>単純にいつもどちらが仕掛けるのかが知りたいのですが・・・。
お互いに「相手が仕掛けてきた」と主張しています。
今回の衝突の直接のきっかけのひとつは、イスラエルがパレスチナ人居住区で治安維持を名目に出動したことからでした。イスラエル側の言い分は、反イスラエルのパレスチナ人が集まって不穏になったから出動した、です。
しかしこのタイミングがイスラム教徒にとってナーバスになる時期であるラマダンに起きたので、イスラム教徒がイスラエルに対してロケット砲で攻撃をしました。
そしてそれに対してイスラエルが報復の爆撃をしたのです。
イスラエル側の言い分:お前たちが集まって騒ぐからこっちとしては出動せざるを得ない。
パレスチナ側の言い分:イスラエルがパレスチナ人を弾圧するから俺たちが集まったのだ。
もともとパレスチナ(イスラエル)という場所は、南にはエジプト文明、東にはメソポタミア文明、北にはギリシャ文明という古代を代表する高度な文明社会の十字路にあたる場所にあります。地中海を通じてギリシャとエジプトを行き来できますし、東に行けばメソポタミア文明です。なので交易の場所として絶好だったので、何かと人の往来も盛んでした。
ユダヤ人は、旧約聖書によればモーセという指導者に率いられてエジプトから出てきた人たちで構成されています。彼らは世界で初めて「一神教」を始めました。
エジプトから安住の地を探して出てきて、イスラエルの地にたどり着いたときに、神様が「ここに住め。ここが約束の場所だ」といったのです。で、そこに誰も住んでないなら問題はなかったのですが、既にパレスチナ人という先住民がいた。そこでユダヤ人は神様に「あのー、なんか先に住んでる人がいるんですけど、どうすればいいですか?」とお伺いを立てたのですが、全知全能なる神様のお答えは「殺しちゃってオッケー」でした。なので、ユダヤ人はパレスチナ人を追いやってイスラエルに住み着いたのです。
そんな歴史がありますから、あそこはもう何千年も前からずーっと揉め続けていたのです。それに加えて、キリスト教の教祖であるイエス様もイスラム教の教祖であるムハンマド様もエルサレムでお亡くなりになったものですから、それぞれの信徒にとってエルサレムは「教祖入滅の神聖な地」になってしまったのです。
パレスチナ問題は、我々アジア人には理解できないものすごい根が深い問題なのです。
お礼
詳細をありがとうございました。 早い話、どっちもどっちなのですね。パレスチナの方が弱い?くせに先制攻撃する方が多いのではとも思いましたが、そんな気もしていました。 どちらかがチョッカイを出しても相手が我慢すればいいとは思いますが、そうなると益々つけ上がってくる可能性が大きいですね。「ナメるなよ」とやられたらやり返すのが当たり前ということや国民性もあるでしょうし、いろいろな考え、主張があるので無理でしょう。 昔からの紛争で一番かわいそうなのは一般の国民ですね。