人間は寝ている間によく成長します。成長ホルモンは寝ている間に分泌されるんですね。思春期によく明け方頃に足がつって激痛で目が覚めるのは、寝ている間に骨が伸びているのに筋肉が追いついていかなくて、ちょうど明け方頃のタイミングでつってしまうのです。
これが「寝る子は育つ」のメカニズムです。寝ないと成長しないのですよ。実際、私も中1のときは眠くて眠くて、9時頃になるともう眠くなっていました。「小学生の頃より中学生になってから眠いってどういうことだ?」と自分でも思っていたのですが、中1から中2にかけて1年で11センチも背が伸びました。そういうことだったんですね。
しかし成長は、成人になると止まってしまいます。成長ホルモンが出なくなってくるのです。実はこの「成長しなくなる」というのは非常に重要で、それが止まらないのもそれはそれで大変なことになります。テレビに出てくる「世界一の身長の持ち主」というのはこの成長ホルモンが止まらなくなった人です。彼らは死ぬまで背が伸び続けてしまうのです。やがて膝が重すぎる体重を支えられず歩けなくなり、心臓が大きすぎる体を支えきれなくなり、心不全で亡くなってしまいます。早い人なら20代で、概ね40代くらいまでに亡くなります。あのアンドレザジャイアントも46歳で亡くなりました。
で、老化というのはそのメカニズムがよく分かっていないのですが、「カロリーを消費しない」というのは長寿のひとつの方法であろうといわれています。「スポーツ選手は短命である」とスポーツ害悪論が出てくるのがこれで、スポーツ選手は自分の体を維持するために沢山のエネルギーを必要とするので長生きができないというのです。ただ、個人的には長嶋茂雄さんや王貞治さんは一般人だったらとっくに亡くなっていると思うので、あれだけの大病を経験しながら今でもたまに人前に出てこられる体力と気力があるというのはさすがアスリートだなと思います。
長寿の秘訣は、私は遺伝が半分で、残り半分がその人の若い頃からの生活習慣や環境要因だと思います。短命の遺伝子は、存在すると思います。ただし短命の遺伝子は他に何かメリットがあるから淘汰されずに生き残ってきたのだと思います。
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