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婦宝当帰膠について
はじめまして! よろしくお願い致します。 漢方薬で婦宝当帰膠という漢方が、生理痛・冷え性によく効くらしいと聞きました。 知人がひどい生理痛で悩んでいるのですが、 (婦人科では問題ないといわれました) この漢方を試してみようかと思っています。 どなたか婦宝当帰膠を使ってみた方のご感想を聞きたいのですが。
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私は20代の薬剤師です。漢方でも西洋医学でも生理痛を起こす原因の1つはホルモンバランスの乱れと解釈しています。西洋医学の場合、血液検査等の検査した結果が病気と言う範疇に無ければ、患者さん本人がどんなに不快を感じていても「問題ない」と言う言い方をされてしまいます。漢方ではそう言う西方医学で「問題なし」と判断されても実際は不快を感じる状態を「不定愁訴」と言います。 人間は精密機械でほんのチョットの乱れでもきちんと機能しない事があります。特に人間はホルモンバランスで動いていると言う位ホルモンバランスが重要で、西洋医学的な検査で大丈夫だと言われるホルモンバランスでも少し乱れていれば不快を感じ、敏感な方は不快を強く(痛みを強く)感じてしまいます。これがpuriyoさんの知人の方の状態だと思います。 このホルモンバランスの乱れを整えるために、西洋医学ではホルモン剤を用いて足らないホルモンを追加する感覚の治療をします。漢方では、西洋医学みたいなホルモン剤は有りませんので、違う方法で治療をします。体内で作られたホルモンは血液の中を流れて必要な臓器に届いて作用を示す物です。したがって100%必要量のホルモンが作られていても、血行不良で必要な臓器にホルモンが届かなければホルモンとしての正しい働きが起こりません。したがって漢方では、作られるホルモンの量的に少なくても少ないなりに働かせるために血行を良くすると言う治療をします。この時に用いるお薬の1つが「婦宝当帰膠」なんです。 「婦宝当帰膠」とは十全大補湯と言う漢方薬を中心にして作られている漢方薬です。したがって、虚弱や貧血傾向のあるある意味病的な見た目(実際は病気でなくても)の方の生理関係の不快を治療する薬です。全く逆のタイプで体力の塊みたいな人(例えば肉体労働をしている人等)には不向きの事もある漢方薬です。このような不向きな方が服用した場合、のぼせを強く感じたり等の不快を感じる場合事も有ります。漢方では、虚弱のタイプなのか体力の塊みたいなタイプなのかの見分けが重要になり、副作用を起さない方法です。 現代人を漢方的に判断した場合、ストレスに晒される事が多く神経的にも疲れている人が多いですから、昔の人と比べたら虚弱傾向であると判断できますから、まずは婦宝当帰膠を使って様子を見たらと思います。 婦宝当帰膠の成分には「地黄」が入っており、胃の弱い方では胃に負担を与える場合も有ります。もし婦宝当帰膠を服用して胃に不快感を感じた場合は、剤盛堂薬品から発売されている「エッキ」(原典処方名 四物湯)を用いると良いと思います。この「エッキ」には同じ「地黄」が入っているのですが、「熟地黄」と言う形で胃の負担の少ない様に加工した地黄を使っていますので、胃腸の負担が少なくて良いと思います。 puriyoさんの知人さんに直接お会いした事が無いので何とも言えない点がありますが、婦宝当帰膠を使って効果が現われる事が多いと思います。まずは使って見て良いと思いますよ。 漢方薬全般に言える事なんですが、どんなに良く効く漢方薬でも、例えば生理痛の時に用いるバッファリンやイブ等の鎮痛薬みたいに1回分のお薬を飲んで1回分の効き目(痛みを止める効果)を感じられるとは限りません。長い目で飲んでいただく事と服用開始の頃は何らかの鎮痛薬と一緒に服用される事をお勧めします。それと治ったと感じても、服用回数は少なくて良いですから「ならないためのお守り」みたいな感覚で長く服用されたらと思います。まずは1瓶飲んでみて下さい。ひどい生理痛の方だったら1瓶で治るとは思いませんが、服用していて「どこがどうとは言えないけど、何となく良いのよね」と言う事を感じられたら続けられたらと思います。
お礼
お返事遅れてしまい申し訳ありません。専門家の方に教えて頂けてとてもうれしく思います!早速知人にも話したところ、どちらかというと虚弱体質なので試してみたいとのことです。専門的なお話も聞けて本当によかったです!どうもありがとうございました!感謝いたします。