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JR運賃特定区間(東京地区)の制定目的とは?
- JR運賃には幹線、地方交通線、東京の電車特定区間、山手線内の4種類があります。
- 特定区間(東京地区)の運賃表には距離が明記されずに金額だけが記されています。
- 特定区間運賃の制定目的や利用者への影響については、JR東の運賃政策に詳しい専門家やマニアの意見を求めています。
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私鉄と路線が競合する区間において、私鉄運賃に比べ割高な運賃を、本来の運賃よりも安く設定しているものです。これにより、私鉄に流れる乗客を少しでも、JRに取り戻そうとするのが目的の制度です。 これは、1978年の国鉄運賃改定に際し、大阪-京都間、大阪-三ノ宮間などに設定されたのが最初です。(阪急・京阪・阪神に対抗) その後、東京圏・名古屋圏を含めて大幅に拡大しました。ただ、その後の運賃改定により、むしろ私鉄のほうが高くなっている区間も出てきているようですが。。。 特定区間運賃の設定例:新宿~高尾間 ・京王:43キロ、360円 ・JR:43キロ、本来なら720円(電車特定区間)のところ、特定区間運賃で550円 本来運賃だったらとても太刀打ちできないですね。特定区間運賃でもまだ高い! この制度のため、特定区間を含む運賃では、通しで購入するより、区間を分割して購入したほうが安くなる現象が起きやすくなっていると言えます。 例えば、新宿~相模湖間 ・通しで買うと、53キロ、970円(全区間を幹線として計算) ・分割して買うと、 新宿~高尾:43キロ、550円(特定区間運賃) 高尾~相模湖:10キロ、200円(幹線) 合計で750円 (このケースでは、本来運賃720円であったとしても分割したほうが少し安いですが)
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- potatorooms
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特定区間って、より安い競合の値段に近づけるために設定されているので、利用者からするとその区間は私鉄の安い路線を探すといいですよ。
お礼
なるほど。 私鉄よりも遥かに高いから多少のディスカウントしているわけですね。 どうもありがとう。
- tzd78886
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利益率が高い区間は安上がりにするという妥当なやり方です。他の鉄道事業者でも同じようなことをしている路線はあります。
お礼
利益率が高い路線に適用してるのですね。 有難うございました。
お礼
なるほど。 運用コストが安いから利用者に還元している訳ではなく、私鉄の繁栄を阻止するための戦略的なディスカウントをしているのですね。 これって、もし国鉄時代にやっていたら、国家による民業の圧迫ってことになりますが、民営化した後ですから、競合を狙い撃ちにしたディスカウントも自由になった訳ですね。 上野から成田空港に行く時、普通に乗れば77.2Kmで1,317円ですが、 上野から成田までの特定区間66.4Kmを920円の切符を購入し、成田空港駅で乗り越し精算(10.8Km、237円)すると合計が1157円になり、160円安くなりますね。 わざわざ券売機で時間を掛けるのが面倒ですから実際はやるかどうかは別問題ですが、このような問題を含んだ運賃体系になっているという事がよくわかりました。 八王子市民とか成田市民でJRを利用する方々は、国鉄民営化の恩恵を最大教授していることになりますね。 大変参考になりました。 どうもありがとうございました。