• ベストアンサー

アレルギーは治るのか?

こんばんは。三つほど教えてください。 (1)食物アレルギーなどは原因となる食べ物を食べて症状が現れて初めてその食べ物がだめとわかる場合がほとんどだと思うのですが、食べる前にわかる方法はあるのでしょうか? (2)アレルギーに塩が効くと言う話を聞いたことがあるのですが真相はいかがなものなのでしょうか? (3)アレルギーはいったん現れたらその後もずっとそのアレルギーと付き合っていかなければならないのでしょうか?完治することはありますか? 以上の三つです。よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.2

まずアレルギー Allergy と言う言葉が、変に走り回っていますが、これをどう捉えるか、が難しいところですが、一応 I 型と言われるものに限定した方がいいようなので、まずこの解説から。 食物由来に限らず、ある成分 (物質) が生体内に入った場合、免疫系が 「異物」 として認識するものをアレルゲン Allergen と言います。この Allergen の化学構造のうちの一部を免疫系が認識するのですが、これを抗原決定基 Determinant と言います。Determinant 部分はかなり小さい構造で、この部分単独では、殆ど認識されませんが、蛋白などの高分子と結合したりすると、抗原性を示す低分子物質で Detrminant の構造を有すると、抗原性を示し、このような低分子を Hapten と言います。 さて、I 型の発生機序は、生体内に Allergen が入ると、IgE と言う免疫グロブリン Immunoglobulin を表面に持つっ好酸球などの細胞が、異物排除のため集まってきて、細胞表面の IgE が Allergen に吸着して細胞が凝集し、膜の透過性が変化し、細胞内にある Histamine 等の Chemical Mediator を放出、この Chemical Mediator の作用で、血管壁透過性の変化、結果としての発赤、掻痒感などの症状が出ます。 (1)食物アレルギーなどは原因となる食べ物を食べて症状が現れて初めてその食べ物がだめとわかる場合がほとんどだと思うのですが、食べる前にわかる方法はあるのでしょうか?  Allergen と考えられる物質のうち、Determinant もしくはそう考えられる構造を有する物質を皮下に入れ、局部的な免疫反応の結果から、Allergy の予測をする Patch Test は、現在かなりの物質で行なわれています。ちょっと観点は違いますが (IV 型に相当する意味で)、結核に対するツベルクリンテストと、同じようなものです。 (2)アレルギーに塩が効くと言う話を聞いたことがあるのですが真相はいかがなものなのでしょうか?  これは知りません。少なくとも、きちんと統計的に確認した Data はないと思います。ただ、巷間所謂アトピー症状が海水浴で緩和される、との話はありますが、これは皮膚表面のみの洗浄効果等が間接的に働いているのではないかと推測します。掻痒感から来る二次的な皮膚表面の損傷が問題になることからも、この可能性はあり得ます。 (3)アレルギーはいったん現れたらその後もずっとそのアレルギーと付き合っていかなければならないのでしょうか?  本質的には無理です。ただし、III 型 (一般に働く免疫系だと考えてください。今流行のインフルエンザ予防接種などは、この機序によります) 反応が惹起されると、Allergen に対し (Determinant は別の構造部分のこともあります) IgG という別の Immunoglobulin が産生されるようになると、IgE が結合する前に IgG が結合して処理してしまうため、細胞凝集が起きなくなり、結果として症状が発現しなくなることはあります。これを人工的に起こす減感作療法と言うものも試みられるますが、Allergen を与えるため、管理が難しい点はあります。 完治、をどう捉えるかですが、症状が発現しなくなる可能性はありますが、本質的に発生機序が消滅することは、ちょっと考えにくいかな、と思います。

maruneko3
質問者

お礼

専門的な説明ありがとうございます。 食物アレルギーの場合は症状が現れる前に調べることができるんですね。しかし、アレルギーの原因となる食べ物は無数にあるので、自分がどの食べ物がだめか完璧に把握することは難しいかもしれませんね。 アレルギーは症状が軽くなることはあっても、風邪のように完全に治るということはないんですね。 勉強になりました。ありがとうございます。

その他の回答 (2)

  • nonnon55
  • ベストアンサー率30% (12/39)
回答No.3

アレルギーは子どもに多いのかということですが、必ずしもそうとはいえないと思います。 前回も書きましたように、アレルギーはアレルゲンに対する抗体ができてしまってから症状が出るので、大人になってその抗体が突然できてアレルギーになるケースも多いからです。 花粉症や、化学物質過敏症(シックハウス症候群)などがその例です。 また、幼いころは気付かずにいたが、大人になって症状が出始めるケースもあります。 アトピーなどは、子どものころからのものと、大人になってからのものとありますし、アトピーになる原因が1つではないので様々なケースが考えられると思います。 ただ、食べ物に関するアレルギーは体質的なものが大きいと思われますので、子どものほうが多いと考えられるかもしれません。(これに関しては私の推測ですので、自信はありません) アレルギーは完治はしませんが、治療によって症状を完全に近い形で抑えられるものもあります。

  • nonnon55
  • ベストアンサー率30% (12/39)
回答No.1

病院でアレルギーの検査を受けることができますので、食べる前にご自分のアレルギーを知ることはできますよ。検査をしてくれる病院は最近多くなっていますので、お近くで調べてみてから行かれることをお薦めします。 2つ目ですが、塩が効くというのは海水ということなのでしょうか?普通の塩なのでしょうか? アトピーは、海水に浸かることでだんだんとよくなる方がいます。しかし、中にはひどくなる方もいますので、必ず治るということではありません。 3つ目の質問ですが、アレルギーというのはアレルゲンというアレルギーの原因となるものを、体が外に出そうとする抗原抗体反応というものでおこります。 わかりやすく言うと、花粉症の人は花粉がアレルゲンということです。そして、花粉に対しての抗体が体の中でできます。そうすると、花粉が体に入ってくると、くしゃみや鼻水を出すことでアレルゲン(花粉)を体から出そうとします。この拒絶反応のようなものが、いわゆるアレルギーです。 基本的にアレルゲンに対しての抗体ができてしまうと、それがなくなることはないので、ずっとアレルギーと付き合うことになります。 ただ、アレルギーの種類によっては、成長とともに症状が緩和されるものもあります。この場合も、症状が出にくくなっただけで完治したとは言えませんが・・・。また、環境の変化や、症状を抑える治療、食生活の変化などで症状が治まる場合もあります。 ただ、いづれにせよあなたがどのようなアレルギーで悩んでおられるのかがわかりませんので、上記のことがどれくらい当てはまるのか・・・。 専門の医療機関に相談されることをお薦めします。 すこしでもよくなられるといいですね。

maruneko3
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございます。 まず、私はアレルギーで悩んでいるわけではなく、アレルギーについて調べているだけなので心配なさらないで下さいね。 アトピーなどは海水につけるとよくなると聞いたことがあるのですが、医学的に証明されているわけではないのですね。 花粉症の例、とってもわかりやすかったです。なるほど、そういう仕組みだったのですね。 成長と共に症状が緩和するものもあるとありますが、アレルギーになる人を年代別に見るとやはり幼い子が多いのでしょうか?

関連するQ&A