未だに「格安ガソリン=(灯油などを混ぜた)カクテルガソリンに決まっている」という”過去の亡霊”に囚われた人もいるようだけど・・・
カクテルなどの不正ガソリンが横行したのは昭和の時代の話し。
ガソリンスタンドのタンクの給油口の改善などで、不正ガソリンの販売が出来ないようになっていて、絶対にあり得ないとは言わないけど、よほど運に恵まれないと、そのようなスタンドに出くわす可能性はない。
で、格安スタンドが成り立つ仕組みは
窓ふきやタイヤ空気圧点検などのサービスの省略で従業員を減らす
などの徹底したコストダウン
もあるだろうけど、「仕入れたガソリンが安い」ことが一番だったりする。
一部のクルマ好きには昔から知られている話しなんだけど、格安スタンドで販売している商品は「業転玉(ぎょうてんぎょく)と呼ばれるノーブランドのガソリンや軽油になる。
ガソリンや軽油は原油から精製されるものだけど、ガソリンだけ、軽油だけを精製することは出来ないので、他の油種だけが欲しくても”副産物”として発生するもの。
また、ガソリンは経時劣化があるので”たくさん作って保存しておく”ことはできない、「鮮度」が大事な商品だったりする(保存技術が出来たとしても巨大なタンクを作って維持管理するにはコストがかかる)。
あと、スタンドで販売する燃料は元売りごとにブランドが付けられているけど、レギュラーガソリンは同じ製油所で精製されたものが出荷されているし、プレミアムガソリンも大きな差がないので、融通し合うこともある。
で、賞味期限切れ間近のガソリンの不良債権化を避けるために出来たのが、格安のノーブランド品として出荷する業転玉という仕組みで、格安スタンドの場合、商品の回転率も高くなる傾向にある。
賞味期限と言っても、どちらかと言えば商品価値の問題で、期限が切れたからと言って直ぐにクルマに悪影響を与えるようなものではない。
っていう話し、実は、OKWAVEでも何度も繰り返されている「定番の質問」だったりするんだな と。