こんにちは。
コンプレッサー と ノーマライズは、違うものです。
ただし、理由有ってデジタルコンプレッサーでは、コンプレッサー処理をする時にノーマライズすることが普通になりました。ので、「コンプをかけると同時にノーマライズもされている」と言うことになります。
CDを例に挙げると、サンプリング44.1KHzで、ビット深度16ビットのPCMですね。
ビット深度16ビットは、アナログ換算で96dBのダイナミックレンジです。
PCMデータでは、音量最大値を0dBとする習慣ですので、CDのダイナミックレンジは最大値0dB~最小値-96dBということになります。
これ(CD)にダイナミックレンジが60dBの音声データを収納すると、0dB~-60dBでも、-36dB~-96dBでも、データ収納は可能ですね。
しかし、(アナログに変換した時に同じ60dBのダイナミックレンジに変換できますが)最小値が-96dBより-60dBの方がノイズに対して有利です。
したがって、音声データをビット深度の上位に持ち上げて収納しておく。これがノーマライズです。
一方コンプレッサーでは、ダイナミックレンジ60dBの音声データをダイナミックレンジ30dBの音声データに圧縮することが、圧縮比1:2のコンプレッサーです。
最初、オーバーレベル防止が目的だったアナログの時代では音声の下のレベルが変わらず、上の方が圧縮によってレベル低下する仕組みでしたので、コンプを掛けた後で増幅して必要音量に調整してました。
当然、圧縮に因る歪みが付加されますが、それが人間の聴感に好都合だったりするものが有り、エンジニアやミュージシャンに喜ばれ選ばれて使われた訳です。この方面で有名メーカーのdbxは社名に取り込んで主要製品の機能をほのめかしています。
デジタルコンプレッサーでは、上を潰すのではなくて、下を上に引っ張り上げるという発想の転換でコンプレッサーが設計されます。その方がデジタル特有の加工に伴う歪みを少なくできます。そんな訳で「コンプをかけると同時にノーマライズもされている」事になるのです。
単純なノーマライズではありえない大音量をコンプレッサーを使って作り出す事が可能です。
ざっくりとした説明ですが、こんなイメージでご理解いただけると幸いです。
お礼
ご回答ありがとうございました
補足
いただいたご回答を読み返しています、また疑問が沸いたら質問させてください