回答者No.4です。
回答に対するお礼をいただき、誠にありがとうございます。
おっしゃるとおり、元金 50万円に利子およそ 7万8500円をプラスした元利金およそ 57万8500円が、満期日の当日から通常貯金に移行します。(昨日の回答で「満期になった翌日から」とお答えしましたが、正しくは「満期日の当日から」でした。大変失礼致しました。)
回答に対する補足のご質問へのお答えです。
「単利」というのは、金利の計算をする度に利子だけを別にするという金融商品です。利子だけを支払われたり、利子だけを普通預金や通常貯金へ自動的に振り替えられたり、満期時まで据え置かれたりと、金融機関や金融商品ごとに扱いが異なります。
「複利」というのは、金利の計算をする度に利子を元金に組み入れるという金融商品です。
たとえば、預貯金したときの金利が 1.8%の 10年定期預貯金に50万円を預貯金した場合、利子の計算はこのようになります。
【1年単利】
1年目 500000×0.018=9000(円)
2年目 500000×0.018=9000
3年目 500000×0.018=9000
4年目 500000×0.018=9000
5年目 500000×0.018=9000
6年目 500000×0.018=9000
7年目 500000×0.018=9000
8年目 500000×0.018=9000
9年目 500000×0.018=9000
10年目 500000×0.018=9000
10年間の合計利子 90000- 15%= 13500円(国税)
10年間の合計利子 90000- 5%= 4500円(地方税)
10年間の合計利子 90000-国税地方税 18000= 72000円(受取利子)
【1年複利】
1年目 500000×0.018=9000(円)
2年目 509000×0.018=9162
3年目 518162×0.018=9326
4年目 527488×0.018=9494
5年目 536983×0.018=9665
6年目 546649×0.018=9839
7年目 556489×0.018=10016
8年目 566505×0.018=10197
9年目 576703×0.018=10380
10年目 587083×0.018=10567
10年間の合計利子 97651- 15%= 14647円(国税)
10年間の合計利子 97651- 5%= 4882円(地方税)
10年間の合計利子 97651-国税地方税 19529= 78122円(受取利子)
このように、複利の場合は単利と違い、計算する度に利子が利子を呼ぶ形になるため、受け取る利子の金額が大きく異なります。
さらに複利計算の場合、1年複利か半年複利かで受け取る利子の金額が微妙に異なります。1年複利の計算は先ほどの通りですが、半年複利の計算方法はこのようになります。
【半年複利】
6ヶ月目 500000×0.009=4500(円)
12ヶ月目 509040×0.009=4540
18ヶ月目 513621×0.009=4581
24ヶ月目 518244×0.009=4622
30ヶ月目 522908×0.009=4664
36ヶ月目 527614×0.009=4706
42ヶ月目 532363×0.009=4748
48ヶ月目 537154×0.009=4791
54ヶ月目 541989×0.009=4834
60ヶ月目 546866×0.009=4877
66ヶ月目 551788×0.009=4921
72ヶ月目 556754×0.009=4966
78ヶ月目 561765×0.009=5010
84ヶ月目 566821×0.009=5055
90ヶ月目 571922×0.009=5101
96ヶ月目 577070×0.009=5147
102ヶ月目 582263×0.009=5193
108ヶ月目 587504×0.009=5240
114ヶ月目 592791×0.009=5287
120ヶ月目 598126×0.009=5335
10年間の合計利子 98126- 15%= 14718円(国税)
10年間の合計利子 98126- 5%= 4906円(地方税)
10年間の合計利子 98126-国税地方税 19624= 78502円(受取利子)
このように、本当にわずかですが、1年複利よりも半年複利の方が有利になります。
ご参考までに、今の金利(3年以上 0.06%)で定額貯金に貯金されますと、税引き後でこのようになります。
50万円でしたら 50万2407円(受け取り利子2407円)
57万8000円でしたら 58万1477円(受け取り利子 2783円)
また、4月1日から計算するとして、その上で今の金利(0.005%)が 10年続いたとした場合、通常貯金のままにしておきますと、税引き後でこのようになります。
50万円でしたら 50万0200円(受け取り利子200円)
57万8502円でしたら 57万8733円(受け取り利子 231円)
このように、もし半年以上お使いにならないお金でしたら、とりあえずもう一度定額貯金に預けかえる方が良いと思います。
また、よくお聞きするご質問で、3年未満の期間分の利子はそれぞれの期間でそれぞれの金利(たとえば、現在の金利で6ヶ月以上1年未満なら 0.02%)が適用されるのではないですかというご質問があるのですが、郵便局の定額貯金ではお引き出しになった時点での金利を全ての期間に適用します。ですので、例えば今日貯金されて1年3ヶ月でお引き出しになった場合は 0.03%、2年ちょうどでお引き出しになった場合は 0.04%の金利が全ての期間で適用されます。
※ 計算を分かりやすくするために、小数点以下を全て切り捨ててあります。このため、計算結果が若干異なりますのでご了承ください。
※ 計算を分かりやすくするために、期間を 10年にさせていただきました。郵便局の定期貯金は最長で4年間です。
※ 計算の結果は全て概算です。将来お受け取りになる金額は変わる可能性がありますので、あくまで参考としてごらんください。
長文で大変失礼致しました。画面ではかなり見づらいと思いますので、よろしければプリンタで印刷になってご覧くださいませ。
お礼
うわ~!すごいです!! 細かく説明して下さって本当に有難うございました。 単利や複利の内容がよくわかりました。 結構差がついてしまうのですね。 半年以上使う予定はありませんので、早速定額貯金続行 の手続きをしたいと思います(^^)