ノートPCを使っている←一台しか使っていないとは言っていない
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2018087952SC000/?spg=P200800015600000
この番組だと思いますが、NHKオンデマンドでは今も見られるっぽいです。
ざっと見た感じだと、MacBook某が目立つ感じですが
画面に見られるように、多数の情報を
視覚化して、傾向や動向を分析するような場合に
より多くの情報を表示できることは利点で
フルHDよりも高画素の液晶を搭載したノートPCは
外出先で作業をするのであれば、有効な道具になります。
そういう専門職で活躍している人が、そんな金に困っているわけもないので
"ふつうのノートPC"と思うべきではなくて、どちらかというと
ノートPCとしては、かなり高価なものを、必要に応じて使います。
安いノートPCは1366x768の低画素画面を未だ使っていますが
MacBook Pro(15インチ)だと、2880x1800の高画素画面が標準となっています。
価格も30万円くらいになりますから
5,6万円で売られている安いノートPCと同等とは考えられません。
中の部品がすごいというよりも
中の部品のグレードが高いというもので、ただし、特殊という意味ではなく
単に、金を出せば普通に変える高グレード品や高性能品と言えます。
実際、ハイエンドのMacBook Proを見ても、それがすごいかといえば
処理性能的には、デスクトップPCのハイエンドとは比較になりません。
主に、電池駆動のための省電力性や発熱対策の問題などが
ノートPCの性能を大きく制限しています。
ですから、同等の科学技術と費用で構成する限り
ノートPCの性能は、デスクトップPCよりすごいものにはなりません。
数年前のデスクトップPCより処理性能は劣ったりするのです。
液晶も、超高密度の液晶の採用はノートPCやスマフォが先行しましたが
デスクトップPCでは、二枚や三枚の液晶モニターを併用することも
決して珍しいものではありません。
ですから、2880x1800の高画素液晶よりも
うちの、中古激安液晶三枚構成のほうが、少し多くの情報を表示できますし
文字の判読性を合わせて考えれば、超高密度の液晶も
物理的に面積が広い、デスクトップPCの複数モニター構成に及びません。
ですから、番組中でもデュアルモニター構成のPCを使っている人が映っていますし
ノートPCを使っている人が、それ一台しか持っていないだなんて考え方はできません。
二台持っていれば、一台しか触らなくても、遠隔操作で
別のPCで、大量の処理を並行して実行することもできますし
プログラム技術や、コンピューター技術を深く習得するほど
そういった作業を効率よく行なうことができます。
こういった事例で、文字しか表示されていない画面がよく見られるのも
突き詰めれば、文字や言葉での処理が
最小限のアクションで、多くの処理や指示をすみやかに行えるからです。
良い指導者が、言葉だけで多くの人を動かし活かし
大きな事業を達成するのと同じようなものです。
大きな板書や見取り図は、情報を共有したり
わかりにくい情報を整理し理解しやすくする助けになりますが
わかっていることや、頭の中で処理できることなら
必ずしも画面に表示する必要はありませんし
マウスを振り回すまでもなく、指先を1,2秒動かすだけで済んだりします。
ですから、それぞれの用途に使い分ければ
画面が狭くても普通にできることがあるでしょうし
別のPCを操作するハブとしてのPCであれば
それ自身が、特別高性能である必然性もありません。
ただ、シンプルであることを好む性質から
一台のノートPCしか使わないというスタイルもあるでしょうし…
そのへんは、職人気質のこだわりもあって
人それぞれなんじゃないかと思います。
MacBookが目立つのは、Apple社が外観にこだわって
メディア露出時のアピール性を高めてきたのが一因です。
一目で、メーカーがわかるパソコンはApple製品以外にはあまりありません。
実用上は、何の利点も無いところに金をかけてきた成果です。
ただ、それだけでなく、インターネット技術の基礎を担ってきたUNIXが
現在のmacOSの基礎となっているという事情があります。
もともと、UNIXは無料配布ではじまったOSでしたから
Apple社を追放されたJobsが、UNIXの技術でNeXTを起業し
のちに、Apple社に呼び戻され、Macの本格的なUNIX化がはじまりました。
その成果は、Macの信頼性を高めると共に
多くのUNIX使いの指示を得たわけです。
今も、UNIXやUnix系OSがインターネットサーバーとして広く使われていますし
普通に、インターネットの管理や情報分析などでも
UNIXやUNIX由来のソフトウェア群が広く使われています。
Windowsでも、できないわけでは無いとしても
WindowsはUNIXでは無く、macOSはUNIXの一種
この違いは、UNIXに習熟した人ほど大きな利点になります。
今も大学には高度なUNIX使いがいて
そこで師事した若手UNIX使いも育ってきています。
ただ、現在ではFreeBSDもありますし、UNIXを模倣したLinux系OSもあり
必ずしも、Macを買わなければ、UNIX的な使い方ができないわけでもありません。
それでも、メーカーがLinux入りPCを盛んに売り出してくれない現状では
Macのほうが、保証付きのUNIX環境として有利なのは確かです。
あとは、Macゆえの割高な部分を、気にしないだけの経済力があるかどうかで
残念ながらMacのシェア拡大は、この数年停滞している感があります。
お礼
色々ご指摘ありがとうございます。 すごく勉強になりました。