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乾式クラッチにはグリスを塗るべき?
画像の乾式クラッチ車両に乗っています。 これまでは何も塗ってきませんでしたが、クラッチハブのスタッド(棒)にはグリスを塗る派と塗らない派の意見に分かれてました。 棒の部分には薄くでもグリスを塗った方が良いでしょうか? 試しにメンテルーブを塗ってみたら 滑りが良くなりすぎてジャダー現象が起きましたので、 すぐに拭き取りました。 よろしくお願い致します。
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乾式多板式のクラッチですね。 基本的には特別潤滑の必要はないかと思いますが、潤滑するのであればやはり流れ出す心配ないカッパーグリースや個体潤滑剤(2硫化モリブデンやグラファイトなど)をごく少量塗布するにとどめるべきでしょう。これも、恒久的な潤滑を目的とするのではなく、組み直しやプレートの交換の際の初期なじみを円滑にする目的にするためのものと考えるべきでしょう。それぞれのプレートがトルクを受ける部分にごく薄く塗布する程度でよいでしょう。 それから両プレートとも油脂が付いた状態での使用は想定されていないでしょうから、可能な限り脱脂剤などを使って油脂を取り除くことをお勧めします。特にフェーシングが張られている側は念入りにすることをお勧めします。摩擦係数が落ちて十分なトルクの伝達に問題を生じるだけでなく、摩擦熱によって油脂自体が変質しフェーシングを劣化させる可能性もあります。 クラッチのレリーズ機構の部分のカムなどに注脂する際も温度の上昇によって流れ出す可能性のない潤滑剤を選ぶ必要があります。 スプレー式の潤滑剤はとても便利ですし使用目的と場所を理解したうえで使えば、作業の効率化にもつながりますので決して否定するつもりはありませんが、便利さゆえに安易に使われる傾向が多いのは問題だと考えています。正しい目的で正しく使えばこの上なく便利なのですが、使用してはいけない場所も多くあるのです。使う前にこの部分の潤滑に要求される性能は如何なるものであるか、使おうとしている潤滑剤はその要件を満たしているかを確認することが大事であると思います。 長年、機械をいじり続けた爺さんなので説教がましくなってしまいましたが、この機械は何をする機械なのか、それには何が必要なのかを考える事が機械を作る事や正しく使う事の基本だと思いますので敢えて書かせていただきました。
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- sailor
- ベストアンサー率46% (1954/4186)
摩擦面には何もつけないのが基本ですが、ドリブン・ドライブプレートのハブなどとの摺動部にはグリース(カッパーグリースなどの温度が上昇しても流れださない物)を使うのはありでしょうね。メンテルーブのようなものを使うと摩擦面にも流れてしまうのでこれはダメでしょう。 そもそもメンテルーブのような潤滑剤は流動性が高く写真のようなクラッチに使用sること自体に問題があるでしょう。クラッチプレート自体が写っていないので想像ですが、クラッチの相手側がケーシングのアウターに刻まれたセレーションに勘合して動作するタイプだと思いますが、私ならその勘合部にごく薄くカッパーグリースを塗布して組付けます。
お礼
丁寧な解説ありがとうございます。 またsailorの意見も大変参考になります。
補足
クラッチプレートは、クラッチ板5枚、フリクションプレート4枚を 交互に入れるタイプになっています。 画像は下記の通りになります。http://sen110.up.seesaa.net/image/IMG_0831.JPG
- aokii
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乾式クラッチにはグリスを塗るべきではありません。
お礼
ありがとうございます。
お礼
説教がましいなんて、とんでもございません。 色々とありがとうございます。とても良く分かりました。