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JBLのスピーカーの振動版について

JBLのスピーカーには、古くから振動版に円心状に波紋のような凹凸模様があり、現在のエントリークラスからハイエンドクラスの幅広い価格帯のJBLスピーカーにも受け継がれています。その凹凸模様の見た目がまさしくJBLらしさを醸し出していて好きなのですが、なぜJBLのスピーカーには振動版に凹凸があるのでしょうか?入れる事でメリットがあるのでしょうか?他のメーカーの振動版にあのような凹凸はほとんどありません。

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回答No.3

Speaker の「分割振動 (不等分割共振)」を制御するためです。 https://store.fostex.jp/blog/2023/09/01/fe-nv_2/ 上記 URL は日本の Speaker 自作 Mania に知らぬ者はいない FOSTEX 社の解説 Page で、Page 中程にある緑青黄赤に配色された Speaker 写真が分割振動を示しているものです。 Speaker の振動版が分割振動すると様々な歪が発生しますが、写真を見て判る通り、改良を施した方は分割振動が均一になっていますよね。 JBL Speaker の場合、Woofer 振動版の Corrugation 加工は分割振動を「抑制する (抑さえる)」のではなく、あくまでも「制御する」ためのものです。 そのため Woofer には施されていますが Mid Range 用 Cone Speaker Unit には施されていません。 音色の違いがよく判る帯域を受け持つ Mid Range Cone Speaker Unit やその帯域を含んでしまう Full Range Speaker Unit では分割振動を「抑える」事によって音色を改善させますが、Woofer が受け持つ低周波域では人は音色の違いが判らず、単に音量の違いと音の立ち上がり (Attack 感) から立ち下がり (Release 感) に至る反応速度が判るだけに過ぎません。 Speaker System 自作が趣味の私の場合 100〜150Hz 以下と 4〜6kHz 以上の帯域では歪感なんてさっぱり判りませんので(笑)、この帯域を受け持たせる Super Woofer と Super Tweeter は歪なんてどうでも良く、兎に角部屋中に元気良く音が届いて安価なものを選択して以来ずっと変えておらず (今では Super Tweeter は外してしまいましたし)、音色が判ってしまう大切な Full Range Speaker Unit は気に入る音色の Unit に巡り合うまで何度も何度も別の Unit に買い替えてきています……資金繰りが大変なので高価で著名な Full Range Unit には手が出せず、FOSTEX 社の場合は昔 FE203 を使って以来、買った事がありません(^^;)。 Full Range Unit や Mid Range Unit で振動版に Corrugation 加工を施すのは分割振動を抑制して歪を減らし、周波数特性を平坦化させるのが目的ですが、Woofer の場合は周波数特性の平坦化よりも振動版の重量を大幅に増やす事なく強度を上げて大振幅にも耐えられるようにする「振動板の補強」が目的です。 JBL 社の Studio Monitor Series は一般家庭では近所から警察に通報されるであろう 100dB-SPL (1kHz で 100 Phone) 以上もの音圧で Recoding Mixer Engineer に音を届かせるのが目的の Speaker ですので、Woofer は特に大振幅で稼働させます。 強度の高い振動版にするには振動版を分厚く重い頑丈な振動版にすれば良いのですが、そうすると能率が大幅に低下してしまいます。 JBL 社はその社名の L が ALTEC LANCING の L であることからも高能率の劇場用 PA (Public Address) Speaker Series で名を馳せた ALTEC 社が Studio Monitor Speaker として世に送り出した A604 Series の影響を強く受けており、Full Range の A604 では狭かった再生帯域と耐入力 (最大再生音圧) を広げるべく Multi Way 化を進めた Maker ですので、能率を下げるような事はしたくありません。 そこで Woofer の振動版重量を大幅に増やす事なく高能率で大音圧を得られる Woofer にするために Woofer 振動版の Corrugation 加工を採用したわけです。 実際 Recording Studio では 15inch (38cm) Woofer 1 本では 20Hz の音圧を十分に得られない事から 15inch Woofer を 2 本 (Double) で用いる Monitor Speaker System を採用している Studio も少なくなく、JBL では物足りないからと開発された Westlake 社の TM Series とか日本の木下 Monitor Series なんて製品もありますね。 振動版に Corrugation 加工を施す Merit は Woofer 用と Full/Mid Range 用とでは異なるのですが、JBL の場合は Studio Monitor Series の Woofer が御質問者さんも仰る通り「JBL の顔」とも言える Character Design ですので、Corrugation 加工を施す Merit なんて皆無の小型 Speaker にまで Character Design として採用しています。 他社では Woofer の振動版を分厚く重く頑丈にし、表面に Lacquer 処理を施したり Metal 化したりして分割振動を制御していますね。 振動版が重くなると能率 (1W の入力で何 dB-SPL の音圧を出せるか) が低下しますが、低音再生帯域は低音側に伸びますので、能率は悪いけれど小さくても重低音を出せる Speaker として支持を受けています。 JBL は Studio Monitor として効能率大出力を求められてきた Maker ですので Woofer の振動版は能率の高い軽量振動版にしなければならず、Corrugation 加工を施す事で補強していたわけです。……でも小さく安価な Speaker は Design だけで実際は振動版を重くして低能率ながらも重低音をよく出せる他 Maker の作り方と同様の Speaker になっていたりします。 素敵な Audio Life を(^_^)/

chr
質問者

お礼

ありがとうございます。

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回答No.4

はじめまして♪ コルゲーションとも言われる構造です。 スピーカーの振動板が大きくなるほど、駆動のヴォイスコイルから外周に向けて遠くなり、振動板の物理的な移動と、音速による音の伝わり方、単純に言えば、振動板の一部を動かしても、振動板の「たわみ」で、遅く振動が伝わる という部分があるため、「コルゲーション」などと呼ぶ「節」を設けて、高い周波数(速い運動)の範囲を、適度に制限して、より良いs大生環境を得る。という「工夫のひとつ」です。 違うアプローチで、比較的柔らかい樹脂振動板で、対処する。という物も近代は多くなっていますし、おおむね円錐状の振動板をより深く絞り込む、(奥行きが長くなる)とかの対処もあります。 どの方法にもメリットはありますが、相応のデメリットもあるため、どの方向が良い。って決めつけることはできません。 非常に古い時代の系統を引き継いでいる場合、積み重ねてきたノウハウ(カットアンドトライからの実績)を引き継いで、「良さ」も「悪さ」も熟知した上でのトータルバランス。という状況に収められています。 添付いただいた製品ですと、過去のノウハウとかはなくて、過去の見た目を引き継いでいる、という目的の方が大きいかなぁ。。 なお、過去には同心円状ではないコルゲーションと、高域担当の小さなサブコーン、さらに駆動のコイルボビンからの高域を拡散させる反射球って考えた、なかなかユニークなスピーカーもありました。 http://www.roktal.com/unit/20pw09.html 私個人は「スピーカ好き」という者で、まぁ、そこそこの数のスピーカーユニットも所有しています。 オールラウンド、ってことではないのですが、それぞれの「よさ」として、今のところ、1番気に入っているのが20cm口径のユニットで、コルゲーションが入っていますねぇ。 https://ameblo.jp/1701d9/entry-12358382666.html 原器とも言われるのは。WE社の製品で、J .B.L.氏は、WEが解体された後のアルテック社の技術者、後に独立して。。。(JBL社の歴史、、、ジェームズBランシング氏の人生を追うと、、、私は息が詰まります。。) *興味がある人だけ、ご自身で深く検索してみてください。 あ、ゴメン。。今夜もヨッパぁ、、、なんで、無駄話も長くなったり、ミスタイプや誤変換、、、いつも通り沢山ある、、はず。。 ほんと、ゴメンなさいm(_,_)m

chr
質問者

お礼

ありがとうございます。

  • sirasak
  • ベストアンサー率27% (348/1287)
回答No.2

この記事が詳しく説明してあるようです。 コーン紙は高音になると追随できず分割振動をする。 分割振動はコーン紙に対してバラバラに発生してひずみの元。 コルゲーションによって一様振動が出来るような状況が生じて分割振動を同心円に近づけようと働く。 http://modernjazznavigator.a.la9.jp/audio/b52.htm 良く知りませんが、振動板が均一に振動して高音特性を改善するように考えられたようです。 コーン紙の技術向上とか、見た目や製造コストとか関係すしたり、 HiFi用でもPA用でもツイーターをつけて2wayで高音特性をカバーする現状ではコルゲーションが不要になったのではないですか?

chr
質問者

お礼

ありがとうございます。

  • gunsin
  • ベストアンサー率32% (417/1292)
回答No.1

スピーカーの名器と呼ばれた、ダイアトーンP610も同じ形状 でした、企業の製造技術の機密なので、公開はされていませんが、 スピーカー自作マニアの勝手な推測の回答です。 スーピーカーのコーン部は軽い方が、動きの反応が良いので、 高音域の再生に有利なので、薄くしますが、口径16cmを 超えると薄さが仇となり、分割振動が発生して濁った音に なってしまいます、分割振動の防止の為に、襞を付けている 思います。 ダイアトーンP610は低音が程々出て、高音もスッキリした音質で 自作マニアには垂涎のスピーカーでした。 現在、姿が見られなくなったのは、開発にコストが掛かる 為と思われます、2wayで構成した方が製造コストが掛からない ですから。 それと、スピーカーの数が多いほど高性能・高音質と思っている ユーザーが多いので、フルレンジスピーカーの一発搭載では 売れないからです。 かくして、フルレンジスピーカーの軽やかな音質で音楽を 聴けるのは自作マニアの特権となりました。

chr
質問者

お礼

ありがとうございます。

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