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ステンレスの帯磁性について
- マルテンサイト系ステンレスのSU410とSU420J2をマグネットチャックに吸着させると、SU420J2の方が磁力が残ってしまいます。
- SU420J2はSU410と比べて磁力をより強く保持する性質があります。
- ステンレスの帯磁性は組織や化学組成によって異なり、SU420J2はマルテンサイト組織を持つため磁性が強くなっています。
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規格上クロム量は交叉しており、違うのはカーボン量の多寡です。 http://www.jsndi.jp/qualification/pdf/60-10ndtflash.pdf 炭素鋼の磁気特性は,化学成分(炭素含有量),熱処理 状態,加工度などによって変化する。炭素量が多くなる ほど,焼入れしやすいほど,冷間での加工度が大きいほ ど,最大透磁率は低くなり,飽和磁束密度に達するまで に必要な磁界の強さは大きくなるとともに,保磁力も大 きくなる。一般に硬さが硬いものほど,この傾向を示す。 http://www.kobelco.co.jp/technology-review/pdf/59_1/059-062.pdf 図5 保磁力と断面硬さの関係 S10C~S20Cあたりのデータ 磁気特性は比透磁率と飽和磁束密度という値が必要ながら、変圧器用の珪素鋼板や非磁性を求めるSUS304系など、その用途以外の一般鋼のデータは必要性薄いから殆ど流通してないようです。 なので磁力が残る能力を示す保磁力もデータでは判らないが、実際に体験する事実は上記のように説明がつきます。 SUS410、SUS420J2 は何れも焼入出来る材料でナマより保磁力が強くなるのは、縫い針を焼入れする学生実験でも判るが、これも数値は出てきません。 『マルテンサイト系ステンレス 磁性』 で検索しろ? それをやるなら、フェライト系ステンレスの方がまだ理解しやすい。それにオーステナイト系 SUS304 が何故磁石に付かないか知ることも必要。 マルテンサイト系ステンレスは焼入してこそ硬いマルテンサイト組織になるが、ナマは硬さも磁力もファライト系ステンレスとさほど変わらない。 焼入れで磁石を作ったのは大正時代のKS鋼。強くなるとはいえ今の安いフェライト磁石やネオジウム磁石には到底及ばない。
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他の回答者さんの内容とダブりますが、URLの中から該当する内容を確認ください。 そして、その中の用語から、また確認して、貴殿にあった内容を確認ください。 大きな図書館や書店での書籍を確認してもよいと考えます。(アナログ的ですがGoodですよ)
お礼
回答ありがとうございます。 参考にさせて頂きます
磁性の違いは材料組成と結晶組織に起因すると思われます。下記参照くださ い。提示の内容はCrの含有量の差異が大きいと思われます。 (組成) SUS410 http://www.nose-sus.co.jp/material/pop/maruten/410.html SUS420J2 http://www.nose-sus.co.jp/material/pop/maruten/420j2.html (磁性について) http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/Lecture/ferromagnet.htm
お礼
回答ありがとうございます。 私もCrの含有量に起因すると思われるのですが 具体的に410の場合どれだけ残留磁気が残り420J2の場合どれだけか 比較されたデータがあれば嬉しいのですが、 都合のいいデータありませんよね?
お礼
回答ありがとうございました。 硬度が上がるほど保持力高くなるのですね。 だいぶ解ってきました。