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昔のフィルムの再生映像が速い理由

テレビなどで白黒の時代に撮影されたフィルムを放送するときに、再生が2倍速になっているように見えるくらい映像が速いですが、あれはなぜですか? 撮影当時の再生装置でもあの速さになっていたのでしょうか?それとも昔のフィルムを現在の再生装置で再生するからですか? ご存知の方よろしくお願いします。

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  • silo_7
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回答No.5

すでに回答にもあるですが、トーキーが定着する1920年代以前の撮影・映写は1秒16コマが中心でした。そのため、現在の1秒24コマ映写の映写機で映写すると動きが早くなってしまいます。もうひとつの大きな理由として、1920年代以前の撮影・映写が手廻しであったことが挙げられます。人間がハンドクランクを廻して撮影するため、フィルムの走行が一定にならず、現在のようなモーターにより一定速で動く映写機だと、動きがぎこちなくなる場合があると思います。なお、1920年代以降、カメラや映写機がモーター駆動になったのは24コマ化と同様にトーキ化によるものです。 ただ、16コマ撮影のものでも、ビデオや映写の際に、専用の機材を使えば、動きがおかしくなることはありません。クラシック映画のDVDなどはそのような機材を使って作成されていますので、24コマ映写よりはいくらか劣りますが、滑らかな動きで見ることができます。 動きのちょこまかした古い映像はTV番組などでしばしば見られますから、TV局や関連会社の機材の如何によるかと思います。

torontoron
質問者

お礼

詳しいお答えありがとうございました。結局トーキー化で24コマ化とモーター駆動が導入されたということですね。 >クラシック映画のDVDなどはそのような機材を使って作成されていますので 知りませんでした。そうだったんですか。

その他の回答 (4)

  • alidon
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回答No.4

☆蛇足ですが  時代にもよりますが、映画の初期はカメラにハンドルが付いていて、なんとフィルムを回すのは撮影技師の手動でした。つまりこの回す速度が一定ではないと映写された時に人物等の動きが変わってしまいます。勿論技師は相当に修行を積んでいるので手動とは思えないほどにほぼ一定のスピードで回したとは思いますが。ただ、これは相当昔の話です。現在鑑賞に耐え、テレビで放送される状態で残っている作品等はもう機械式(それでもゼンマイなんてのもありました。比較的最近まで)の物だと思います。それからkazamatsuriさんのお答えに対する疑問点ですが、例えば1分間にA点からB点に移動する物体が二つあるとします。一つは1分かけて30歩で移動するのに対してもう一つはほぼ1分間停まったままで、最後の瞬間に1歩だけ、歩幅は同じなのに一歩で瞬間移動のようにB点まで移動します。これが繰り返されると、同じ時間に同じ距離しか進まない二つの物体ですが後者の方が動きがぎこちなく、また早く動いているように錯覚します。フィルムのコマ数が少ないとこれと同じ事が起こります。微妙な違いなので、16コマでこれを感じるのはかなり敏感だと思います。

torontoron
質問者

お礼

ありがとうございました。 ゼンマイ式というのもあったんですか。知りませんでした。 疑問点にもお答えいただいてありがとうございました。錯覚の一種だったわけですね。

noname#8825
noname#8825
回答No.3

一応、サイレントのコマ数が16コマの理由は、リュミエール兄弟が最初に映画を作ったときに、コマ数を色々と試行錯誤したところ、一番よく動いて見えるコマ数が16コマだったことから、リュミエールの映画は16コマで製作されました。(人間の視覚特性から求められた一番低い数字だそうです) これより、大きいとフィルムが無駄に消費されます。 裏を返せば、トーキーの24コマは、これが必要最小限だからに他なりません。 ちなみにスローモーションは、ハイスピードカメラを使って、秒間100コマとか何千コマで撮影して、通常の映写機や通常の映像機器で再生するとゆっくりした動きになります。

torontoron
質問者

お礼

再びありがとうございます。 16という数字が動画の面からみた最小限だったんですね。初めて知りました。

回答No.2

我々が実際に目にしている映像は、コマの集合です。 例えば、アニメだと絵を何枚も書いて、動いているように見えますよね?絵の枚数が多ければ多いほどなめらかに動いて見える。 ファミコンよりも、プレステのほうが画像がきれいですよね?これは、1つの動作を表現するのに、いかに多くの情報をもって表現するかということです。 同じ動作を表現しても、今と昔では技術の差から、昔は3コマで表していたものを、今は300コマで表現している…と考えれば納得いきません? コマ数が少ないと、速く動いているように見えるのです。 製作された当時の映像表現の情報量の問題で、速く見えるので、撮影当時の再生装置でもあの速さです。

torontoron
質問者

お礼

疑問点も上のalidonさんの補足で解決しました。ありがとうございました。

torontoron
質問者

補足

ありがとうございます。 >例えば、アニメだと絵を何枚も書いて、動いているように見えますよね? >絵の枚数が多ければ多いほどなめらかに動いて見える。 この部分は分かります。確かに昔の映像は速い上にぎこちない動きですよね。 >製作された当時の映像表現の情報量の問題で、速く見えるので、撮影当時の再生装置でもあの速さです。 でも、この部分はすみません。わかりませんでした。例えば3コマを3分の1秒ずつ切り替えるのと30コマを30分の1秒ずつ切り替えるのだと前者の方がぎこちない動きになるのは分かるのですが映像の速さは同じにあるような気がしてしまうんですが

noname#8825
noname#8825
回答No.1

サイレントの時代のフィルムは、一秒間のコマ数が16だったために、今の一秒間24コマの映写機にかけると、早まわしになっちゃうんです。 一秒間16コマから、一秒間24コマになった理由は、トーキー、つまり音が出るようになったときに、サウンドトラックに必要な再生速度が24コマだったからです。

torontoron
質問者

お礼

ありがとうございました。 そうすると16コマ当時の再生装置だと動作に滑らかさが足りないけど速さは1倍速だったんですね。 24コマになった理由も知りませんでした。

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