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左翼の影響?
憲法の、「国際紛争の解決の手段として武力を用いない」の理念は、今後もずっと堅持しなければならない、と思っている人は、左翼のプロパガンダに相当影響されている、という意見を聞きました。その見方は概ね正しいのでしょうか。
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そういう側面もなきにしはあらずですが、それがすべてではありません。非戦主義はすでにグロチウスによって国際法というかたちに体系化され、基本的にはこの発想が十八世紀の啓蒙主義、あるいはパリ不戦条約の思想、国際連盟、国際連合の設立等にいたるまで影響を及ぼしています。共産主義が成立するよりはるかに古いといえましょう。 思想的問題としてとらえれば、すでにキリスト教や原始仏教において互いに生命を奪い合うことの非を説いています。中国では墨子が侵略戦争を徹底的に批判していますし、「無名の帥」は古く春秋において批判されています。 特にキリスト教を基盤とした非戦思想は近代の思想につよい影響を与えています。モルモン教徒の徴兵拒否がそうですし、ロマン・ロランやトルストイの人道主義的非戦思想にもそうした根があります。日本の近代史においても幸徳秋水や堺利彦のような共産主義に基づく非戦主義と内村鑑三や矢内原忠雄のようなキリスト教信仰による非戦主義の潮流が認められます。 現行憲法にあらわれる平和主義はそうした人類の思想の歴史と市民革命に根ざす啓蒙主義的な理想の帰結として生まれたものであり、かならずしも共産主義的な思想によって歪曲されたものではありません。 加えて言えば《憲法の、「国際紛争の解決の手段として武力を用いない」の理念は、今後もずっと堅持しなければならない、と思っている人は、左翼のプロパガンダに相当影響されている》という見方自体、右翼のプロパガンダであることも事実でしょう。「……と言われている」を丹念に調べることはむろん重要ですが、それだけについて可否如何を問題にすること自体が、一種の教条主義なのではないのかと思います。
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- fujishiro
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またまた登場。 私が日本にはできれば制裁戦争には参加してほしくないというのは、現実問題としてです。 自衛隊をそこまでする必要があるのか、お金があるのか、何年かかるか…そのメリットはなんじゃいと考えてみても、結局、他国の制裁に参加することにどれだけのメリットもないと思うんですよね。 戦争というのは他国がやってくれるから儲かるわけですよ(笑。 では国際貢献という面からみてどうだというお話では、それははっきりいってお付き合い程度でごまかすので最大のメリットです(笑。 イラク派遣で米国に協力して、米国との協調路線を保つのが今回の最大の目的なわけで、はっきり言ってサマワの住人がどれだけ便利になるかっていったら非常に疑問。 湾岸戦争では、お金をだせば、義務を果たしたはずだったのに、一番お金を出したのは日本だったのに、日本は国際貢献しない国だと言われたんですけど、まぁあの時には(そして今も)日本にははっきりいってどれだけの選択肢もなくて、現実的にもっとも可能なオプションをとったというだけなんですね。 私は、日本が武力行使できるようにしておくことは日本を守るという点でいいことだとは思いますけど、結局、他国の問題に口どころか手まで出すようになったら、はっきりいって今の日本には重荷にしかならない、だから自衛隊には制裁戦争なんかには参加して欲しくないですねー。 大体、現在の紛争のほとんどが国連常任理事国のせいなんだからてめーらで解決しろ、それを国際問題とか日本に国際貢献しろって言うのはお門違いと思う。日本はできるだーけ関わらないのが得策。
お礼
>イラク派遣で米国に協力して、米国との協調路線を保つのが今回の最大の目的なわけで、 米国との協調路線は重視すべきと思われるのですね。 >日本は国際貢献しない国だと言われたんですけど、まぁあの時には(そして今も)日本にははっきりいってどれだけの選択肢もなくて、現実的にもっとも可能なオプションをとったというだけなんですね。 イクラ戦争は国連の承認を得てないもだったので、さすがに米国も、日本に人を送れとは言ってきませんでしたが、今後国連の承認を得た武力制裁が発生したなら、米国は、戦地に人を送ることを要求してくると思います。その時に、湾戦争時と同じオプションしかとれない状態にしておくことが、米国との強調路線を維持していく上で、足かせにならないことを期待しますが。 >他国の問題に口どころか手まで出すようになったら、はっきりいって今の日本には重荷にしかならない、 湾岸戦争の時は、手を出さないことが結果的に大きなマイナス(重荷)になったと思いますので、同じ境遇に再び陥ることがないことを、期待しますが。 >大体、現在の紛争のほとんどが国連常任理事国のせいなんだから 現在の紛争はそうかも知れませんが、一応未来のことも考えたりすると、そうでないケースも起こりえると思いますが。
- SCNK
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私は、あんな者達を左翼とは言いたくはありません。はっきり言って日本の左翼だけです。軍事を否定する左翼など世界に存在しません。革命に軍事力が必要なことはレーニンも認めているでしょう。そういうことで日本の左翼と自称している修正主義者の連中の影響です。
お礼
いろいろいい加減なものが多いですね。
- fujishiro
- ベストアンサー率28% (162/574)
>右寄りメディアは、そういったことがないということでしょうか。 もちろん、そんなことはありえません。 というよりは、戦中にできた勝手な伝説・武勇伝をいまだに真実だと言っている人はいますから(笑。 ただ、戦後の右翼思想がやってきたということといえば、左翼思想の反発といわゆる経済ヤ○ザであって、保守としての思想として立派ではなかったものが大部分であったというのは事実です。逆を言うと、うそをでっち上げた挙句、それをみんなに浸透させるほどの力はなかった…。 現在は、さすがに左翼が行き過ぎた感があり、その反動から右が若干は強くなっていますね。(あえて右翼とはいいませんが)普通の人の感覚も、もはや自衛のための手段は不必要とは思っていないでしょう。 その流れから、自衛隊の活動や存在そのものに対して疑問が強すぎる人は、左翼傾向が高いという判断はまぁありと言えばありかもしれません。阪神大震災の際に自衛隊の災害出動に疑問を出した人もいましたからね。 ただ、自衛隊の活動の範囲は、わたしはそれは日本という国の身の丈にあったものにすべきで、かつ、国民のコンセンサスをとるべきで、今の段階で自衛隊が、制裁戦争に参加することに反対するからといって左翼思想の影響下にあると断定するのは飛びすぎだと思います。現実、思想の流れというのは理論とは一致するものでもないですしね。 自衛隊の存在は認めるけども、それはあくまでも日本および日本人の防衛ためだけで、他はご遠慮願いたいという立場もありでしょう。 私自身は、自国防衛と防衛の際の反撃までだとおもいます。領海内に進入してくるような潜水艦は沈めてしまえとは思いますけど、制裁戦争にはできれば参加して欲しくない。湾岸戦争だって、もとはといえば、英米の勝手な植民地政策の禍根だともいえるわけですから。 私みたいな考えでも、左翼の影響下にあると思いますか。
お礼
>今の段階で自衛隊が、制裁戦争に参加することに反対するからといって左翼思想の影響下にあると断定するのは飛びすぎだと思います。 そうですね、飛びすぎかもしれないですね。ただ、左翼思想というよりは、危険なことはするべからずといった、いい加減な左寄りメディアの影響、といった意味合いですが。 「制裁のための武力行使」それ自体を悪と考え、あらゆる「制裁のための武力行使」に反対する、というのなら、それはそれで筋が通っているように感じます。 ただ、またユダヤ人虐殺のようなことが行なわれ、各国が協力して制裁を行なおうとした時に、「制裁のための武力行使」それ自体は支持するが、日本がそれをすることは反対(それができる状態にすることに反対)という思考だと、その思考は、いい加減なメディアが垂れ流す実のない説法にかなり影響を受けている、と感じる人がいても、無理はないように思えます。 もちろん、虐殺されている人々を救出するための行動に、自衛隊が参加することを許してはいけない筋の通った理由があるなら、話しは別ですが。 >湾岸戦争だって、もとはといえば、英米の勝手な植民地政策の禍根だともいえるわけですから。 湾岸戦争の時に、日本は金だけ出して人は出さなかったわけですが、それは、良い選択だったと思われますか。
- water-cooled
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第二項で戦力の保持を禁じているのは、骨抜き状態にするためだといっても過言でないと思います。 結局朝鮮戦争が始まり警察予備隊をつくらせたわけだし。 別の見方をすると防衛はアメリカ任せにしてしまえということで、主体的に平和主義の理念を利用してきたという言い方もできると思います。 制裁のための戦争・集団的自衛権に関しては難しいところです。 これがありだと結局なんでもありというのと同じことの気がします。 オプションとして国連決議を要件とすることも可能ですが。 個人的には、自衛隊がイラクでテロと戦うことは想像できません。 質問者さんはどんな形を望んでいらっしゃるのですか?
お礼
>質問者さんはどんな形を望んでいらっしゃるのですか? 具体的なことは考えがまとまっていませんが、はっきりしているのは、「制裁のための武力行使」は必要なものと考えますので(世界の安定化にとってという意味で)、その必要なものを、日本はしなくていいという理由が、私にはわかりません。 その理由がもし、日本は以前、その軍事力で悪事をはたらいた前科者だからと、という考えなら、偏ったメディアの影響が色濃く見られることは、否定できないように思えます。 >オプションとして国連決議を要件とすることも可能ですが。 オプションがない場合として・・・。世界中に日本人が進出し、同様にテロも、ワールドワイドで起こりうる状況になっています。こういう状況下で、海外で邦人が危機に陥った時に、現地国から要請があったら、邦人救出のために、自衛隊が海外でも活動できる状況にしておくことは、悪いことと思われますか?
- fujishiro
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戦前は右翼一色でしたからねぇ。 その後、左翼の影響が強く出るのはいかんともしがたく、それが今日まで続いているからといってプロパガンタと言い切るのは難しいところですね。 マスメディアの一部は間違いなく、そういった色に染まっているところもありますし、そういったところは、新たな真実が発見されたと大仰に騒ぎつつ誤報を垂れながしています。そういった誤報をいまだに信じつづけている人は、プロパガンタに乗らされていると判断してもいいとは思いますが。 理念として持っていること自体はちょっとそれだけでは判断しかねます。ただ、その根拠が上記のように、いまだに真贋つかないようなものだったり、でっちあげだったりしていることが多いのも事実です。 戦後、左翼は確かに有効に働いた面はあります。しかしながら、虚構と知りつつ、プロパガンタを張った結果、現在の左翼・右翼思想の混乱をまねいたことは確実で、これらは断罪すべきことでしょう。結局、彼らは、戦前に右翼が虚構を作り上げたと同じ手法で左翼思想を作り上げてきましたからね。その結果、左翼が信頼されなくなりつつあるのは自業自得というものです。 あ、関係ない話になってきましたね。 回答としては、その人の根拠しだいだと思いますよ。理想論としては別に間違ってるわけじゃないですからね。
お礼
>マスメディアの一部は間違いなく、そういった色に染まっているところもありますし、そういったところは、新たな真実が発見されたと大仰に騒ぎつつ誤報を垂れながしています。 右寄りメディアは、そういったことがないということでしょうか。
- water-cooled
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#1です。 補足ですが憲法改正で問題になっているのは二項です。 一項(侵略戦争の禁止)についてはほとんどの議員の支持するところです。 これは世界の多くの国でも支持されています。 一部の人は自衛のための戦争も禁止するものと解釈し、キャッチフレーズにしているのです。
お礼
自衛のためと侵略のため以外にも、制裁のための戦争もありませんか。湾岸戦争がそうだったと思います。制裁のための戦争は、国連も認めていると思いますが。 自衛のための反撃なら、左寄りメディアも否定しなさそうですから、実質的に問題になっているのは、制裁のための戦争に、どういう関わり方をするか、ということなのでは? 制裁のための戦争に、今後一切関わらない方がいいと思っている人は、左寄りメディアの影響を相当受けている、というのが、私が聞いた意見の主旨だったようです。
- littleredrooster
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平和を願い、武力行使に反対する人たちの思想・心情を、一様にバイアスのかかった思想集団のプロパガンダの影響下にある、と断定する意見は、個人の主体的な心的活動を無視する行為で、まったく正しくありません。 確かに、「憲法第九条を守ろう、武力行使反対」と考えている人のごく一部には、「左翼」と呼ばれる人たちの発言をそのまま繰り返すだけの、近視眼的かつ独善的な行為も目にすることがありますよね。 しかし過去の歴史においてだけではなく、今も尚、世界各地で繰り広げられている戦争、もしくは武力行使による多くの兵士や民間人、特に子どもたちくの悲惨な姿に心を痛め、自らの主体的な意志として戦争、武力行使に反対する人は多く存在します。 また、一部の保守勢力や政府によって意図的に隠されてきた事実を「左翼」が白日の下にさらしてきた、という事実を「プロパガンダ」というのなら、それは語法を意図的にねじまげているといわざるを得ません。
お礼
正確にいうと、狭義の左翼ではなく、左寄りメディアの影響という言い方でした。 主体的意思の中に、左寄りメディアの影響は、ほとんどないということでしょうか。 また、主体的意思で戦争・武力行使に反対する人は、ヒトラーみたいのが現れて、ユダヤ人虐殺みたいなことがまた起こった場合は、話し合いで解決すべき、という考えなんでしょうか。
- water-cooled
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概ね正しいと思いますが、 パリ不戦条約を基にしたとされるその理念は自衛権を認めていると解され堅持してよいと思います。 実際、米国であってもそのためのエクスキューズに苦心しているわけです。
お礼
やはり左翼の影響ですか。 あの理念は、堅持した方がいいと思ってる人の方が多そうですから、左翼は、してやったりって感じでしょうか。
お礼
>共産主義に基づく非戦主義と内村鑑三や矢内原忠雄のようなキリスト教信仰による非戦主義の潮流が認められます。 非戦主義を押し通すというなら、それはそれで、確固たる信念を感じることもできます。が、実際は、自衛のための戦争は受け入れるが、制裁のための戦争は受け入れない、という人が多いと思います。なにかこう中途半端な感じがして、ある種の偏った媒体によって大きく影響された思考、という見方もそれなりに頷ける部分もある、と思えたということです。 >現行憲法にあらわれる平和主義はそうした人類の思想の歴史と市民革命に根ざす啓蒙主義的な理想の帰結として生まれたものであり 某国によって、骨抜き状態にするために押し付けられたもの、という見方は、右翼のプロパガンダということですかね。