世界に国が日本一つだけならば敵対も摩擦もありませんから、或いは、今以上に医療研究に力が入れられるのかもしれませんが、現実には世界に国連加盟国や日本政府が承認した国が190国台、その他の承認基準では300国を超えています。
それぞれの国には民族や歴史、風習、宗教、思想を含めて、様々な体制があります。
そして、国家を運営するのは行政、立法、司法を底辺基礎としてた政治に他なりません。
ロケットマンの金正恩が率いる北朝鮮、共産党一党支配で権力維持に余念のない中国、常に世界を傍観しながら軍事的色彩を強化し続けるロシア、世界最強のアメリカ合衆国とその庇護の下で影響力を行使するイスラエル、或いは、経済最優先で地球の肺とも言われるアマゾンの大森林火災に金を掛けるのに躊躇したり、今回の新型ウィルス問題に対しても経済活動の自粛や制限に否定的な立場をとるバカ者が大統領として実権を握っているブラジルのような国もあります。
政治はそれぞれの国の思惑の結集したものですから、そこには当然のことながら様々な駆け引きや取引も必要になってくる中で、自分の国にとってどれだけ優位に運べるのかということが重要になってくることは当然です。
本来ならば医療研究は人間にとって最も大切な分野ではあるけれども、あくまで政治という基礎理念の実現の中での行政全体の中のさらに医療行政という一部門でしかありません。
国家の平和を維持推進するためには基本となる平和思想と国際政治感覚が不可欠であり、混沌とする世界を見回したとき、国際テロ問題や安全保障問題が優先されるのは仕方がないことだと思いますよ。
平和主義を唱える国ばかりではないですからね。