私の知っている範囲で言えば、確かに昔のニュースは明るい話題 「も」 あった、と言えるでしょう。
暗い話題、深刻な社会問題、遭難、事故、事件など、暗いニュースも当然ありました。 今と何ら変わりません。
その一方、明るい話題も多くニュース源として取り上げられた時代だったです。 自分としては、昭和30年~昭和40年代前半にかけて、そのようなニュースを多く見たような記憶があります。
たとえば、山間の農村に電気が来た、TVが見られるようになった。 前年は不作だったけど、今年は天候に恵まれ豊作の見込み。 楽しみな秋の奉納祭に向け、村人たちの準備が始まった ・・・ 等々。
一方、都市部では、東京オリンピックを控えて交通網が急ピッチで整備され、都民の生活もとても便利になった。 下水道が敷設され、衛生上の問題もなくなって、住民は大喜び。 先月、大型台風が通過して大きな被害を受けたが、普及作業も進み住民たちにも、やっと安堵感が芽生えてきた。 住宅公団が建設した団地に人気が沸騰し、競争率が数十倍になった ・・・ 等々。
今思えば、身近で具体的な明るい話題を取り上げる報道が多かったように思います。
これらのニュースは、昔は映画館やラジオのニュースでしたが、その後はTVニュースに変わっていきました。
ただ、今ではメディアの種類が膨大な数になり、上に挙げたような単純で明るい話題というのは、ニュースの材料にならないんでしょうねえ。 暗い話題、恐ろしい事件の方が視聴者の注目を浴び、営業上好ましい状態になっているように感じております。
そのため全体としては、日本が何となく暗く不安な国になったとのイメージを受けるのでしょうね。
たとえば先月、福井で甚大な水害がありましたが、今はその復興にみんな一生懸命になっており、一日一日、元の生活に戻りつつあるものと思いますが、今ではそのような話題はニュースとして取り上げられない時代だと考えます。
それと、昔は貧しさから豊かさへと大きな動きがあり、国民共通の認識・共通の価値観がありました。 そのため小さな喜びでも、共通の話題として歓迎された事が挙げられると思います。 だって、上に羅列したような明るい話題ななんて、今の感覚では小さな事でしょう?
昔はそんな単純は時代だったんです。 でも、みんな前向きだったですけどね。
お礼
ありがとうございます。 「明るいニュース」もあるのに伝えないでおいて「暗いニュースばかり」というのはないですよね。