インフルエンザ予防接種はあくまで重症化(肺炎、脳炎)を減少させる目的で
施行される物です。昭和の頃インフルエンザ予防注射はそれまで多かった学童の重症化による死亡率低下目的で集団接種でおこなわれていましたし、大幅な死亡率の低下を実現しました。しかし注射部位の腫脹も多く、インフルエンザの流行もなくなり、注射を拒否する方(ご両親)が続出し、平成6年の集団接種中止以降、毎年の流行により死亡率が急増したため、再び接種がおこなわれています。近年は高齢者の死亡率も高く、予防接種により死亡防止効果は80%ある事は、実証されています。ただまだ予防注射することでインフルエンザに罹らないと思われている方も多く、接種したのに罹った、症状は変わらなかったと否定される方が多いのは確かです。時に症状が軽く済む事はありますが、目的は重症化の防止と死亡率の低下です。若いから大丈夫という事は言えません。あくまで任意です。効果が出るまで3週間ぐらいかかりますので、流行して慌てて打つより、前もって打っておく方が安心です。