょう。 私達は寿命の初期段階を利用しているに過ぎません。ポリ塩化ビニール(PVC)とて同様です。下記の文献を参照下さい。 超音波による高分子材料の劣化診断 http://www.mitsubishi-cable.co.jp/jihou/pdf/94/08.pdf http://www.mitsubishi-cable.co.jp/jihou/pdf/95/05.pdf 一般に軟質ビニールは可塑剤を含み、長期にはそれが次第に外部に拡散して硬くなります。地中では水に徐々に溶け出たり、酸化劣化して失われます。それと共に脆く割れ易くなります。水中の溶解成分、あるいは食用油や石油など存在しても可塑剤移行や劣化速度も異なります。強度低下に及ぼす環境条件としては温度、応力(変形させる力が掛かった状態)、酸素濃度、放射線などの要因があり、ビニールシート自体の配合や物性にもよります。それにしても1.5mmで大丈夫でしょうか、また広大な面積をどのように現地で1枚に繋ぎ合わせるのでしょうか? その信頼性も重要と思います。 Effect of Metal Oxides/Chlorides on the Thermal Degradation of Poly(vinyl chloride), Poly(bisphenol A carbonate), and Their Blends http://eprints.iisc.ernet.in/archive/00002615/ 温度は一般に10℃で約2倍の差になります。(上記文献参照) 地下では温度が低く変化も少ないですが、埋立て物中の有機物が生物分解などで温度上昇もありえます。シートの部分的に大きな応力が掛かれば、次第に延ばされ薄くなり破れます。 応力に耐えられなくなる時間が10年、50年、100年、200年・・・・・・かの差こそあれ、何れは遮水機能は失われるでしょう。埋立工事の設計(材料や工法)に当たっては必ず寿命を設定しているはずです。シートメーカ、工事設計者がそれを持たねば厚さ1.5mmは決めれません。 なお、時間係数の差こそあれPVCそのものも脱塩素して劣化します。 http://www.specialchem4polymers.com/tc/Tin-Stabilizers/index.aspx?id=2821 http://www.specialchem4polymers.com/tc/Tin-Stabilizers/index.aspx?id=2810 土木技術者ではなく専門的なことは分かりませんが、最処分場での透水係数は0.000001cm/秒(31.5cm/年)以下に決められています。100年単位で考えると浸透、拡散は起こると考えるべきで、埋立て完了後も浸出水処理設備を運転せねばならないので膨大な費用が掛かると心配になります。 もし、地震などで亀裂が入ったり、漏水路が形成されるのも心配ですね。 参考 http://www.jnc.go.jp/kaihatu/tisou/qa/qa12.html (株)豊順洋行  最終処分場の遮水工構造 http://www.ne.jp/asahi/bentonite/mizuno/ http://www.nittoc.co.jp/kouhou/bent.html http://www.shimz.co.jp/news_release1999/310.html   ベントナイトの透水・浸潤特性への海水影響 http://ge-rd-info.denken.or.jp/ge-leaflet/pdf/N04005.pdf 飽和ベントナイトの透水特性 http://www.jnc.go.jp/kaihatu/tisou/bunken/H8/222p213.html

kirisimanman
質問者

お礼

 貴重な情報をありがとうございました。ご紹介いただきました資料は、よく読ませていただきます。

その他の回答 (6)

noname#21592
noname#21592
回答No.6

山間立地ではなく、低地立地を提案しているのです >>>>この判断は、技術的には、正しいでしょう。利権がらみでは、うまみが少ないです。山林は、安いですが、公共施設立地となれば、高く評価できます。なお、この誤差を、行政として利用しないと、産廃処分場設置には、領収書の取れないお金が、かなり飛び交いますし、それも、その地元が迷惑料などと言って堂々と請求しますし、それが公開されると、我も我もと、県に要求が行き、結局、工事費アップ>税金アップとなってしまいます。 地元の要求も必要ですが、すべて透明性がないといけません。最初の数万円の秘諾が、何億に化けます。 山間立地は、水系の問題でもあります。 条件地域の水系や水利権、国、県や、農業用水、工業用水など、利権がものすごく、からみ、また、谷が変わると、水系も異なるので、水系地図と県の砂防土木地図、防風林などの林業地図など、かなり勉強しないと、難しいです。 はっきり言って、県の一担当者のスキルでは、全く無理で、ほとんど土木コンサル会社の範囲です。 いずれの地域もボーリング調査をして、土質を測定しないと、矩面の勾配すら決められません。この辺も砂防法が、土質と矩面勾配の設計基準を示しています。 平地の場合は、竣工後の埋め戻し土の手配先や、仮土場など、べつな出費を必要とします。 なお、山間部が、多いのは、焼却灰を運ぶダンプが人工密集地を通らず、廃棄に行けることもあります。 また、焼却灰のみでなく、混合最終処分場の場合は、からすの被害や、運搬中のほこり(ダイオキシンが入っているかもしれない焼却灰を運ぶので)だとか、道路も、普通の県道のアスファルト厚では、すぐに、路面が駄目になるので、ダンプを、市街地を毎日走らせるのは、得策ではないような気もします。 最終処分場、ごみ焼却施設、ごみ一時保管所、分別センターの場所など、総合的に考えて、立地を考えないと、導線がクロスして、結局、不経済です。 最終処分場のみでの立地候補の考えは、結局、問題がおきるので、総合的に考えるべきです。 なお、処分場は、ブルやユンボやダンプが毎日、作業しますので、騒音問題もありますし、ダンプのタイヤを洗浄してから、空ダンプを帰すなど、付帯設備もかなり要ります。 また、水質浄化施設棟を作る必要もあり、ある程度の水源があった方が、希釈水が得られやすいとか、平地で、水道水で、希釈して放水するのも、もったいないです。 水は高いところから低いところへ流れますし、地下水の水みちは、なかなか変えれませんし。。。。 公害防止管理者なら、重金属の基準が、無いこともご存知でしょうし、大気、水質、騒音などあらゆる面が係わりますので、最後は、法令論議に終わらずに、大局的判断と決して完成品ではない公害防止法令に、振り回されないことです。 公務員は、法律には合っているが、住民には、不利益と言うことも、是とするところなので、細かい法律に振り回されると、木を見て森を見ずになります。 土木施工の実務者なら、結局、穴ほって、土と多層にして埋め戻すわけですので、効率や手配が悪いと全く仕事にならないので、仮土場など、余裕があると作業効率が全く違います。将来のランニングコストも考えられると良いのでは。。。 なお、当方、素人ゆえ、間違いも多々あるかと思いますが、岐阜県とか愛媛県とか産廃処分場の歴史や名古屋市のように、当初、産廃量を、大幅に減らした、分別システムとか、また、ごみ焼却施設の焼却システムでも、相当、処分スラグの内容と量も異なりますから、最終焼却土処分場とごみ焼却施設は、一体で考えた方が良いと思います。 また、温水プールや、老人保養温泉とか、いろいろ同時に着工したり構想したりすると、かなり環境のイメージも変わります。 税金の関係でいけば、他県の処分土を引き受けると県税は助かります。ある程度、ごみも無いと、24時間連続焼却も出来ませんし。。。 話が、大きくなったのですが、結局、すべてに関連してしまうので、立地場所は、重要なポイントです。

noname#21592
noname#21592
回答No.5

遠まわしの言い方をしましたが、最終処分場の一般的工法であろうと思われる質問者の工法で、過去に土壌汚染が発覚して住民訴訟になったケースは、実は大変多いです。 ただ、他に具体的な安価な処分方が、開発されていないか、儲からないあるいは、埋めてしまえば解らないという判断が、働いているからかもしれません。 訴訟中の事故でも、現実の土壌汚染は、証明できるのですが、穴の位置特定が、ほぼ不可能なので、因果関係の証明が出来ず、結果、結論がはっきりしていないケースが多いように思います。 なお、焼却灰と山土のユンボによる多層廃棄工程でのベントナイト層の割れによるシート破損に対して、埋め立て位置変更など指示がなく、充分な補修をせず、焼却灰の多層埋め立てしたために、長期間係って、土壌汚染した疑いのあるケースは、過去にありましたね。 なお、センサーの異常が出たとしても、実際、補修するとなると、どうやって直すのかも、聞いておかれた方が、よいですよ。 で。小規模施設なら、補修も可能性が、ありますが、大規模最終処分場では、事実上、難しいでしょう。 焼却灰オンリーなのか、他の産廃も混合するのかも含めて、工法に配慮がいるとは、思います。 なお、かなり余計なことを書いて、不安をあおったようですが、シート破損以前に、処理水の重金属汚染に伴う、河川汚染の方が、田畑を汚染するので、危険性が高く、注意してほしいと思い、余計なことを書きました。 しかし、他の方も述べておられるように、必要な施設でもありますので、地域として、ここまでは耐えられるが、これ以上は、困ると言う事を、はっきり示して、受け入れられる範囲で、何かの嫌われ施設をどこかで、受け入れないと税の無駄使いですよ。 もめればもめるだけ、施工費が上がるだけですので。。。 どこに、出来ても、結局県民の税金で、負担するのでね。

kirisimanman
質問者

お礼

大変参考になる情報やご意見をありがとうございました。私は、長年製鉄会社勤務で産廃を大量に排出する仕事をしてきました。各種公害防止管理者や土木施工管理技師の資格を持っており、それなりに考えてきたところです。  勿論、県内に処分場は造るべきで、どこがいいかを県、市に提案してきました。山間立地ではなく、低地立地を提案しているのです。国内の実績から見て、山間立地は多くのトラブルを起こしています。  鹿児島県では間違いたくないのです。今後ともよろしくご指導ください。

回答No.4

No.1で回答した者です。 当方も産廃施設建設の賛否には拘わりたくありません。 それを了承の上で参考にして下さい。 質問者様が心配されているのは、シートが破損して有害物質を含む水が下層土に浸水しないか? それが生活用水や作物等に影響を与えないか?ということだと理解しています。 水処理に関してはシート上に溜まった雨水等の処理の問題ですから、また別の問題だと認識しています。 結論から言えば、世の中に”絶対ない”という事象は無いと断言出来ます。 ですから2重シート+ベントナイトにより”絶対に安全”ということはあり得ません。 産廃物の荷重で破れることもあれば、人為的なミスで破れることもあります。 例えば廃棄された産廃物をユンボ等で馴らす作業で誤ってシートを破損する、なんてこともあり得ます。 具体的なデータは提示出来ませんが、シートにも寿命があります。

kirisimanman
質問者

お礼

  大変参考になりました。今後ともよろしくご指導ください。

noname#21592
noname#21592
回答No.3

基本的に、地震や土石流など、強い力が、かかれば、全く、意味の無い状態には、なります。 ベントナイト層でしたら、例えば、落石防止の吹き付けモルタル層が、集中豪雨など、水圧や水を含んだ土圧、凍結等によるクラックにより、崩れ去ることは、多いと思われます。 処分場はベントナイトを挟んだ二重のビニールシート(1.5mm厚と予測)を敷くので、絶対に安全と言っています >>>これは、実験室的な制限をされた、つまり、外的破壊圧がゼロの場合の単純浸透水が漏れにくいということを示します。 ポイントは、外圧とか凍結とかの実験数値と浸透水の強酸性物や、混合水による、浸透途中の化学反応や、化学反応熱、及び、微生物による侵食等のデータが、総合的な検証が、無いことです。 凍結で、小さなクラックが出来、たまたま、酸性物とアルカリ物が、そこで反応して、さらに広がり云々と、考えれば、原子力発電所や航空機事故の安全性と同じで、事故率の低減の努力は認めますが、絶対は、ありえません。 なお、だからと言って、どこでも反対と言うのは、それなら、ごみは、住民各自で、処分しなさい。となるので、賛成、反対論には、かかわりたくないのですが、役所が、住民を騙して、着工するのは、時代錯誤です。 危険率を示させて、これだけの危険を公共のため、地域住民に我慢しなさい。と、いう論法が、有効かと思います。 その地区の住民も他地区の火力発電所や火葬場にお世話になるのですから。。。。 なお、法令では、最終処分場の排出水は、中和したり、BOD、CODなどの水質基準は、守らないといけませんが、ダイオキシンや重金属などは、どれだけ垂れ流しても、発覚しなければ、OK。です。連続定量監視装置の設置義務は、重金属、ダイオキシンには、ありません。 また、水質処理水のデータの開示は、求められても、処分場内部の濃厚な産廃水の汚染データは、開示されないと思います。つまり、絶対漏れないのだから、漏れる前の処理前水のデーターは、開示する必要がない(行政手法)からです。が、科学的には、対比水のデーターがないのに、処理後水のデーターのみでは、理論的には、全く不明です。 簡単には、処理前水のデータに、処理液のデーターを加えたものが、処理後の排水データーですので、排水データーのみで、安全性を論ずることは、無意味でしょう。 なお、当然、雨水が多量に流入すれば、処理施設に廃液が到達する前にオーバーフローして、全く処理施設を通らず、周辺の土壌汚染をしますので、貯水池を設け、雨水が、内部に入らないようにするのですが、机上論で、想定雨水を設計し、貯水池の大きさを決めますので、過去の鹿児島の集中豪雨の実態からすれば、貯水能力は、かなりこころもとない大きさだと思われますし、メンテナンスで、堆積土砂を取らないといけないし、その土砂も、汚染されていれば、再処理をしなくてはならないので、膨大な費用がかかります。 県単独予算では、難しい金額になるでしょう。 解決法は、小規模分散型の最終処分場にするかですかね。 そうすれば、地域の負担は、危険率として、低減します。 問題は、搬入道路の問題、ダンプの交通規制、走行時間帯規制、総量規制、深夜不法投棄規制など、広範に及びます。 まず、砂防法と公害防止関連法規をお読みください。

kirisimanman
質問者

お礼

 貴重な情報やご意見をありがとうございました。

回答No.2

産廃に携わっている者です。 まず、二重シートは最近よくある手法で、中には下記のURLのように何層にも重ねて敷いている処分場もあります。 http://www.arax-g.jp/kimitsu/sealing.html ただし、やぶれることはありえると考えて下さい。突起物などが廃棄物に入っていて、それがシートにあたり敗れることは考えられます。 やぶれたりした場合、それを検地するシステムはありますが、そこまでしろという条例はないですし、 やぶれた部分を掘り起こして、またシートを張りなおすなんてことはするはずがありません。 ひとつの基準としては、水処理施設がしっかりしているかどうかというのがあります。 ただし、素人では何がしっかりしているかというのはわからないとおもいます。 これらを踏まえて個人的な意見を言わせて頂くと、処分場が近くにできるのは嫌なものですが、廃棄物が出る限り、100%リサイクルはありえません。 (100%に近くする努力は当然するべきです) 特にサーマルリサイクルなど焼却すればかならず灰はでてきます。 絶対に必要な施設であることは間違えありません。 当然、環境を守るためのガイドラインときっちり守ってもらい、影響が最大限ないようにしてもらう要求は必要ですが、 生活するうえでは絶対必要だということも考えてもらえると幸いです。

kirisimanman
質問者

お礼

大変貴重なご意見をありがとうございました。大いに参考にさせて頂きます。

回答No.1

現在は、2重シート間(この場合はベントナイト層)にシートの破損を検出するためのシステムを設置するのが常識です。 そんな設備は皆無なんでしょうか? 逆質問になってしまい申し訳ありません。

kirisimanman
質問者

補足

貴重な情報ありがとうございました。県の説明によれば、破損自動検知システムを採用するようです。  シートが破損するかどうかが問題だと考えています。県は絶対に大丈夫といっていますので。

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