すでに回答にありますが、国民の得票ではヒラリー・クリントンが僅差ながら上回っています。トランプ大統領は国民の総意とは言い難い。しかも大統領就任前の世論調査では支持率40%、大統領として適切でないと言う意見が57%と、就任時としては異例の低い支持率。しかも、この数字は単純比較できないまでも、大統領に当選した時よりも支持者が逃げていったようにも見えます(多分当選時にはヒラリー・クリントンへの批判票も集めていたのでしょう)。
選挙中はトランプ支持者と反トランプとで考え方に大きな隔たりがあり、支持者は今の社会の格差や自分の状況に不満を持った人かビジネスや仕事上トランプが主張していることが都合が良い人達だったでしょう。それに対して、反トランプはトランプの人種差別、女性軽視、宗教差別など人道や人格で生理的に嫌悪し恐れている人たちと思います。
この溝は日本で想像してる以上に凄まじく、アメリカと言う国を分断すると懸念されています。それもあってトランプは当選が決まった時に、「アメリカを一つにする」と融和を訴えました。ただ反トランプの人たちの反発は凄まじく、またトランプが大統領に当選したときから精神的に落ち込んで立ち直れない人たちまでいます。
もしトランプがそう言う反対派の意見にも耳を傾けて辛抱強く融和に向けて動けば話も違ったとも思いますが、反対派の人たちの反発がおさまらないことに苛立って、すぐに元のように国を分断するような過激発言を復活させました。更には、就任前の記者会見で自分が気に入らない報道をしたメディアを冒頭に批判し、そのメディアには質問もさせないと言う暴挙に出ました。
これは、独裁者と同じ態度です。まだ政権がスタートしたばかりで、一応民主的な選挙で選ばれた大統領なので、独裁者とまでは報道されていませんが、自由、多様化、民主主義というアメリカの基本精神を信じている人からすればとんでもないことが起こってしまったという事になります。
だから、就任式に欠席した議員が多数いたのもわかるし、デモが各地で起こったのも当然と思います。ただ、もう過激なデモはやめて、民主的な市民活動を盛り上げてトランプに対抗して欲しいと思います。
何となく今後、大統領派対、市民の反政府勢力みたいな、新興国でおこっているような事がアメリカで起こりそうな気がします。
お礼
詳しくありがとうございます。 そうですね。私もインタビューの時見てました。 そういう意味では今後も心配ですね。 ただ過激なことは、実行には移さないのではと楽観視しているのですが。。。