- ベストアンサー
男性の意見:なぜ女性を家に閉じこめたいのか
- 現代においても、結婚したら家庭に入ってほしいという男性はまだまだ存在します。
- 儒教の書物には、女性を家に閉じこめておくことが多く登場します。
- 男性の意見を聞くために、なぜ女性を家の中に閉じこめたいのかについて質問させていただきました。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ご質問には「儒教の考え方」と「現代男性の考え方」の二つの側面があるように思えますので両方答えさせていただきます。ただし、ご質問者と同じように、この回答の前半は「儒教の考え方」であって私個人や男性一般の考え方ではありません。 1.儒教の考え方 儒教の基本的な考え方は先祖崇拝です。 先祖の魂をその子孫が祀る(祭る)ことによって、先祖の力がその家に宿り、守ってくれるのです。先祖が良き行いをしたときにはその余徳が家をおおい、先祖が良くない行いをした時には子孫はその汚名をはらし、改めて家を興さなくてはならないのです。 そして、その際に大事なことは直系の子孫によって祖先の魂を祀るなければなりません。他の血が混じっていてはならないのです(ここがポイント)。先祖の霊力を受け入れることのできるのは同じ血のつながり(遺伝子がつながっている)があるものでなければならないからです。 儒教的考え方では(極端に言えば)女性は先祖を祀るための子供を産む道具にすぎないのです。女性自体は余所の血を引き継いでいるわけですし、その女性が家の外に行くと襲われたり不倫(この言葉自体が儒教的な用語です)をしたりしてその家の祖先以外の血が混じってしまう可能性ができます。 なお、江戸時代に日本では儒教が一般化しますが、実は日本では本家ほど血の純粋性を気にせず、平気で養子をとりますし、血の継続よりも家の継続に重きをおきました。 それはともかく話を戻せば、女性が外へ出れば血の純粋性に疑問が生じる。それ故、出来る限り外に出さないで家に閉じこめるし、結婚する際も処女を重視したわけです。 付け加えますと、中国では士大夫と呼ばれる上流の身分層と一般の庶民下層民とではハッキリ一線を画されていて上のような道徳が求められるのは士大夫層だけです。庶民にとっては血の純粋性などどうでもよいことでした。ただ、何らかのことで身分が上昇したりすれば、血の純粋性にコダワリ始めます。 家柄とか血筋とか身分とかにこだわるのは儒教に限らないことですが、その背後にはやはり遺伝子の問題があると推測されます。ただ、そうした中でも中国の儒教はとりわけその傾向が強いのです。 ------------------------------------ 2.今の男性の考え方の由来 さて、我が国でもそのように家系であるとか血脈であるとかが問題とされるような家柄もあるわけですが、江戸時代では大名または高禄の武士にしか可能でなかった「奥様」と呼ばれるような専業主婦(既婚で働いていない女性)の地位が明治時代以後の近代化すなわち身分の平等化の中であこがれの的となります。いわゆる「玉の輿」が理想の1つになるわけです。 逆に言うと、妻が専業主婦であるというのは庶民とは異なって充分な収入と地位があるということを意味するようになり、男性にとって1つのステータスとなります。また、実際に戦前には専業主婦の妻を持つことは華族などの上流階級か官職を持つような中流階層以上でなければそういうことは出来ませんでした。庶民階層や農家では妻も働いているのが当たり前だったのです。 高度成長期に入ると日本経済は発展し、サラリーマン(中流階級の典型)が多数を占めるようになるとあこがれであった専業主婦が男女ともに手の届くものとなり、さらには妻が外で働くことは「男として甲斐性がない」「男として恥ずかしい」という感覚になってきました。これが(意識してのものか無意識的な影響のもとであるかは別として)現在でも「女性は家にいて欲しい」という考え方の背景です。 以上二つのことから理解されると思いますが、「家の中に閉じこめる=専業主婦でいて欲しい」ということと儒教の影響とは直接には関係ない(間接的にはもちろん関係あります)と思います。短絡的に両者を結びつけるのは誤解であると思いましたので、長文になりましたが、お答えさせていただきました。
その他の回答 (2)
- BLUEPIXY
- ベストアンサー率50% (3003/5914)
個人的な意見ですが、 ウチの両親は共働きでしたので、 子供の頃は、結構淋しい思いをしました。 そうしたことが、自分の人格形成に多少なりとも 悪く作用した部分があると自分なりには思っています。 なので、女性が家庭にいるべきというより、 男性が家にいて女性が働いていてもいいのですが、 少なくともどちらか一方は、家庭にいるのが(子供がいるなら)良いと思っています。 あと、独り暮らしの長い私の経験的に言うと なんというか、夜、家に帰っても誰もいない、 真っ暗で冷たい家は味気のないものです。
お礼
回答をありがとうございました。 少なくともどちらか一方は家にいた方が子供のために良いというのは賛成です。 そしておっしゃる通り、それは男性でもいいような気がするのです。 では何故家に入れておくのは女性なのかという疑問があります。 子供を産むのが女性だからとか、いろいろんな方面からの理由がありそうですが。 知り合いの共働きの旦那さん方も、「家に帰って誰もいないのは寂しい」と言う人が結構います。 しかしそこで女性が家庭に入ると、女性は家の中にずっと一人ですよね。 ちょっと思ったのですが、男性の方が女性よりも寂しがりという傾向があるのでしょうか。 問題が問題なので批判ととられないか冷や冷やしています。
- ginga3104
- ベストアンサー率23% (510/2208)
あくまでも私見ですが、基本的には独占欲だと思います。 ただ、所有するとかの欲求と言うよりも心の拠りどころとして固定していて欲しいのだと思うのです。 つまり、帰る居場所なのです。ですから、帰った時には家に居て欲しいのです。
お礼
早々の回答をありがとうございます。 なるほど、独占欲。 私が肌で感じることで、実際にどうなのかはわからないのですが、 男性は女性にあまり社会進出してほしくないと思っている人が結構いると思うのです。 何故社会進出されたくないのかも本当の理由はよくわからないのですが、 社会進出してほしくないから家に閉じこめておくことにしたのかと初め予想しました。 しかし逆で、家にいて欲しいから社会進出してほしくないのでしょうか? もしよろしければこの点についてもご意見をお願いいたします。
お礼
なるほどそういうことですか。 とてもわかりやすい説明をありがとうございます。 他の宗教でもでも女性を家の中においておくということがあるようでしたので、 全てには根本的に同じ何かが(たとえば男性の感情が)あるのかと思いましたが、 どうやら違うのですね。 短絡的なことはわかっておりました。 自分でも何か違うなと思いつつも自力ではたどり着けそうになかったので、 誰かに納得させられる説明をしていただきたく敢えて結びつけました。 これだけの長い文章を打ち込む時間を割いていただき、 大変感謝しております。
補足
詳しく知りたいので参考図書などを教えていただけると嬉しいのですが……。 もしよろしければお願いいたします。