小学生時代から30年以上、神奈川県大会へ毎年行っています。現在は自営業で時間の都合がつけやすいため、多い年では15試合位観戦します。もちろんこれからも有名校無名校を問わず、小遣いから毎年2万円位の予算(交通費、入場料、軽食代)を捻出して観に行きます。
秋と春は出場選手を中心に試合の行方を見守りますが、夏は投げた、打った、勝った、負けたよりも球場全体を俯瞰して観ます。何が良いのかと言われましても私の拙い文章力では伝えきれないのですが、テレビを通してでは解らない、生の球場の雰囲気を感じに行きます。ベンチで下級生を盛り立てる3年生、グランド整備やスタンドの安全確保、球場アナウンスを担当する補助員の生徒、コールド負け寸前でも控えの主将が代打で出場した際の応援席のその日一番の盛り上がり、ファールボールが当たった観客のもとへ大きな救急箱を担いで大会関係者よりも早くスタンドを駆け上がる応援席の女子マネ、試合後に応援席のみならず、内野席全体のごみを手際よく拾い集める控え部員、敗退した学校の応援席からの勝ち上がった学校への大きなエール、敗戦後にロッカールームから出てきての最後のミーティング…嫉妬や妬み、自己嫌悪、利己的なのに自信喪失気味という滅茶苦茶な私の心をデトックスしてくれます。涙もろい40代のおやじの涙腺は必ず崩壊です。日除けのタオルで涙をごまかしながら、選手や応援席、大会に関わる全ての方に失礼が無いように全てを目に焼き付けます。暑いとか、トイレとか、腹減ったとか、そんなことを感じる余裕はありません(もちろん他の方の迷惑にならないように意識的に対策はします)。
確かに気候など条件が悪いため、興味が無い方にはお勧めしません。しかし、これまでに300試合以上生で観てきた私にとっては、今の自分の大部分をつくってくれた大切なイベントです。
お礼
ありがとうございます。