水泳選手の怪我として代表的なものは次の3つです。
① 肩
俗に「水泳肩」と言われ、どの泳法でも肩を酷使するので、肩の関節・腱が炎症を起こします。
普段の練習で、ハードなトレーニングで起きることもありますが、強く集中した試合後に「いつもより(無意識に)肩を大きく動かせた」ことでなるなど、シーンはさまざまです。
この肩の怪我の予防のため、水泳選手は競技の前に肩を大きく動かしたりストレッチをするのが習慣化しています。
また、淡水であるプールよりも海水の方が密度が高く負荷が大きいので、夏の合宿で海で遠泳…などで肩を痛めることもあるかもしれません。
② 腰痛
主に自由形(クロール)、バタフライの泳法を専門とする選手に多い怪我です。
バタフライキックする際の腰の動きから想像すれば分かりやすいのですが、それ以外にも、上記の泳法は水中での姿勢を固定するために背中の筋肉を使います。そのため、背中の筋肉の強ばりが、腰椎に影響を与え疲労が蓄積して、腰痛になることもあります。
③ 膝
平泳ぎの場合、キックで膝の内側の靭帯を痛めることがあります。
タイムを向上させるため、以前と現在では、平泳ぎのキックの方法・形が若干変わったこともあり、近年はその影響で靭帯を痛めることが増えているようです。
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この他、屋内プールが使えない際に、心肺機能や体力向上のために陸上でトレーニング(ランニングなど)することもあります。
ただ、水泳選手は、普段水中であまり体重や重力を感じない中で筋肉を動かしているので、足に垂直方向に自重が加わるランニング動作による負荷にはあまり慣れていません。そのためトップクラスのアスリートでも、マラソンなどに挑戦…することで、膝や股関節、腰などを痛めてしまうこともあります。
お礼
ありがとうございます.ちなみにどんな痛みなんですか?