冷却性能自体を言えば、別に水冷の必然性はありません。
必要になるのは、オーバークロック動作させたり
通常はおきないほどの発熱がおきる場合で
定格で動かしている範囲であれば、空冷で充分冷やせます。
ただ、筐体設計上、大きなヒートシンクがCPUの上に置けず
離れたところに熱を運んで冷やす必要がある場合に
ノートPCならヒートパイプが使われ
デスクトップPCなら、水冷が使われたりするというだけです。
それも程度問題で、CPUの上では
それほど巨大なファンが設置できないような場合には
ファンの回転数を上げて冷やすことになりますから
どうしても筐体が小さいと、うるさくなりやすくなります。
そういう場合にも、ヒートパイプや水冷によって
離れたところに熱を移した上で
大きなヒートシンクや大きなファンを使って
しずかに冷やせるという利点があります。
しかし、現在は65WクラスのCPUで充分高性能だったりするので
ミニタワー型PCなどであれば、空冷で充分だと思いますよ。
それに「しっかり冷やす」という謎キーワードが出ていますが
根本的に、水冷の欠点はCPUしか冷やさないことにあります。
水冷では、M/Bのコンデンサーなどを冷やせませんし
CPU以外の周辺チップも冷やせません。
筐体の中に、それなりに風が吹いていれば
それでも構いませんが…
電源ファンとCPUファンしか無い廉価PCの構成では
CPUファンが、M/BのCPU以外の部品を冷やす役割も持っています。
(電源ファンはどちらかというと排熱の役割があります)
ですから、CPUファンをはずして水冷化して
外部で放熱するような構成であれば
CPUは冷えても、M/Bが冷えず、そこが壊れる恐れがあります。
もともと、M/BよりCPUのほうが壊れにくいものですから
M/Bをしっかり冷やすことを考えないのは、かなりの愚策と言えます。
お礼
回答ありがとうございます。 空冷はCPUだけでなく、他のパーツも冷やしてくれるという利点があるのですね。