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夏目友人帳 6期×各13話 なんでブツ切り放映?
アニメの夏目友人帳の7期が放映されるとありました。 私は3期までは観てました。 ただ、始まった~と思えば13話という短い話数で終わってしまい、2期も3期も同じ調子で、観るのが面倒になり、4期以降は観るのを止めてしまいました。 7期も13話で終わってしまうのでしょうか? 13話×6期で78話ですよね。 スラムダンク、幽遊白書は100話超ぶっ通し放映でしたが、そこまでなくても、せめて48話2期にしてほしいです。 なんで、こんな単発ブツ切りを、ちまちま放映するのでしょうか? 3期までは覚えているので観ようとも思いますが、また13話で終わってしまうと思うと、観る気が起きません。
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- Kaneyan-R
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アニメ制作会社は夏目だけ作っている訳ではありません。他のアニメも同時進行で製作しています。 スタッフも資金も潤沢に揃えられる大手なら兎も角、中小の製作会社は人手不足です。 また、昔に比べアニメそのものの作品数が激増しています。 昔は年に1本 x数社しかなかった。 今はどうです?春夏秋冬季節毎に何十本と言うアニメが出てきます。アニメの本数が多すぎるのです。 アニメの本数が多いと、1本あたりの製作にかかる時間は短くなりますよね。1日24時間しか無いのだから。 また、アニメが多いと放送枠が取れないと言うこともある。 と言うことで、今のアニメは2クール(12~13話)毎に作るのが基本になります。26話で半年です。 既に確固たる人気と放送枠を持っているアニメは別。
ぶつ切り放映ってどういう意味だろうとご質問を開いてみましたら、なるほど。13話しかないことなんですね。 なぜ短期間のみの放送かと言うと、 ・費用の高騰と収益モデルの激変 ・TV局の放送スケジュールとの兼ね合い この2つが理由です。 ここ10年以上、アニメというのはだいたい「3か月のみ放送し、次のシーズンまで間が開く」方式ですよ。 アニメはたとえサブスクが放送・配信のメインだとしても、TV局の番組編成に準じたスケジュールで放映されます。 TV局はクール制でアニメを放送しています。1年を4クールで分けています。だから「春アニメ」「冬アニメ」という表現がされているんです。 そうすると1クールはだいたい3か月12週間ですね。 だから最近のアニメはどれもだいたい11~13話です。 この理由の大部分は、アニメというものが ・制作費用がべらぼうに高い ・製作期間が長い にかかっています。 先に、数十年前の話からしましょう。 >スラムダンク、幽遊白書は100話超ぶっ通し放映でしたが、 これらとの違いは、収益モデルの劇的な変化です。 ウィキペディアによるとこの2作品のアニメ放送時期、スラムダンクは 1993年10月16日 - 1996年3月23日、幽遊白書は1992年10月10日 - 1995年1月7日ですね。 いずれもほとんど30年近く前です。現在でもほぼ毎週放送するアニメはありますが…。 この当時、アニメ会社の収益は「TVで放送する際のスポンサーからの広告収入」がほぼすべてでした。 だから、できる限り毎週放送する必要がありました。放送しなければ収入がないからです。 そのかわり、「毎週放送できる程度に」品質を落とさなければなりません。 覚えていらっしゃいますか? 30分の枠で本当に新しい映像は15分ぐらいですよね。OP、ED、前週のおさらいに予告。 本編もできる限り省力された絵だったりしたのを覚えていらっしゃいませんか。止め絵が多かったり、モブは灰色の輪郭だけだったり、顔のアップ(口を動かし目を瞬きさせるだけで良い)を多用したりです。 原作である漫画の展開に追いついてしまうと、当時のアニメファンには悪名高いアニメオリジナルで話数稼ぎをしたりもしました。 それに、当時でも「毎週放送できる」アニメを作れるほど大規模な会社は非常に数少なかったはずです。 なぜならできる限り省力化したアニメでも、1話作るのに1~3か月かかるからです。 だから毎月4回放送するなら、最低でもチームを4つ作って同時進行で制作していました。 当然これができるのは多数のアニメーターを雇用できる大会社のみです。 だからアニメ制作と言うのはもともと、莫大な費用がかかるものなんです。 2015年以降の現代になると費用はさらに高くなります。1話につき、毎週放送するような”省力”アニメでも1000~1500万円、クール制で放送するようなアニメなら2000~3000万円と言われます。 さて、この数字をもとに13話制作するならいくら必要か計算してみて下さい。 仮に安めの2000万円でも2億6千万円ですね。もし48話制作するなら9億6千万円です。そして制作日数は最低でも2年、「夏目友人帳」クラスに求められている品質を考えると、それ以上でしょう。 あなたのご希望通り、2期48話ほぼ1年放送するためには、 アニメ会社が、「収益が得られる前に約10億円の投資と、3年の間、収益なしでも制作を続ける」だけの余裕がなくてはできないことになります。 当たるかわからない作品にそれだけつぎ込める余裕がある会社はどこにもありません。 1クール分でも莫大な負担です。 質問者さんはその4倍を先に負担しろと言っています。それは無理な相談なのです。 2020年4月から放映された「鬼滅の刃」は、制作会社アニプレックスの尋常ではないほどの注力っぷりに放送前からコアなアニメファンは半ば驚き半ばからかいを持って「アニプレックスは社運でも賭けているのか」と言ったりしていました。 ソニーの完全子会社であるアニプレックスは先日の週刊東洋経済の「アニメ熱狂のカラクリ」特集で(業界内では)「アニプレックスかそれ以外に二分される」(p.54)という立ち位置にある制作会社です。 それだけの資金力がある会社をもってしても、「鬼滅の刃」は2クール26話でのスタートでした。 同じようにアニメでの覇権を賭けて投入された「呪術廻戦」も2クール、「推しの子」は第一話90分、制作陣が「鬼滅の刃を超える」と意気込む「葬送のフリーレン」は第一話が2時間金曜ロードショーと、年々「大きな収益が見込める作品への投資」は派手なものになりつつあります。 しかしそれでも、「ほぼ1年48話」は無理なのです。 可能なのは「夏目友人帳」がほぼ毎週放送枠の「ドラえもん」「サザエさん」「名探偵コナン」のどれかと入れ替わることです。 ただしこれは、「毎週放送できる程度に画質を落とす」ことを意味します。「ドラえもん」「サザエさん」は、限られた範囲(つまり背景が使いまわしできる)での日常アニメであり(つまり派手な動きが少なく、アニメーターにかかる負担が比較的低い)、だからこそ、毎週放送できる画質で毎週制作が可能なのです。 「コナン」だけは上の条件に当てはまりませんが、だからといって米花町が主な舞台で「使いまわしがきく素材、毎週放送できる程度の画質での制作」が不可能なわけじゃない。 「夏目友人帳」がこれら国民的アニメと入れ替われる作品かといえば、ちょっと作画的にも難しいものがあるのではないでしょうか。