100V の電圧というのは 1/50 (または 1/60) 秒後以降にに 50Hz (または 60Hz) の AC 電源が示す rms 実効値です。
音を出すには電圧はなく、電流との積である電力が必要なのですが、例えば 1/50 秒後以降には「100V の電圧がありますよ」と計測されたからといって「1/2000 秒の間に 10W の電力を必要としているのに 8W しか供給できていない」状態では音に影響が出ますよね。
1/2000 秒で 4 分の 1 波長となる 500Hz の音って普通に聴いている音階の音なのですが、音楽信号って非常に多くの周波数音が複雑に重なり合っていますので、1/2000 秒で 500Hz の音波が 8V1A (8W) に立ち上がっても次の 1/2000 秒では 0V になるどころか途中で再び 8V 近くにまで上げ戻し、1/10000 秒以内で 4V 以上変化する動きに対応できないことには音波が歪んで鈍った音になってしまうといった事が極普通に起こります。
Amp' の電源は 50Hz または 60Hz の AC 電源を直流に整流して供給しているのですが、大元の AC 電源が 1/100 秒 (または 1/120) 秒毎日に常に 0V から ±100V に変化している事から整流後の DC 電源も電圧及び電流、つまりは電力値が揺れ動いているものです。
このため Amp' の電源部には急激な電力要求があっても対応できるように大型の電源 Condensor (蓄電器) が備わっているのですが、電源 Condensor の能力を超える電力供給要求 (大音量の極低音持続音等) があると充分な電源を供給できずに音が痩せますし、電源 Condensor を含む電源部では対処できない外来 Noise が混入しても電源供給に支障を来して音が汚れます。
「圧縮されたような音」とは要するに「音が充分な速度で立ち上がらず、充分な速度で下がってくれない事から、電力 (音圧) 変化速度が低下して圧縮されたような音になる」という事でしょうから「電源 Condensor が充分な速度で電源供給要求に対応できなくなっている」という事なのでしょうね。
私は一時期、大型の電源 Transformer と大容量電源 Condensor によってこの問題が解決できるものだと妄信して 1kW 級の電力変換を行える電源 Transformer と 50kμF 近い電源 Condensor を備えた 20kg 以上もの重量がある Amp' を何度も買い換えた事があるのですが、1 度、 2 度買い換えても出てくる音が制動をかけられたような感じになって随分と散財させられた経験があります。
未だに電源部の Responce (応答能力) には気懸かりだったりもするるのですが、個々の部位に気を遣うよりも Total での音色調整で対処するようになってからは無駄に散財する事は大分少なくなりました。
御質問者さんの場合、Speaker System では音圧として再生できないような極低周波の信号が混ざり込む事によって電源 Condensor に余計な電源供給負担がかかり、可聴帯域の電力生成動作に支障を来しているというのもあるのかも知れませんね。
PC 用 Noise Filter は高周波 Noise を減衰させるものですが、極低周波領域の特性まで保証しているわけではありませんので、高周波 Noise さえ減衰させればそでで良しとしている筈です。
目的は高周波 Noise の削減ですので、配線不良で極性反転していようと (中国製のものに結構あります)、製品化した際に極低周波領域で妙な Noise が生じてしまう事が起きていても何の問題もなしで済ませてしまうでしょう。
理想は Hybrid 車用高電圧大電力 Lithium 蓄電池のような車載 Battery を連結した完全 DC 電源なのでしょうが、家庭用 AC 電源を整流して用いる限りは電源に起因する音の変化は避けられないものでしょう。
残念ながら 50Hz または 60Hz の AC100V 電源を実効値 (平均値) で計測するような計測法では電源の信頼性を図る事はできません。
大昔の真空管 Amp' (Monaural 時代) は高電圧大電力の蓄電池で Drive していたようですが、現代ならば Lithium 系や Nickel Hydride 系の充電池を用いて、高額の電源安定化装置よりも安価に、必要な (例えば 60V3A といったような) 電圧電流を供給できる大型充電池を製作できそうな気がするのですが‥‥まぁ Audio 業界はそういう方面の技術に長けていそうにないし‥‥Digital 技術も IC Chip Maker の受け売りしかできない Maker ばかりだったりしますし‥‥。
まぁ、対処法は件の Filter 付き AC Tap を止める事だけですので大した事ではないのですが「 何故これで音が変わるのでしょうか」との事ですので回答してみました。
素敵な Audio Life を(^_^)/
お礼
ご回答ありがとうございます。 AC電源は汚れていると思いますがフィルターを入れるとすれば、並列にCを入れるだけが無難なようですね。