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札幌市新川遊歩道の野草の名前を教えてください
- 札幌市新川遊歩道1面に咲いている野草の名前を教えてください。
- 札幌市新川遊歩道で見られる野草の名前を教えてください。
- 野草の名前を教えてください。札幌市新川遊歩道で見られます。
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北海道で一般的に「ノギク」(正式名称ではありません)と呼ばれている明治期に外国から観賞用として導入され現在は各地で野生化している「宿根アスター類」ではないかと思われます。画像や質問内容からは花序の形や草丈などが不明なので種類の候補も出せませんし、そもそも観賞用の物は交配して作られたり北海道に生えている物は何種類も導入されていて野に逃げてから同じく野生化した近縁種と交雑して出来た由来の個体などもあるので特定までは難しいかと・・・。 私は親の仕事の関係などから北海道の各地を結構転々としていたのですが野に咲く花を探して眺めるのが好きで、各地で野生化しているこの仲間をいろいろ見かけています。昔は近くに人家があった場所に多く、最初から異属との交配由来と思われるものや、ノコンギクの類など国内自生種との交雑が疑われるもの、先祖返りして観賞にはもう向かなくなったものも有りましたし、もっと一枚の花弁の幅が広い物、花色が違う、株が直立出来ず匍匐気味に育つ物などいろいろな見た目のものがあり、全道各地で確認されている記録での名前も様々で、その土地だけでの特徴を持つなど既に種類としての特定は困難なものも有るようです。 「宿根性のアスター類」は交雑が容易の様らしく我が家にはどれも直立性ですが花の特徴はそれぞれ違う3つの株の宿根性アスターが植えられているのですが(先住者が植えた物。)開花中はハナアブがとても多く訪れるので種子が出来、他の花の鉢へ落ち発芽して育った苗から今年3つのどれとも違う色の花が咲きました。交雑かまでは不明ですが3つの株のどれかの遺伝子に隠れていた花色が、実生で生えた事で子の世代に現れたのでしょう。気に入っているので直立して育てやすい特徴があるなら大切に育ててあげようと思っています。 ただ今回のご質問の場合野に生えて野生化している外来種の他に、「遊歩道で見た」のであれば近年意図的に植栽されたものが守られて殖えている可能性もあり、実は園芸品種の物で野草ではないのかも・・・。この類の様な周りの草の育ちを抑えておけば特に手のかからない種類だと訪れる人の目を楽しませる目的で花壇が無くても自然風に植えてわざと殖やすに任せている場合もあります。 近年植えられたまだ野生化していないものだとユウゼンギクやクジャクソウ(クジャクアスター)の園芸品種などがあって、それらを交配して作った品種も多く存在するので全体の姿の画像が無いと候補を出すのも難しいです。一重咲きのユウゼンギクに似ている様にも感じますがこの画像では花一輪の大きさが分かりませんし種類特有の花穂の形かの確認もできません・・・。 北海道で未知の植物をみかけたらまずは外来種を疑ってみると案外早く見つかったり、少なくとも近縁種が見つけられてそれをヒントに更に探すと国内自生種でも見つかり易いです。それほどに北海道は外来種が多く野生化しており明治に国が積極的に外国種の樹木や鑑賞植物を導入し、土地がふんだんにあり新しい植物を栽培できる北海道で試験栽培したり、輸入した穀物や家畜飼料に混ざって北海道に入り込んだ外国の植物が交通網で運ばれ100年かけて広まって、現在では全道各地で見られます。 近年日本で起きている各種ベリー類の栽培やハーブのブームで販売されるようになってきた種類も北海道ではすでにかなり昔から野生化していて野に生えていたりで(ブラックベリーやレッドカラント、チコリやムスクマローなど)別段珍しいものではなかったり、開拓期からの試験栽培の圃場があった札幌の某所敷地内では今でも日本ではほとんど流通していない植物や種類・品種が(移植に弱かったり運搬しにくいなどの事情がある様です)そこに限って野生化し大群生を成し開花期には見事に咲き誇っていたりもします。 北海道では特に、鉄道網による穀物や家畜飼料に混ざって貨車で運ばれ線路内に落ちた外国の穀物畑に生える雑草の種子の伝播が目立ち、北海道の田舎の国鉄の敷地内に特に外来植物が目立って多いです。かなり都市化した街でも以前国鉄の敷地だったのが売却され一度開発された後に事情から放置されるとコンクリートやアスファルトが傷み崩れ始めれば2メートル近くまで花茎が伸びるビロードモウズイカがどんどん生えだし、その存在から「昔はこんなに広く国鉄の敷地があったのか」と分かるほど。北海道各地の田舎では珍しくもなんともないタンポポやクレソン、山ワサビ(ホースラディッシュ)も元々は開拓期に招いたお雇い外国人などの食事の為にと導入された西洋野菜の切れ端が捨てられたものが根付いて野生化し全道各地へ広まりました。 「北海道ブルーリスト」と言う環境省の外来生物についてのサイトがあり、そこに外来生物のリストがあって科などからの検索ができます。簡単な導入経緯や分布図も詳しく出ていますのでこのサイトを「お気に入り」「ブックマーク」などへ入れておき、未見の植物を見かけたらまずはこのサイトで探してみると良いです。 国の機関の記録なので信用性が高く画像の記録が載っていればすぐに見つかり易く、同種までは無くても少なくとも近縁種が必ずありますから、それを手掛かりにすればかなり探し易くなりますよ。
お礼
ご丁寧に分かりやすく説明して頂きありがとうございます。 参考にさせて頂きます。