あの文字については、そんなに詳しくないのですが、それはいわゆる「キャッチコピー」や「あおり文句」で、読者の興味をひきつけたり、作品に盛り上がりを見せるためのもので、漫画家ではなく、担当編集者が考えていることが多いようです。
「ネーム」とは、漫画をかくにあたって、その前段階の、下書き(ケント紙など、本番用の原稿に書く)のそのまた下書き(ワリとどうでもいい紙に書くことが多い)のようなものです。
まず最初に、ざっとアイデアを文字で書き、それを細かく1P目にはこのシーン、中盤あたりにこのコマを持ってきて…ラストはこういう終わり方にしよう!
※これが大体「プロット」と呼ばれますが、多くはこれもひとくくりで「ネーム」と呼んでしまいます。
それが大体決まったら、広告の裏とか、上質紙などの「原稿以外の白紙」を使って、コマ割り、台詞などを決めていきます。
※これが「ネーム」です。
清書の段階で多少変更することはありますが、大体この「ネーム」で殆どのことを細かく決めてしまいます。
大抵、この段階で簡単な構図など、絵は入っていますが、セリフメインで人物は殆どかかない方もいらっしゃいます。
コマ割と絵を考える段階になったら「絵コンテ」とも呼ばれます。
編集者はその「ネーム」を見て(FAXなどで送ることも多いです)、「このシーンは削って」「もっと盛り上がる展開にできない?」など、助言や注意をします。
その「ネーム」でOKが出ると、漫画家は、原稿(下書き→清書)に入ります。
また「ネーム」は「セリフそのもの」を指すこともあります。
「ネームを考えてる」は、セリフを考えている、コマ割りを考えている、それを含めた全部を考えている、いずれも指すことがあります。