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甲状腺機能低下症の主な原因はストレスですか?
甲状腺機能低下症(橋本病)が進行している人がいてます。親も同じ病気なので、遺伝ですが。 30代で病気になる人は多いのでしょうか? ストレスが原因で、発病するのでしょうか? 詳しい方、教えていただけませんか。
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◎甲状腺という臓器からは、「甲状腺ホルモン」というホルモンが出ます。このホルモンの作用は、分かりやすく例えれば、「車のアクセルを踏み込むようなもの」と言えます。従って、甲状腺ホルモンが出ると、細胞ひとつひとつのエンジン(代謝経路)がフル回転して、酸素消費量、カロリーの消費量などがアップします。 ◎ですから、甲状腺機能低下症というのは、アクセルが踏み込めないという状態になりますので、エネルギー消費が減速してしまい、熱が上がらない(低体温で寒がりになる)、頭が働かない(無気力になったり、記憶力が落ちる)、心臓ものんびり(脈が遅くなったり、代謝が滞って本来使われるべきガソリン(ムコ多糖類)が溜まってしまう)、消化管が動かない(便秘、お腹がはる)、エネルギーが使われないので体重が増加、などの症状が出てくることになります。 ◎橋本病というのは、こういった甲状腺機能低下の起こっている原因が、慢性的に甲状腺に炎症がおこっている状態を言います。この病気は、20~50歳代に発症することが多く、男女比は1:20と圧倒的に女性に偏っています。yasai-saradaさんのご友人の方のように、家族性に起こることが知られており、何らかの遺伝的要因があると考えられています。 ◎なぜ慢性的に甲状腺の炎症が起きてしまうのか、というと、甲状腺を敵と勘違いしたリンパ球が甲状腺に総攻撃をかけて暴れ回っている、と考えてください。これを医学的には「自己免疫性疾患」と言います。 ◎自分を守るためにある免疫系統が故障して起こるのがこの病気の本体です。ですから、攻撃で壊されてしまった甲状腺ホルモンを補ってやることが治療の主体となります。 ◎ストレスが原因となるか、ということですが、原因とはならない、とは言い切れませんが、原因になる、とも言えません。なぜ免疫系統が故障してしまうのか、よく分かっていない、ということです。ただ、先にも申しましたように、甲状腺機能低下症ではアクセルが踏み込めない=身体の馬力が落ちているということになりますので、周りの人がそのことを理解してあげないと、それが患者さんにとってのストレスになり、なかなかよくならない、ということはあり得るかと思います。 以上の説明で理解できますでしょうか?
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- cho3v
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甲状腺機能低下症(クレチン病・粘液水腫 他) http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/koujyoukinouteika.htm 慢性甲状腺炎(橋本病) http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/koujyouhasimoto.htm
お礼
ページを見させていただきました。 正直よくわかりませんでした。 もっと解り易いのがあれば。 具体的なことが書かれているのがあれば。 30代では多いのでしょうか?
お礼
とても解り易く説明して下さって、 感謝しています。 ストレスが原因といいきれないのですね。 有難うございます。