リンが高いと、二次性副甲状腺機能亢進症という状態になり、骨のカルシウムが溶け出して、骨がもろくなるので、ちょっとしたことで骨折してしまったりとか怖い状態になります。No.1さんが言われているように食事療法を心がけて、リン、水分、カリウムをいかに良好にコントロールするかが、透析と長くつきあうためのポイントです。
リンは主に蛋白質食品(肉、魚、卵、乳製品)や練り製品(ちくわ、ソーセージ、ウィンナー)や加工食品などに多く含まれます。蛋白質を摂らないのでは、栄養不良になってしまい、逆に体によくないので、適量摂取を心がけましょう。
腎臓で血液を造るためのホルモンを出しているので、腎不全になるとヘモグロビンが下がってしまうのは仕方のないことです。ヘモグロビンを上げようとレバーなどを摂るのは、リンやカリウムなども高いのでやまましょう。
ヘモグロビンは食事より薬でコントロールしましょう。今はエポジンとかエスポーといった腎臓で造られる造血ホルモンと同じ働きをする薬があります。その薬を増減することでヘモグロビンは良好に維持できると思いますので、先生に相談してみましょう。
病院によって単位が違うとおもいますが、当院では血清リン3.3mg/dl以下、ヘモグロビン10g/dl前後をめやすにコントロールしています。
これから透析とうまく長くつきあっていけるように、食事や合併症について知っておくことはとてもいいことだと思います。
私のお勧めの本を紹介します。少しお高めですが、とてもわかりやすい言葉で詳しく書いてあって、これ一冊あれば、透析のことはたいていわかります。私が透析を始めた時の入門書です。透析と長くうまくつきあっていくために、何か一冊本を購入されることをお勧めします。大変でしょうけど頑張ってください。
「透析ハンドブック」著者:新生会第一病院/小川洋史、出版社:医学書院2800円
補足
カリウムは基準値よりかなり下回っていました。 水分は透析をしている人は常識なので気をつけています。