抗体濃度とは、体内に侵入した病原体を排除する「免疫の反応」を応用したもので、ほんとうに病原体が侵入(感染)しているか判断するための指標のひとつです。
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免疫の説明には、即時に対応する自然免疫と、対応まで時間はかかりますが強力な獲得免疫のふたつに分けて行われることが一般的です。
抗体は、獲得免疫で作成されます。病原体の種類にもよりますが、だいたい感染から1週間から2週間くらいで、一定以上の濃度になるようです。
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抗体とは、病原体そのものに付着して病原体の行動を抑制したり、攻撃タイプの免疫細胞が病原体を見つけやすくする、このような役割があります。
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抗体は病原体を解析して合成されますから、病原体毎に異なります。つまり、特定の抗体の濃度が一定以上確認された場合、その抗体に影響を受けるはずの病原体に感染している可能性が高いと言えます。
今回は「非結核性抗酸菌の感染の疑いがあったため、非結核性抗酸菌に対抗する抗体が無いか検査したところ、この抗体の濃度は感染時の濃度ではなかった」ということになるようです。
病気が特定できないと、対処療法など限定的な治療しかできませんが、特定できればより効果がある薬品や治療方法が行えますので、病原体の特定は大切です。
別の検査が行われたり、時間が経過してあらためて検査したらヒットする場合もあったりします。
以上、参考にならなかったらごめんなさい。
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ありがとうございました