髪の毛は痛みません!髪の毛が痛んだら、我々理容師や美容師は髪の毛をカット出来なくなっちゃいます。だって……、髪の毛を切るたびにお客様が悲鳴をあげるんですから……。ま、冗談ですけどね。
一応、髪の毛が傷む事はありますけどね。
パソコンなどが必ず正しいとは限りませんよ。特に、MS-IMEは平気で誤字ります。まぁ、作っているのが海外の方なので、仕方がないんですけどね。
さて、本題。
セルフカラーだから髪の毛が傷むんではなく、ブリーチ、白髪染め、ヘアカラーをするから髪の毛が傷むんですよ。例え、それが美容店や理容店で染めてもらってもね。ただ、我々理容師美容師は可能な限り髪の毛を傷めない様にする術を知っているから、お店で染めてもらうと髪の毛が傷まないと勘違いされちゃうんだろうね。
ちなみに、ドラッグストアなどで販売されている「ヘアマニキュア」も髪の毛を傷めますよ。あれ、正しくは「グロスカラー」ですから……。
髪の毛の事を考えれば、毛染めをしないのがベストです。でも、それじゃぁオシャレじゃない!
だったら、私達理容師美容師と同じ事をすれば、セルフカラーでも少なくとも髪の毛の傷みは軽減出来るはず!
まず、まぁ、誰でもやっている事ですが、毛染め前には、シャンプーをして下さい。この時、シャンプー剤の洗浄成分が残らない様に、十分にすすき洗いしましょう。(シャンプーの注意点は後述します)
次に、洗い流すタイプのトリートメントをします。このタイミングでこのトリートメントをするとしないとでは、髪の毛のダメージが大きく変わりますよ。なお、本来、トリートメントは頭皮につけないのが基本なのですが、この場合はつけてしまっても構いません。また、洗い流さないタイプのトリートメントは毛染めを悪くする可能性がありますので、必ず、洗い流すタイプのトリートメントをして下さい。
実は、市販のヘアマニキュア剤や白髪染め剤、ヘアカラー剤、そしてもちろんブリーチ剤には、脱色成分(ブリーチ成分)が含まれていて、これが髪の毛内部の色素を分解するのですが、色素を分解する時一緒に髪の毛の大切なタンパク質まで分解してしまい、これが毛染めにおける髪の毛の傷みの原因のひとつなのです。で、毛染め前に洗い流すタイプのトリートメントををしておきますと、ケラチンを分解する働きの何割かがトリートメント成分を分解する方にまわる為、髪の毛が傷みにくくなるわけです。
洗い流すタイプのトリートメントをするなんて面倒だなぁと思われるかもしれませんが、貴女の美しい髪の毛を守る為、手を抜かずに洗い流すタイプのトリートメントをしてから毛染めをする様にして下さいね。
染毛剤の使用は、いわゆる「プリン状態」を目立たなくする為に、3週間に1度のペースがよろしいのではないかと……。
毛染めでの注意点は
市販のヘアマニキュア剤、白髪染め剤、ヘアカラー剤、ブリーチ剤など脱色成分が含まれている染毛剤を使用した場合、染毛剤を塗った部分に紫外線を照射しましょう。蛍光灯の白い光なら文句は無いのですが、最近は蛍光灯、見かけませんよね。太陽の光が当たるところで放置するとか、ブラックライトをあてるとか、無理の無い範囲で放置しましょう。紫外線をあてるとブリーチ成分がよりよく働きますよ。
で、毛染めにおいて、最重要なのは、放置時間です。
放置時間が指定より短いと、染毛剤の色素の粒が成長しきれない為、髪の毛から出ていきやすくなります。これは、みなさんも想像つくと思います。
では、(こういう方が多いのですが)よりよ~く染まる様にと指定された放置時間よりも長く放置される方がいらっしゃると思いますが、これも色落ちしやすくなる原因の1つです。例えば。「放置時間15~30分」と指定されていたとしますと、これは「髪の毛に浸透した色素が最大になるのが30分後です」と言う意味で、それ以上放置しても色素の成長は止まったままです。止まったままだけなら良いのですが、染毛剤に含まれているブリーチ成分がせっかく最大まで育った色素を分解し始めますので、色落ちしやすくなったり、染まりが悪くなったりしてしまいます。
と言う事で、放置時間は厳守!でお願いします。
毛染め後のヘアケアは、少なくとも1週間は、洗い流すタイプのトリートメントを中心に行いましょう。もちろん、洗い流さないタイプのトリートメントを併用しても良いですよ。
シャンプーの注意点(と言うか、やり方)
1.
シャンプー剤を使う前に、シャワーを使い、洗浄成分の力を借りなくても落とせる脂や汚れをすすぎ洗いで落しておく。すすぎ洗いの時は髪の毛が邪魔になりますので、髪の毛を掻き分けながらすすいだり、シャワーノズルを持たない手を工夫してシャワーのお湯を受け止めたりしながら、主に頭皮を中心にすすぎ洗いしましょう。
2.
シャンプー剤はポンプ1プッシュ分を手に取り、少量の水分(お湯など)を加えて、よ~~~く泡立たせて下さい。泡立ちが良くなる道具を使っても良いですね。シャンプー剤が十分泡立ちましたら、脂や汚れなどを落としたい部分に泡を塗って下さい。これで汚れなどを落とす準備が出来ました。
3.
(毛染め前はあまりオススメ出来ませんが)頭皮に爪など硬いものが触れない様に、シャンプーマッサージをします。頭皮に傷があるとそこから染毛剤の怖い成分が浸透し、体調を崩す原因になりかねませんので、十分に注意して下さいね。これ、もちろん、すすぎ洗いの時も言える事ですよ。
4.
1.と同じ要領で、頭皮、及び、髪の毛に洗浄成分が残らない様にすすぎ洗いをして下さい。普段の事を言えば、特に頭皮に繰り返し洗浄成分が残りますと、乾燥肌などのトラブルのもととなりますから、気をつけて下さいね。
毛染め前や、ヘアスタイリング剤とか洗い流さないタイプのトリートメント剤などを髪の毛につけた時を除き、通常のシャンプーでは際は、頭皮を洗い、髪の毛はそのついでに洗える範囲が洗えれば十分です。毛染め前や、ヘアスタイリング剤とか洗い流さないタイプのトリートメント剤などを髪の毛全体に使った時は、通常のシャンプーで洗えなかった部分も同じ様な要領で汚れなどを落として下さい。もちろん、洗浄成分が残らない様にするのは、当たり前ですけどね。
お礼
ありがとうございます。 買ってあるセルフヘアカラー剤を使いきったら、次からは美容室で染めようと思います。