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終身保険の金利計算
郵便局から、60歳払込済定額型終身保険、というものの「割引額照会」という紙をもらいました。 それによると 100万円の場合 1956年生まれの妻では760365円 1956年生まれの私では858838円 が全額全納の場合の払込金額になっています。 この低金利の世の中に11年間とはいえ、妻の場合で24万円の金利が付くというのは意外に良いように思いました。 どういう計算をすればいいのか、さっぱりわかりませんが 760365円を12年後に100万円にする金利(1年複利?) ってどれぐらいなのでしょう?
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3%で計算したとき12年で1084098円です。 ちなみに1年複利の計算は「預金額×(1+年利)の預ける年数」で計算できます。 終身保険ですので、亡くなるまでの年数で計算すべきです。 49歳の方の平均余命は男性が31年、女性は36年です。 それで計算すると、760365円を0.8%で36年で1012980円です。
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- BarleyTea
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元郵政職員です。 郵便局の職員をはじめ、銀行や農協などの金融機関の行職員のみなさまも、フリーランスのファイナンシャルプランナーのみなさまも口をすっぱくして説明するのですが、預貯金と保険は似ているようで異なる金融商品です。 基本的に終身保険というのは、被保険者がお亡くなりにならないと保険金が下りません。ですので、ご自身でお使いになる予定のお金を貯蓄目的で保険契約するのでしたら終身保険には契約しないのが一般的です。預貯金の商品か、保険でしたら養老保険にする、あるいは終身保険の被保険者をご自身以外の方に設定するなどしないと、ご自身ではお使いになれません。(終身保険の被保険者をご自身以外の方に設定した場合は、被保険者の方がお亡くなりにならないと保険金は下りてきません。) ただし、郵便局の終身保険で「おたのしみ型」という商品でしたら、生存一時金という名前で保険金の 80%を4回に分けてご自身がお受け取りになれます。お受け取りのタイミングは、保険料の払い込み期間が満了したときが1回目、あとは5年ごとに1回ずつになります。ご質問の例でしたら、60歳(満年齢ではありません。)のときに 20万円、65歳のときに 20万円、70歳のときに 20万円、75歳のときに 20万円の合計 80万円です。この生存一時金を含める終身保険は、郵便局だけではなく、農協さんや生命保険会社もお取り扱いしています。ご自身で受け取れる生存一時金の割合や金額は商品によって異なりますので、必ずご確認ください。 上の理由から生存一時金のない終身保険の金利の計算(というのはあまり正しい表現ではありませんが)は、No.1のpooh0206さんのおっしゃる通り、亡くなるまでの期間を基に計算すべきでしょう。 60歳の時点で解約することについてですが、特別な理由がない限りこれは避けるべきです。60歳の時点に限らず解約はいつでも出来ますが、解約する時期によっては払い込んだ保険料が全額戻らないことがあります。 預貯金の場合は、預けた金額が全部自分の為に運用されます。対して保険の場合は、お支払いいただく保険料のうち、一部が運用に回され、残りは他の保険契約(他の人の保険金支払いなど)の為に使われます。ここが預貯金と保険との最大の違いです。 解約したときに戻ってくるお金を解約返戻金(かいやくへんれいきん)と呼びますが、たとえば月払いの保険料が 8000円になる保険金 100万円の 10年普通養老保険に契約された場合、解約返戻金はこのようになります。(左が払い込んだ保険料の総額、右が解約返戻金です。) 1年目 96000円 58000円 2年目 192000円 100000円 3年目 288000円 187000円 4年目 384000円 270000円 5年目 480000円 360000円 6年目 576000円 460000円 7年目 672000円 571000円 8年目 768000円 690000円 9年目 864000円 820000円 10年目 960000円 1000000円(満期保険金) ※ これは解約返戻金の特徴をご説明するために、あくまでも参考として書きました。ご契約になっている保険の解約返戻金の細かい計算は、ご契約になっている郵便局や保険会社等の窓口でお問い合わせください。 これはかなり大雑把な例ですが、保険料全期前納以外の保険の場合は預貯金とは異なり、中途解約すると払い込んだ保険料が全額返ってくることはほとんどないと思っていただいたほうが良いと思います。さらに場合によっては解約返戻金が0ということもあります。また、解約返戻金のほかに配当金がつきますが、こちらもほとんど無いと思っていただいたほうが良いと思います。 また、全期前納(保険料払込済み)の保険料が 80万円になる保険金 100万円の 10年普通養老保険に契約された場合、解約返戻金はこのようになります。 1年目 65万円 2年目 60万円 3年目 65万円 4年目 70万円 5年目 75万円 6年目 80万円 7年目 85万円 8年目 90万円 9年目 95万円 10年目 100万円(満期保険金) ※ これは解約返戻金の特徴をご説明するために、あくまでも参考として書きました。ご契約になっている保険の解約返戻金の細かい計算は、ご契約になっている郵便局や保険会社等の窓口でお問い合わせください。 これもかなり大雑把な例ですが、解約する時期によっては、払い込んだ保険料が全額返ってこないことがあります。また、解約返戻金のほかに配当金がつきますが、こちらもほとんど無いと思っていただいたほうが良いと思います。 養老保険を例にご説明しましたが、終身保険も基本的には同じです。このため、解約する時期によっては解約返戻金が 760365円を下回る可能性が出てきます。 預貯金の場合は、元本が保証されていれば途中で解約しても 760365円は戻ってきます。(ただし、手数料等で若干下回ることはあります。) ですが、保険の場合は途中で解約すると 760365円を大幅に下回る可能性が出てきます。先ほども書きましたが、これが預貯金と保険との大きな違いです。 また、預貯金と保険との大きな違いのもう一つに税金の計算方法があります。 保険の場合、被保険者、満期保険金受取人、死亡保険金受取人が保険契約者に対してどのような続柄になるかで課せられる税金の種類が変わってきます。終身保険ですとこのようになります。 保険契約者と被保険者が同一の方で、死亡保険金の受取人が妻や子などの相続人 = 相続税 保険契約者と死亡保険金受取人が同一の方で、被保険者が妻や子 = 所得税の一時所得 保険契約者、被保険者、死亡保険金受取人がそれぞれ別の方 = 贈与税 また、養老保険ですとこのようになります。 保険契約者と満期保険金受取人が同一の方 = 所得税の一時所得 保険契約者と満期保険金受取人が別の方 = 贈与税 このように、税金の計算方法が預貯金とは全く異なります。また、一部の保険を除いて基本的には自分で確定申告を行わなければなりませんので、慣れていないと多少面倒になるかと思います。 なお、他の方の回答の中で「税金が2割」とコメントされていますが、これは全くの誤りです。 預貯金と保険との違いについて、長々とご説明してしまい大変失礼致しました。他にも、被保険者が健康であること、被保険者がご自分ではないときは被保険者の同意が必要であることなど、預貯金にはない制約が多くあります。また、良い点として万が一入院されて入院保険金等をお受け取りになっても、死亡保険金や満期保険金は契約金額の全額が下りてきます。100万円の保険ですので、入院保険金は1日最大 1500円です。1日 1500円のご契約で、もし 30日入院されれば約 4万円をお受け取りになれます。大きな手術をされれば最大で 6万円の手術保険金をお受け取りになれます。合計約 10万円です。これだけお受け取りになっても、満期保険金や死亡保険金には一切影響はありません。ですので、この場合は結果的に約 110万円をお受け取りになる計算です。これは保険本来のあるべき姿であって、預貯金ではあり得ないものです。これから大きな病気などにかかりやすい年代をお迎えになります。もし万が一何かあったときのことを考えると、それまでの蓄えを取り崩さなければならない預貯金ではなく、お守りとして保険にご加入されるのも良い金融商品の選び方だと思います。 ただ、基本的に保険は、途中で解約すると大きな損になると思っていただいた方が良いと思います。ですので、貯蓄目的で保険商品を選択肢に入れるとき、途中で解約する可能性がある場合には保険商品を選択の対象から外すべきとアドバイスします。 ※ ご説明した金額等はあくまでもご参考としてご覧下さい。入院保険料などはご加入2年未満の時には減額されるなど、保険についてはお気を付けいただきたい点がいくつかあります。ご契約前でしたら窓口でお尋ねになるか、ご契約後でしたら窓口に加えてご契約時にお渡しする「契約者のしおり」をお読みください。
お礼
昔は積み立ての傷害保険、火災保険でも少なくとも払った額だけは満期時に返ってきていました。一時払い養老保険は金融商品として考えるケースもありましたね。もちろん、そんな時代なら預貯金でもそれなりの金利が付いていた時代と言うことなんでしょうけど。学生の時の定期は8%だったのをよく覚えています。 自営業をしていると郵便局に限らず保険会社はよく来ます。どれもこれも同じに見えるし良いことしか言わないので結局様子見ばかりでしたが、退職金もない職業ですので自衛のために何か、と思いつつ年令を重ねています。自分のことですのでもっと勉強しないとダメですね。 詳しい説明をありがとうございました。
- m1tk
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そうですね・・・。しかし、今現在日本の景気は昔と比べたら徐々に回復傾向にあるといわれております。そのため、貯金の金利が上がってきている金融機関もありますよ。
- m1tk
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さきほどは、すみません。勘違いしていました。年利2.8%で運用した場合、10年後には100万円になると思います。しかし税金が2割かかりますからそれを考えると3.5%以上で目標を達成することが出来ます。 これで、よろしいでしょうか?また何かご不明な点がございましたらお気軽にご質問下さい。
お礼
もらった紙切れの、760365円という所と、60歳払込、100万円、という所の表面だけ見て60歳に100万円もらえると勘違いしていたのです。昔は一時払い養老保険で10年目に結構な額をもらえる保険がありましたよね。そのつもりでした。 これだけ低金利なのに保険が付いて10年で3%で回るわけ無いですね。
- m1tk
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では、お答えします。計算の方法でよろしかったでしょうか? まず、複利計算とは一年複利の場合、一年ごとに利子がつきます。2年目以降は、(元本+今までについた利息)×金利で計算できます。分からなければ、また質問してください。お答えしますので。
お礼
あ、私、完全に勘違いしていました。終身保険というのは死んで初めてもらえる保険、でしたか。 60歳で死ねば、結果論としてめでたく3%の預金でした、ということですね。それで♂♀の掛け金もあれだけ違うのですね。 ということは60歳の時点で解約(郵便局でもそう呼ぶのかどうか知りませんが)できるのかどうかとその金額を調べなければ預金との単純な比較は出来ない、ということですか。 さっそくの回答と補足、ありがとうございました。