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クロムめっきのピット、ピンホールの発生原因は?
- クロムめっきのピットやピンホールの発生原因にはいくつかの要素が考えられます。まず、表面の汚染物や酸化皮膜などの不純物が原因となることがあります。また、めっきバスの温度や液中の添加物の濃度不足、めっき時間の過長なども原因となります。さらに、めっきバスの撹拌不足やめっきバス内での気泡の発生、電流密度の偏りなどもピットやピンホールの発生を招くことがあります。
- クロムめっきのピットやピンホールの発生原因には、素材の不均一性も関与していることがあります。つまり、めっきする前の基材表面の状態によってもピットやピンホールが生じやすくなるのです。また、めっきバス内の温度やPHなどの条件も影響を与えるため、これらの管理が重要です。
- クロムめっきのピットやピンホールの発生原因をまとめると、次のようになります。汚染物や酸化皮膜などの不純物、めっきバスの温度や液中の添加物の不足、めっき時間の過長、めっきバスの撹拌不足や気泡の発生、電流密度の偏り、素材の不均一性、めっきバス内の条件などが挙げられます。これらの要素の管理が重要であり、適切な対策を行うことでピットやピンホールの発生を抑えることができます。
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耐熱鋼のシャフトにクロムメッキをしていますが、ピホールの断面を観察すると素材に半円形の穴が開いておりそこを基点にすり鉢状のピンホールになっています(穴径1μm程度)。穴の中にもメッキがついているのでその分周りよりメッキが凹んでしまいだんだんピンホールが拡大しているようです。 素材をアノードエッチングしたものには黒い腐食点がみられ、小さなさびが原因のようです。 バフ研磨で対応していますが、1~2μm位エッチングしてもピンホールにならないようです。 ご質問の件ですが、 ?ピンホールが発生したロットの未加工品を確認するとたいてい腐食点がみられますが、腐食点があれば必ずピンホールになるわけでもないようです。 ?麻より切れの良いものと酸化クロムを使用しています。(品名はご容赦ください) ?逆電の事です。 当社の設備では、わずかな時間なら問題ないようです。 事前に必ずピンホールになると確認できないのがつらいところです。
私の場合はハードクロムですが、 過去の経験では、磨いて一見きれいでも、表面にわずかな巣があるとダメでした。磨くと逆に巣が埋まって発見できなくなってしまい、それがクロムめっきで目立つようになるようです。 私の場合は一品物でしたので、作り直しました。素材メーカーには一応クレームつけました。 一度落として肉盛してから再チャレンジしても難しいようで、検査ではねるしかないようです。
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ご回答ありがとうございます。 私もハードクロムです。 結局、その対策はどうされたのですか?
1番大切なことは メッキそのものではなく 下地の良し悪しと思います。 下地の素地に孔があったり 溶接のスパッターがついてたり 不連続部分があるものは要注意と思います。 肉眼による確認も作業場所を 明るくしたり異物の付着がないような 環境も必要になります。 確か、ピンホールテストという機器もありますよ
補足
早速のご回答ありがとうございます。 めっきの下地が原因であることも、これまで何回か経験して参りました。 その度に思うのですが、どの程度の磨き状態(例;#400ペーパー磨き)で 下地の確認をすれば良いのだろうと。 また、皮膜に影響を及ぼす下地の孔のサイズはどれくらいなのか? その辺が定量化できていないのが現状なのですが、何か定量的な知見はお持ちでしょうか? 残念ながら、弊社では作業者個人の目に頼っているのが現状です。
補足
ご回答ありがとうございます。 穴径1μm程度でもピンホールになるんですね。また、その穴の中にもめっきがついていることに驚きです。 以下の3点について教えてください。 ?アノードエッチングして発生する黒い腐食点があるまま、めっきするとどうなるのか? ?バフ研磨は麻布/酸化クロムでも使用されているのですか? ?アノードエッチングとは、クロムめっき浴中での逆電解のことですよね?この処理後、表面状態を確認して(空気中にさらして)も次のめっきに影響は及ぼさないのですか?