「かわいい」は多分に文化的価値感が反映されるので、
一概には言えるものではありませんが、
一つの判断基準として「ベイビネス」があります。
ベイビネスとは「赤ちゃんっぽさ」のことで、
丸っこい体系、体の大きさに不釣合いに大きい頭部、
さらに、顔について言えば、
全体的に顔面の中心付近に集まり、
パーツはどれも小さめ、など。
これらはどれも、赤ちゃんが備えている特長ですよね。
ベイビネスを備えているものを見ると、
その対象をかわいらしいと感じ、
これを保護し、養育したいと認識します。
これはいわゆる「母性」のようなものですが、
これは女性に限ったものではなく、
男性であっても、ベイビネスを備えたものに対しては、
それをかわいらしく思い、
守ってあげたいと感じます。
こういった心が男性にも女性にもあるので、
赤ちゃんは保護され、かわいがられるのです。
ですが、ベイビネスは赤ちゃんだけが持っているわけではなく、
「かわいらしいもの」の多くはこういった特徴を持っています。
例えばテディベアやディズニーのキャラクターは、
どれも丸っこくて2頭身くらい。
これはまさにベイビネスですね。
だから我々は、ぬいぐるみを見てかわいいと思うのです。
そして、これと似たような特徴を持った女性がいますよね。
適度にぽっちゃりとした体系、
フワッと丸っこい顔、
丸くてつぶらな目、
・・・などなど。
これもまた、ベイビネスを備えていることになるので、
ぬいぐるみと同じく、
かわいらしいと感じ、守ってあげたいと思うのです。
というわけで、
「かわいい」の全てを説明できるわけではないですが、
ベイビネスも、かわいいの基準の一つなのだと思います。