植物はいきなり低温に当てると障害が出ますが、
徐々に寒くしていくと耐寒性がつきます。
日陰が好きな植物を強い光に当てると葉焼けを起こしたりしますが、
徐々に光を強くしていけば、日当たりのいい場所でも育ちます。
だから、ある程度までは耐寒性をつけることはできます。
しかし、その植物が苦手としている寒さを区別しなければなりません。
たとえば、サボテンには寒い地方に育つものがあります。
このようなサボテンは低温には耐性があるものの、
多湿で低温には慣れていないのです。
だから、今までは寒さに耐えていたのに、
水やりした途端に腐ってしまうことがよくあります。
観葉植物でも低温には耐えられるものの、
霜が降りて葉が凍るとだめというものがあります。
こういうものは、霜にさえ当てなければ、
枯れずになんとか育ちます。
ところで、バナナですか...。とりあえず脱線。
もしかして暖かい地方に住んでいるのですか?
たまに畑に植えられているバナナそっくりの植物は、
バナナの親戚で、バショウという植物じゃないかと思います。
漢字で書くと芭蕉。あれはバナナより耐寒性が強いです。
バナナもバショウも茎は葉柄の集まりなんですが、
スポンジ状になっているので、保温効果がわりと高かったりします。
大きな株になればなるほど茎が太くなります。
寒さで葉や茎の表面がやられても芯までやられていないため、
復活してくるというしかけです。
鉢植えだと根からやられるので条件が厳しいです。
なるべく室内で管理しましょう。
多くの観葉植物は水分を減らすと耐寒性が上がるのですが、
バナナは水が好きな植物だし...。