- 締切済み
FANUC操作パネルの座標系表示について教えてください
- FANUCの操作パネルで表示される座標系には相対座標と絶対座標があります。
- 相対座標は設定された座標系での表示で、G92コマンドで設定することができます。
- 一方、絶対座標はワーク座標系での表示となり、マニュアルに詳細が記載されています。
- みんなの回答 (10)
- 専門家の回答
みんなの回答
さきの書き込み NO9の漫画の件 空白の関係で縦線(|)等にずれが生じてしまいました。 お手数ですが必要な方はそこだけ ソース・プログラムで 見て貰えると助かります。 ※ Microsoft Internet Explorer の場合は 「表示」→「ソース」で見ることが出来ます。 失礼しました。 なつお
初めまして 知り得る範囲でワーク座標系のG92とG54G59の違い等に ついて説明したいと思います。 1. G92 G92はプログラム上で設定出来る絶対座標系で、基本的に主軸(一般的に は刃物の先端)のいる場所を基準に設定します。 使用例 注 下図の ○印=主軸中心 +印=「G92X250.3Y100.0」の 指令で設定されたワーク座標系(G92) の0(ゼロ)点 250.3 ↑ |←-------→| (Y軸+) | ○---- | | ↑100.0 | | ↓ +-------------- →(X軸+) 上図にて G90G92X250.3Y100.0 とプログラムで指令すると、各軸のどこに主軸がいてもその主軸から見 た場合、X(軸)は-(マイナス)250.3 Y(軸)も-(マイナス) 100.0の所がG92という絶対座標系の原点(X0Y0)となり、以 降の位置決め指令はその原点を基準に行います。 ※ G54G59系が出るまで皆さん使っていたかと思います。 実際に使用する場合は各機械原点で使用する場合が多い筈ですが 最近は殆ど使われてないと思います。 2.G54G59 G54G59はあらかじめNCのCRT場面に設定出来る所があり、 これは電源を切っても変更あるまで、その設定数値を保持します。 例 下図の ★印=ワーク座標の0(ゼロ)にしたい所 ◎印=機械座標系の原点(ゼロ) **印=治具板 -320.035 |←-------→| | -◎- | |↑-235.925 ↑ ********|*********** ↓ (Y軸+) * ★----------- * | * ********************* →(X軸+) 例えば上図のように加工用プログラムの0点と同じ箇所に穴を明けて おいて、その穴の中心(★印)を拾った時の主軸の位置が機械座標の原点 からX-320.035Y-235.925だった場合は G54(又はG55G59)の設定する所にに X-320.035 Y-235.925 と入力します(これがG54というワーク座標系になります)。 次に設定されたワーク座標系(ここではG54)の使用例としては 上記で芯だしをした治具に製品を取り付け、加工用プログラムで加工始め る一番最初に、「これから加工するけど各軸の位置情報はこの座標系を基 準に移動しなさい」と下記のように指令します。 例えば X30.25Y236.00に移動しろと指令する場合は ******(ツール交換等の指令) G90G54X30.25Y236.00(最初の位置決め) ********(工具長補正等の指令) というようにします。 3.G54G59とG92を同じプログラムで使用した場合 一般的にG54系とG92を共用する事は無いと思います、もし使用 した場合は下記のようになります。 注 Z軸は省きます。 G58の座標=X-488. G59の座標=X-353. Y-270. Y-290. プログラム(MDI)移動指令 機械座標 1)G90G58G00X0Y0 X-488.Y-270. 2)G92X30.Y25. (移動しない) 3)G00X100.Y10. X-418.Y-285. 4)G00X0Y0 X-518.Y-295. となりG92指令後のワーク座標の0点は機械座標のX-518. Y-295.となりG92で指定した量だけオフセットされた事に なります。ひき続きG59を設定し移動指令を与えますと 5)G59G00X0Y0 X-383.Y-315. 機械座標はX-383.Y-315.となり、やはり最初に設定し たG59の設定値よりX=30.Y=25.だけ0点が移動していま す。 備考 最近ではG54系がいくつもつくれるようなGコードもありま すのでG92にこだわらなくても良いと思います。 備考 これを見て考えるとまた分からなくなると思います。 一番よいのは実際に実機でどうなるか自分で試した方が宜しいかと思いま す。
NC Viewerで悩んでる理由、わかりました。 確かに、シンプルで分かりやすいソフトだと思いますが、 実際の操作盤からは、かけ離れてますね。 FANUC-6M(B)で有効のプログラムを走らせて見ると、無効にされてしまうコマンドも幾つかあるようですから。 細かなパラメータ設定や、実行時の制御も出来ないようですし、 あくまでも、ワーク形状部分での簡易チェックと割り切った方がいいようですね。 実際の操作盤ですと、各座標系が、リアルタイムで平行表示することが出来ますから、 関係性が分かり易いんですね。 結果、このソフトを使うときは、G28とG92の設定は0にして しまった方が、余計なことを考えずに済むようですね。 ちなみに、FANUC-6M(B)で動いていたプログラムを用意したのですが、ここの800字制限に収まらないので、 次のURLに掲載しておきます。 http://www.kanenari.net/limit/NCSAMPLE.htm (txt形式でダウンロードできるようにしておきますので、参考にして下さい。) NC Viewer でチェック済みなのでそれを読み込めば実行可です。(確認バージョンは1.70です) 実機とNC文の解釈が違う(若しくはスキップしてしまう)ので、座標値の表示が、実機と違うことは分かっています。 この手のシミュレーションソフトで、もう少し実際の装置に近いものがあります。 浜松合同のNC用ソフトです。 この会社は、ポケコン時代から、NC周りの開発をしてるので、かなり精通してます。 (今時珍しいプロテクト手法をとっているところが難点) デモ版がホームページからダウンロードできるので、試してみては? ただ、結構な容量なので、レジューム機能のあるダウンロードツールを使った方がいいかも。 ノーマルで落とそうとして、何回もタイムアウトの目にあいましたから。 http://www.godo.co.jp:591/demo.htm http://www.godo.co.jp:591/itiran.htm
補足質問への再回答です。 結論 その通りです。 が、G54に座標を設定してあるのなら改めてG92で座標を設定 する必要はなくG54を指令すればG54に設定した座標系が選択され 設定されます。またG54G59までは全く相互間に関わりは無く G92でオフセットされると説明書にあるのはG54を指令した後で G92を指令すると指令した数値分G54の座標がずれる事を意味します。(したがってそんな必要はありません) 座標系を替えたいのならG55とかG59までに別の座標を入力して G55とかG59などと指令すれば良いので混同しないでください。 また初めにG92を設定する場合と書いてありましたがG92は必ず しも指令する必要はありません。 とにかく座標系を決めて(基準点を決める事)それがワークオフセット に入力(G54G59に入力する事)したものを選択するか G92を使用して座標系を設定するかの違いです。 またG54G59はそれぞれ独立したもので相互の関係はありません 以上簡単ですがご理解頂けたでしょうか? 納得行くまで何度でもどうぞ
すみません。最初の質問にある、「Viewerでのシミュレーション設定」ってなんですか? Viewerとりうのは、ソフトですか? 例えば、システムアイのNC Viewer とかですか? それとも、何か別物ですか?
補足
ビックリです。その通りシステムアイのNC Viewerです。 G5459は分かっていたのですが、座標系設定でG92があり、G92って?? というのが「Viewerでのシミュレーション設定で??となり」ということです。 でFANUCのマニュアルを見てG92については、こういうのもあるのね。 という感じになり、マニュアルをじっくりと眺めていくうちに相対座標という言葉 を見つけ、なにこれ??となったわけです。 今は、みなさんのおかげで、相対座標については理解出来ました。 (No5のアドバイス、よく分かりました。ありがとうございます) が、G92についてがあやふやになっています。(最初の質問内容とは変わってしまっています。。)
ちょっと参考意見を述べます。 質問内容から考えますと、設定される値、参照される値、表示される値の区別がうまく出来てないと思われます。 ちょっと長くなりますが、以下のことを参考にして下さい。 機械には、その機械の固有値があります。 これが機械原点と呼ばれるもので、通常ユーザー側では変更しません。 NCでの加工の場合、ワークの基点(プログラム上0,0にしたい所)が、機械原点からどれだけ離れているのかをあらかじめ計測し、機械に教えてやります。 それがG54G59までの設定画面で入力する値です。 だから、仮にG54のXに100. Yに-200. と設定されていた時、G54G90G00X0Y0の指令で機械が移動すると、ワーク座標系1(G54)ではX0.000Y0.000と表示されても、機械座標系の表示では、X100.000Y-200.000と表示されてるはずです。 次にG90G00X50.0Y50.0の指令で移動すれば、機械座標系はX150.000Y-150.000で、ワーク座標系はX50.000Y50.000です。 この時、相対座標系表示画面でオリジンを押せばX0.000Y0.000になります。 次に、G91G00X-20.Y-30.で、移動すると、機械座標系はX130.000Y-180.000で、ワーク座標系ではX30.000Y20.000です。 この時、相対座標系は、X-20.000Y-30.000なのです。 つまり、相対座標系表示は、オリジンを押した位置から、どれだけ動いたかが分かるのです。 (G90,G91を混ぜて使っているのに注意してください) 画面に表示される相対座標と、プログラム上考慮する相対値(インクリメンタル)とは、分けて考えてください。 さて、以上のように機械座標系は設定は出来ませんが、ワーク座標系のために参照され、実際の値が画面に表示されます。 ワーク座標系は、ワークの位置を機械に知らせる為設定し、プログラム実行時ワークの基点からの位置を表示します。 そして、相対座標系は、機械の動作に影響を与えるような設定は出来ません。任意の位置間の距離を知るのです。 機械座標系の表示は『グリニッジ標準時』、ワーク座標系の表示は『日本標準時』、相対座標系の表示は『朝起きてから、2時間たった』というように置き換えたら分かりますか?(余計分からないかなあ) あくまでもG54は、オフセット量を参照する為の指令であって、設定する為の指令でないことを間違えないで下さい。オフセット量を設定するのはG10の指令です。 また、G54G59は一度指令すれば、その後違う座標系を指令するまで有効(モーダル)ですが、G92は指令されたブロックのみ(ワンショット)にしか有効でありません。通常座標値はワーク加工前に設定するものなので、特別な用途以外G92が使われることはあまりありません。
追加回答2 FANUCでもYASNUCでも意味は同じです。 但しG92は旋盤の場合はネジ切りサイクルの意味になります。
追加回答G92とG54G59の違いについて G92は座標系を設定するコマンドです G54からG59まではワークオフセットと呼ばれテーブル上に多数の ワークが載っている場合などに各ワークごとに設定しておけるものです。 通常電源投入時はG54系になります。 機械原点にてG92X100.Y100.と指令するのとG54にX100.Y100.と入力するのは同じ座標系が設定されます。
補足
回答ありがとうございます。度々で申し訳ないのですが、またご回答を頂ければ幸いです。 機械原点でG92X100.Y100.と指令すると、機械原点がX100.Y100.となるような座標系(機械座標系で言うと、X-100.Y-100.が原点となる座標系)が設定されると思うのですが。どうでしょうか?もしそうなのであればG54X-100.Y-100.と同じではないでしょうか。 また、通常電源投入時はG54が選択されているという事なので、最初にG92を指令する場合、G92とG54が同じ原点となるような座標系が設定されるのでしょうか。またその時、G55G59はG54がオフセットしたのと同じベクトル量でオフセットされた座標系になるのでしょうか。 以上、よろしくお願いします。
まず座標系についての概念をご理解してください。FANUCの取り説 では言葉の意味まで説明がないので誤解を招く事もあるでしょうけど すべてはNC上でプログラムを組む上で重要な約束ごとです。 ではまず、何故座標を設定するのか?それは機械を動かすためにコンピューター側に移動指令を出す為の位置情報に他なりません。 ご質問の相対座標とは字のごとく相対(ある点(位置)からある別の 位置までの距離を表したものです。これに対して絶対座標とはある一点 を原点X=0Y=0Z=0と仮定して決めた座標に元ずく各点の位置情報です。 言い換えれば座標とは位置情報の住所番地みたいな事です。 地球上の緯度経度や又は東京都中央区銀座1-1-1などはの表示は 絶対的に決まったある点(位置)ですから絶対座標となります。 これに対してあなたのお住いから銀座までの距離方角、または東京から 大阪までは?とか基準地点をそれぞれ替えてそこからどれだけの距離にあるかを示したものが相対座標と言う事になります。 G92は絶対座標の原点を決める指令です。ワーク座標とは機械ストローク上の何処にワーク中心があるを指令した座標系です。紙面上制限内でご理解頂けたでしょうか?概念が判れば簡単なので用語に惑わされない様にして下さい。操作上で言えばポシション画面で任意の位置でオリジンボタン又はキャンセルボタンで0に出来るのが相対座標、G92やG54G59などで決めるのが絶対座標となります。より詳しくは直接お問い合わせください。
お礼
ご回答有り難うございます。 相対座標はプログラムの中で指定する座標ではないのですね。 確かに文字通り。ですね。 あと、便乗してお聞きしたい事があります。(お手数で無ければ回答お願いします) G92とG5459の違いといいますか、使い分けについてです。 G54G59ではまず、機械原点からのオフセット量を入力すると思うのですが、 G92を指定すると、G5459で設定している座標がG92でオフセットした分、 オフセットする。と取り説にあります。ということはG54G59のオフセット量は G92で指定した原点からのオフセット量になる。ということでしょうか? G92とG54G59は混同するのは良くないというような記載もありますが、 使い方によっては非常に便利になるような気がします。 ただ、FANUCとYASNACの両方の取り説を読んでしまったため、訳が分からなく なってしまいました。もしかするとFANUCとYASNACではG92とG54G59の関係が違うのかもしれませんが・・・、まずはFANUCで理解しようと思います。 説明が不十分かもしれませんが、その場合は、指摘していただければ助かります。 以上よろしくお願いいたします。
初めまして、難しい質問ですが、相対座標とは、任意に決められる 座標と思って下さい。たとえば、10ミリピッチに径3の穴をあけると とします。円の中心を一つ目を0とし、加工します。X軸10ミリずらし また3の穴をあけますが、その時のプログラムを一つの穴しかつくら ず、そこをまた0にしますと相対座標です。絶対座標では、Xプラス 10が円の中心になります。G92は、絶対座標です。メールでは、 上手く説明が出来ませんが、ファナックのサービスに聞いてみて 下さい。
- 参考URL:
- www.furuichi-tec.co.jp
お礼
早速の回答ありがとうございます。 ちょっと複雑そうですね。YASNACのマニュアルも見たのですが、余計解らなく なってしまいました。機械メーカーごとに言葉や定義が違うようですね。 やはりメーカーに聞くのが一番でしょうが残念ながら弊社ではMCを所有 しておらず、メーカーに聞くのをちょっとためらってしまいます。 ユーザーでなくても対応してくれることを期待しつつ。。。
お礼
アドバイスありがとうございます。 実は浜松合同のソフトも試用しました。が、NC Viewerの方が動作が軽く、使いやすいため、NC Viewerを使っています。見た目もいいかな。というかファンですね。それに、短期間ですごく使いやすくなったような。もっと良くなるでしょうかね? 一度この件についてシステムアイに問い合わせて見ようと思います。