- ベストアンサー
ネットワークって・・・
カーオーディオの「ネットワーク」って,別付けのツイーターになっているスピーカーなら必ずついているものなのでしょうか? それとも,高級タイプのみ? 具体的には,2年ほど前のアルパインの30000円ちょいのスピーカーなんですが... どなたかご教授下さい.
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
ネットワーク(正しくはクロスオーバーネットワーク)はマルチウエイスピーカーシステムでは必需品です。例えばここに再生帯域が30Hz~8000Hzのウーファーと再生帯域5000Hz~20000Hzのツイーターがあるとします。このような場合ウーファーで8000Hzまでを受け持たせそれ以上をハイパスフィルターを通したツイーターで受け持たせるのが良いのでしょうか?実際にはこのような組み合わせ方も無いわけではないのですが、このような場合は本来ならウーファーで6000Hz程度までそれ以上をツイーターに受け持たせることが多いのです。なぜこのようなことをするかと言うと、スピーカーの再生帯域の上限や下限では歪が大きくなったり、特性がフラットではなくなるため、良質な音を望むのは難しいからです。そこで、スピーカーにまだ余裕がある帯域のみを使用するために、ウーファーにはローパスフィルターをツイーターにはハイパスフィルターをそれぞれ取り付けて、それぞれのスピーカーの美味しい所だけを使用しているのです。これは3ウエイや4ウエイなどでも同様で、その場合はミッドレンジ用などにはバンドパスフィルター(ハイパスとローパスを組み合わせ、その間の周波数だけを通す)を使用します。 コアキシャル(ウーファーの中央にツイーターを組み込んだ物)等や専用の組み合わせのセットでは、ウーファーの特性をあらかじめツイーターと合わせて設計できるため、ウーファー側のローパスフィルターを省略し、ツイーター側にのみハイパスフィルターを入れているものも多くあります。この場合でもツイーターには必ずハイパスフィルターが取り付けられていますが、これは高い周波数で振幅の小さな信号を扱うように設計されたツイーターに、大振幅の低域の大振幅の信号が入力されてしまうと、機械的(エッジやダンパーなどが持たない)や電気的(ツイーターではその再生帯域に合わせたインピーダンスを持つようにボイスコイルが設計されているため、低い周波数では設計値よりも大きな電流が流れ焼損する場合がある)に破壊される恐れがあるからです。 ネットワークはごく簡単なツイーター側にコンデンサーを直列入れただけの物から、家庭用オーディオなどでは一般的なチョークコイルとコンデンサーを組み合わせた物、高級品になると空芯のチョークコイルと、フィルムコンデンサーの組み合わせで、位相補正なども行った物まであり、価格も¥1000未満から数万円する物まで有ります。
その他の回答 (1)
通常ツイーターのみの後付けの場合は、ツイーターがわにローカット(ハイパス)用のコンデンサが取り付けられているだけです。2ウエイや3ウエイで構成されたセット物の場合はそれぞれのスピーカーにフィルターが取り付けられている場合が多いようです。ネットワーク単体として別に取り付ける例はあまり多くないでしょう。
補足
早速のレスありがとうございました. 私の持っているスピーカーはハナから外付けツイーターとセットになっていたものです. ネットワークと呼ばれるものは,外付けツイーターの登場した時代から普通に使われていたものですか? & ネットワークとは,要はツイーターに低音が流れないようにするためのハイパス(=ローカット)フィルター,との認識であっていますか?
補足
丁寧な解説ありがとうございました!