さて、ご質問内容で気になるところがあるのですが、「無事故無違反」とはどういう意図でお書きになったのでしょう。以前、何らかの保険に入っていて、保険事故がなかったということでしょうか。それとも、ただ単に車を運転したことがあり、そのときは事故も違反もしていない、ということでしょうか。またそのどちらでもなく、運転する機会がないので事故も違反も起こしえないから「無事故無違反」とおっしゃっているのでしょうか。
まず、自動車保険は加入目的によって分類が大きく2つに分かれることを知っておいてください。
貴方あるいは同居の家族が所有する車を運転するためであれば、いわゆる任意保険である自動車保険に加入しなければなりません。そうではなく、借用した車だけを運転するのであればドライバー保険に加入することになります。
では、前者の自動車保険からお話しましょう。
すでに家族が所有し、保険に加入しているのであれば新たに加入する必要はなく、現在の保険契約で自分が運転していて起きた事故にも対応できるように条件を変更するだけです。たとえば、年齢条件の変更であったり子供追加特約を新たにつけるなど。これは保険契約の異動手続きと言います。
貴方が新規に車を取得する場合で、住民票上「同居」にあたるご家族が既に自動車保険を契約しており、そのノンフリート等級が11等級以上であればセカンドカー割引の適用を受けられます。これは、通常新規で契約すれば6等級から始まるところ、セカンドカー割引を適用すると7等級から始められるものです。セカンドカー割引は引受上の言葉で「複数所有新規」とも言われます。
いずれにも該当せずに貴方が新規に車を取得した場合は貴方自身で契約しなければなりません。この場合のノンフリート等級は純新規の6等級となります。
後者のドライバー保険は、上記の自動車保険とは違い、車を所有しないで他人の車を借りて運転する場合だけに必要な保険です。但し、同居の家族が所有する車は「他人の所有」にあたらないことに注意してくださ。
最後に、実際の契約についてですが、既にご家族で何らか自動車保険に加入しているのであれば、そちらの保険を取り扱っている保険代理店に相談してみるとよいでしょう。未成年者であっても自動車保険を契約することは実務上問題ないのですが、契約は法律行為そのものですので、様々な問題点を予め考慮したアドバイスが受けられると思います。
自動車保険を契約するのが、家族の中で貴方が最初だと言う場合は代理店を探すことから始めなければなりませんね。もし、ご自宅に火災保険がかけられていれば、それを取り扱う代理店が自動車保険を取り扱っているか尋ねてみてもよいでしょう。
全く代理店とお付き合いがないというのであれば、知人や親戚などで自動車保険を契約している人に代理店を紹介してもらった方がいいと思います。貴方の年齢から推測して飛び込み契約は引き受けてくれないでしょうし、ましてや代理店の存在しない通販型では被害事故などの場合に孤立してしまうことが十分考えられます。ご参考までに。