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ホコリ・ピンホール問題を解消するための塗装技術
- エレクトロニクスメーカーからの依頼で精密板金・プレス部品の加工を行っているが、塗装時にホコリやピンホールのトラブルが発生している。
- 顧客の要求が厳しく、小さなホコリやピンホールでも許されない状況。
- しかし、400台近くの量産部品を一発でホコリやピンホールなどなく塗装する技術は存在するのか?
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ピンホールの発生は ?塗膜の膜厚が厚すぎる ?塗料中に含まれる溶剤の含有量と揮発速度の関係 ?乾燥温度が一気に高温でされている 以上のような事が先ず推測され、非常に微妙な条件によって起こりうるものです. 私の経験では膜厚が厚くなりすぎている部位に集中して発生することが多く思いますが,その様な部位は塗料中の溶剤が揮発して ガス化し塗装表面へ抜けようとしても、膜厚が厚いことと,塗膜の硬化 が始まっているため,ガス抜けの跡が1ミリ程度のピンホールとして残ってしまうのです.塗装の膜厚は製品のエッジ部が厚くなりがちですので、もし発生部がそのような部位でしたら塗装時の膜厚を再度見直す事が必要と思われます. また、不具合の個所が5ミリ程度の凹上になっているのでしたら、それは塗料のハジキですので、塗装前の表面の清掃をより丹念におこない不純物の付着を完全に除去する事です. 塗装条件により表面にクリアー塗装をしている場合は、ベース塗装を少しドライからウエットにしてやるとハジキの場合は発生確率は少なくなると思います. ほこりの件ですが,他の方の回答にあるクリーンなエアーやバランスも必要と思いますが、塗装室の湿度が低すぎる事はないでしょうか. 室内に入る人の防塵対策(防塵着)の着用やエアーブローの実施。 塗装室の壁や塗装装置を使用している場合カバーを必要無い部位にかぶせ、クリアー塗料のようなものを吹き付けておくと粘性が出て、ほこりやゴミを取ってくれると思います. 塗装のゴミ、防塵対策は本当に根気の要る仕事ですね.
当社はスチール家具メーカーで、ロボット塗装ラインで水洗ブース、静電を使っています。 参考になりますかどうですか、経験談をチョイト。 1.ピンホールの一例 塗装ラインのフロアーで、樹脂パーツを組んでいたため、離型剤のシリコンが浮遊し、ピンホールが発生し、成型メーカーに離型剤の変更を依頼したことがあります。女性の化粧でピンホールが出来ます。ご注意下さい。原因調査に苦労しました。 2.ごみ、ほこり チェーンラインでは、ハンガーの上の部分から塗料カスやごみが落ちるという欠陥があります。一次ハンガーに「ひさし」を取り付けることはかなり有効です。また、塗装ブース内の空気の対流に十分な配慮が必要です。プラス圧にして、クリーンな外気を取り入れ、ワーク前面風速を測定するなどブースの環境を確認することがまず必要です。また工場で一番明るい場所にしてみて下さい。 とにかく塗装はデリケートなものとして現場を再考してみてください。 大企業も中小企業も関係なく、現場は正直なものです。
大変難しい問題です。コストアップが許されるのであれば、 クリーンルームを持っている塗装やさんに御願いするのが 一番手っ取り早いでしょう。しかしながら、コストアップは、絶対に認めない、工程、工数のアップも認めないでしょう。そこで一番問題個所は? と考えますと洗浄工程の液の管理が、出来ていますか、汚い洗浄液で 洗浄、乾燥しますと良くこのような事が、起きましたので洗浄やさんと 話し合ってみて下さい。
- 参考URL:
- www.furuichi-tec.co.jp
KGt杉山と申します。 素材に静電気が原因でほこりが付着することが原因ではないでしょうか 塗装前に洗浄しトリートメントをしてゴミを除去し静電気によるほこりの付着を防ぐ方法があります。 当社の取引先で使って成果があるようです。 水溶性洗浄なので環境問題もありません
当社は岩手県でマグネシウム素材に焼付け塗装を行っております。御社の製品での「ホコリ」「ピンホール」不良に対する外観基準、又塗装設備がどの程度のものか良く分かりませんが、当社の製品の場合ですと「ホコリ(糸ゴミ)」に対しては幅0.2mm以下、丸状の「ブツ」不良はφ0.3以下の基準となって居ります。又塗装はロボット塗装と手塗りで行って降ります。 この基準の中で当社の出荷数量は2000枚/Dayです。 塗装業にとって塗装面に付着する不良と言うのは殆ど永遠のテーマです。量産の中でコストを押さえて良品を作り出すには当然の事ながら良品率を上げて工程内でリワークするものをいかに押さえるかがテーマですが、その中で当社で行った幾つかの事例をお教え致します。 1・塗装物の帯電除去。 これは塗装物が帯電すると空気中に浮遊しているゴミを呼び、付着 させてしまいます。この対策として塗装ブース内に水撒きをして湿度 を上げる・除電装置を付ける・等の対策があります。又、設備が帯 電しそこに付着したものが何らかの理由で浮遊を始めると言う事も ありますのでこれの対策として市販の女性が使用する静電気防止剤 「エレガード」を散布し、静電気を除去すると言う方法もあります 2・塗装ブース周辺のゴミ要因の徹底的撤廃。 塗装ブース周辺に「ダンボール」「ウエス」等特に「毛ゴミ」不良の要因と 成るものが有るとすれば、これらをブース近辺から全て撤去すると言 う方法です。ブース周辺にあるものでも以外とブース内に入り込む場合 があります。これはブース内で吸引している時に「引き込む」事が考 えられます。 3・塗装開始前のエアーブロー。 これは重要で塗装ブースに投入される前(クリーンブースの場合)、塗装 を直前にエアーブローを行い、塗装前の製品に付着しているゴミを飛散 させる方法があります。これは結構有効です。 以上諸々対策が有りますがスペースの関係でこれはほんの一例です。実際には設備・塗装環境等を見ないと確実なお答えは出来ないと思いますし、一般的な回答です。 もし参考に成る項目があれば幸いです。
名古屋で金属焼付塗装を行っています。 弊社も、仕事のメインは高品質、難易度の高い製品を メインとしていますが、やはり最終的にはホコリ、ゴミでしょうね 艶ありの塗装でしたら、塗装後コンパウンドで修正ができますが。 一般工業製品では、艶消しが殆どですし、弊社ではクリーンルーム で少量多品種の製品を塗装していますが、どんな設備を立派にしても、ホコリ、ゴミはつきますね、やはり不良の確率を下げるには 環境(要求品質の厳しい塗装を毎日行っている、作業者が見る目を 持っている)コスト(100パーセント良品は無理)の条件を整えることが、重要です。弊社の客先でも針で突いたような小さなピンホールまで見つける所があります。品質を上げると取引先の目も肥えますよ、ですから、ホコリ、ゴミの付着がなくなれば今度は、塗膜の 平滑度を上げないといけません、環境温度によって溶剤も変わりますから、空調もします。小さなことの積み重ねで品質の向上を目指すしかないのが現状です。
本当に大変な事とご同情申し上げます。コストの問題が無ければ、 高くはなりますが、クリーンルームを持っている塗装さんで、やって 頂くのが、一番手っ取り早い話です。もちろん限度見本も作られて いると思いますが、良いものも出来ている現状の塗装やさんと、もっと 綿密な打合せを、管理を徹底することです。もし、それも嫌がるのでし たら、他の塗装やト話し合って下さい。今この厳しい状況です。必ずや やってくれる所は有ると思います。塗装やさんでの、環境、下処理、洗浄 それらのどこかが、管理不十分だと思います。
- 参考URL:
- www.furuichi-tec.co.jp
金属塗装をしておりますがゴミ対策は塗装においては究極のテーマです。 きれいに塗装したつもりでも焼きあがるとゴミが付いているのが分かります。本当に困ったものです。 ゴミの無い無塵室で塗装すれば良いのでしょうが我々の工場ではなかなかそうもいきません。 以前、工業試験場の主催での塗装技術の講習会がありまして、講師はある大手自動車メーカーの技師さんでした。 自動車の塗装はゴミ一つ有りませんよねもちろん無塵室に近い塗装室で 塗装している為あんなにきれいに塗れるんだと思っていたんです。 そこで私は質問をしてみました。「ゴミが付くことはないんでしょうか?」って その答えは「いやいや、やはり、ゴミは付くんですよ」 そこで「その時はどうするんですか?]と聞きましたら答えてくれました。 「ゴミはどうしても発生します。そこでその付いたゴミを取る方法はポリッシングという方法があります」って答えてくれました。 このポリッシングというのは要するに細かいコンパウンドで磨くようなものです。このメーカーでも少なくとも50パーセント以上は修正が必要だとのことでした。 さて、話は変わりますが手のひらを見てください。手の上のゴミがみえますか? 多分見えないと思います。つまりゴミの元は見えないくらい小さいものなんですよね。ところが塗装しますとその小さいゴミが核になりその回りに塗料が寄ってきて大きくなり目に見えるようなゴミになるんです。 ではゴミが見えないような塗装をすれば良いんですがそれがなかなか難しいわけなんです。 私どもでは色々と工夫しており、それなりの成果が出ておりますが、各社、各社で工夫しているんだと思います。 答えにならないかもしれませんがこれで失礼致します。 追伸、ポリッシングで修正できるものは艶有りでクリヤー仕上げされた ような塗膜しか出来ません。