そら、なんでもそうですが、距離が長くなるほど、真ん中にいろいろ挟むほど弊害は多くなってきますよ。
有線でも仕様上100m超えて通信できる作りにはなっていないので、それを越えると情報伝達が悪くなっていきます。また、気温が高くなるとケーブルの抵抗値も増えるので、そのところも注意が必要です。(まあ、ごく一般家庭で100m取り回すなんてのはないでしょうが・・・)
無線の場合は顕著ですね。一般家庭向けの無線機は、アンテナが送受信できる規格のスレスレしか採用されていないのが殆どなので、例えば中継機がIEEE 802.11acで最大理論値が1733Mbpsとかうたっている製品でも、親機と子機に帯域割り振られるので、単純に計算して865Mbpsくらいしかでなかったりします。(子機が増えるとどんどん落ちていきます)ですので、商品の中には、親機とは11acで子機とは11nでというふうに帯域を分けることで、足かせにならないようにしている製品もありますね。
>親機に接続する他のデバイスに影響は出ますか?
とのことですが、他に親機と接続している機器が通信している時間と、PCが接続して通信している時間がバッティングすれば、帯域がそれぞれに割り振られているので転送速度は遅くなっていきます。これは、お昼時にモバイル回線のデータ通信が遅くなるという話を聞いたことがあると思いますが、それが無線LANでも起こるという話です。
>また、pingは明らかに落ちたりするのでしょうか。
通信距離や障害物の有無により著しく減退はしますね。親機と有線でpingが4msだったとすると、それを無線にしたり中継機を挟むと10msや20msとなったりはします。「どれくらいか?」との具体的な事を知りたい場合は、こればかりは環境によって左右されるので、「実際にやってみないとわからない」という話になります。ケータイの電波塔でも公共無線LANでもそうですが、設置する時にそういった調査をして設置場所を決めたりするほど、プロでも実地見聞が必要な内容となっています。
有線のメリットは、家庭内で障害が起こった時に比較的対処しやすい事ですね。逆にデメリットはケーブルを取り回すのに難儀することでしょうか。昔は、ケーブルの1mあたりの単価が高かった時代もあったので、ケーブルよりかは無線のほうが安く済むという事もありました。今では、ケーブル単価も下がったので、どちらかというと安く施工できる可能性が高いです。
無線のメリットは、親機も子機も設置場所が自由である事ですね。逆にデメリットは、親機と子機の距離や障害物の有無によって、転送速度が上下しやすい不安定な機器であり、障害が起こった時に対応が面倒くさい(ルーター、親機、子機、中継機、LANハブとそれぞれの障害を調査し無くてはならない。有線の場合はルーター、LANハブ、LANケーブルくらいですむし調査時間も短い)ということでしょう。また、無線機とは、OSがありCPUで計算している言わば通信専用PCです。価格に違いがあるのは、その処理性能の有無だったりします。ですので、選ぶ機器によっては満足な結果が出ない事もあります。その所も注意が必要ですね。
有線を取り回しできない家屋であるならば、無線しか選択肢はありません。基本的には有線の方が通信の管理というのはしやすいですので、どちらかというと有線接続の方をオススメはします。