アメリカで流行した足の指の形でわかる性格判断のやつですよね。その頃くらいから、日本の靴屋でもそういった話題を取り入れだしたりしていましたね。
アメリカでは、エジプト、ギリシア、ローマ、ドイツ、ケルトだったかな? 日本に入ってくると、スクエア、エジプト、ギリシアの3つに大分類されていますね。ホントかウソか、比率としてはエジプト型が8割締めてるとは聞いたことありますね。エジプト型はつま先が丸いラウンドタイプ、ギリシャ型にはつま先部分が長いポインテッドタイプ、スクエア型にはつま先が広めのスクエアタイプの靴が良いとは聞いたことはあります。
ただ、皆さん指摘していますが、靴というのは、足の幅、甲の高さなどいろんなところのパラメータを考慮しなければならないので、指の形だけで靴のデザインは決めていません。
日本向けの靴の場合、日本の大手靴メーカーは日本人の足の形を実際に3Dスキャンして平均値を元に木型を決めていたりします。その他は、元となるサイズを測る場所(足長・太さ)をJISで決められているので、それにそった木型を作ったりします。
それ以外は自由にデザインしているので、例えば靴には必ず捨て寸と呼ばれる足先の空間があります。その捨て寸の部分のデザイン次第で、指先の形状に関係ないような感じにもできますので、エジプト型だけに合わせてデザインしているわけでもありません。こういう理由もあるので、上記で上げましたが、エジプト型が必ずラウンドタイプでしっくり来るかどうかってのは実際に試着しなければわかりません。
そもそもグローバル展開しているメーカーの靴の場合、アジア向けと一括りにした靴のデザインになっているはずですので、量販店にならんでいる靴で「日本人による日本人のための靴」みたいなコンセプトを謳っている靴は逆に少ないです。大手のナイキであってもそうです。アジア向けの木型を使って、中華人民共和国や最近ではベトナムで生産し日本や各種アジアへ輸出しています。なので、量販の靴が自分の足にピッタリ合うってことはなかなかないのですよね。