仙台出身です。
仙台は『東北一の○○…』というキャッチフレーズの多い街です。人口も東北六県のなかではずば抜けて多いです。また、東北の他の五県は人口が減少傾向なのにもかかわらず(=過疎化が進んでいる)、仙台だけは人口が増え続けています。それは、東北の他県の若者が、仙台に進学・就職することが多いためです。わたしのかみさんは青森出身ですが、友人は当然仙台に出てきている人が相当多いです。
東京と違って仙台は『国公立神話』が根強く、仙台にある公立の進学校を通称『ナンバースクール』といいます。ナンバーと書いている通り数字がつきます。仙台一高・仙台二高・仙台三高(三つとも男子校)、宮城一女・宮城二女・宮城三女(三つとも女子校)(※偏差値で言うと65・67・58、62・67・52)男子校では仙台北学区TOPの仙台二高、女子高では宮城一女があたまがいいです。一・二がつくところにいくと仙台人はみな「頭がいいんだねぇ!」っと尊敬の意を表してくれます。私立高校はまだまだ東京のような感じにはなっていません。所詮『公立の滑り止め』です。
あとは、仙台から一歩も外に出ない方々が非常に多いです。ゆえに人口があまり流出しない県ですので、『井の中の蛙』が非常に多いというのも特徴的です。さきほど出てきたナンバースクール(※宮城三女は除く)は競って『東北大学入学者数』を競っています。面白いのが「併願の仕方」です。東北大学というと『旧帝国大学』の一つであり、東大・京大のすぐ下のレベルの難関国立大学です。ナンバースクールの方々は前期・後期ともに東北大学を受験し、私立の併願は『東北学院大学』というところを受験します。が、東北大学といえば早稲田・慶応よりも難しいはずなのに、東北学院大学のレベルは都内で言う日東駒専レベルの大学です。東北大学にギリギリ受からなかった人間が、浪人を回避してこの東北学院大学に進んでしまう方がかなりいます。しかも『早稲田・慶応を(合格しているのに)蹴って』東北学院大学に入ってしまう方すらいます。それぐらい仙台から出ることに抵抗感がある人が見受けられます。都内ではありえないことなんですがね…
それと仙台独特の慣習として『芋煮会』というイベントがあります。都内の企業では『春は花見・夏は納涼会・冬は忘年会と新年会』の合計四回飲む機会があります。しかし仙台ではそれプラス『秋に芋煮会』というのを毎年やります。この『芋煮会』は通常「川原」で鍋(だいたいとん汁【※味噌ベースの味で必ずジャガイモではなくサトイモを使う】です)をかこんで大学のサークルや企業、ファミリーは秋に飲み会を開きます。これだけは仙台のいい点だと私は思います。都内の企業や大学では秋に飲む機会ってありませんしね。
あとよくない点は先ほど言った「井の中の蛙」の他に『車社会』という点です。まだ仙台市営地下鉄とJR仙石線沿線に住んでいれば車がないと生きていけないということは多少無いですが、仙台市営地下鉄沿線から外れると、JRということになりますが、このJR(※仙石線沿線以外)の本数の少ないこと少ないこと…10~20分に一本しかない現実があります。強いていうとJRでも仙石線はまだ本数があるだけマシです。しかし、仙台以外の市町に住むとなると、やはり国道沿いや産業道路、県道仙台松島線(通称:利府街道)沿いにしか大型店舗(例:ジャスコなど)がないのです…
浅野県知事も仙台の『脱!車社会』化を促進して欲しいですね。個人的には宮城学院大学の辺りから、尚絅学院大学まで一本で行ける五分間隔の鉄道路線と、あとは塩釜市から名取市辺り一本でいける五分間隔の鉄道路線があると助かると思います。
市営地下鉄のことを『南北線』といいますが、「東西線を作る!」という話が随分前からあるのに、未だに進んでいません…もう少し仙台市内に登録している車両に税金を課して、車の購入代金を高騰させないと、車社会からは脱せられないでしょうね…早く東京のように鉄道社会になって欲しいものです、せめて福岡くらいにはなって欲しいものです、我が故郷仙台も…
お礼
>仙台から一歩も外に出ない方々が非常に多いです。 なるほど、そうなんですか!それは何故なんでしょうかね?わざわざ東京に行かなくても、仙台で不自由なく生活できるからなんでしょうかねぇ…。 あと、芋煮会は初めて聞きましたが、いいですね(^^) それと、皆さん言われているように、仙台は車社会なんですね。ラッシュがないという点ではいいのかもしれないですが…電車の本数が少ないのは不便ですよね。 詳しいご回答ありがとうございました!おかげでだいぶ仙台のイメージがつかめてきたような気がします。